今週は、それらしく見える間違った言い回しを取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 変な言い回し(4)
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ことわざるをえない

今週は、うろ覚えのまま、なんとなく使ってしまいがちな
言い回しの間違いを取り上げています。

ことわざるをえない」

これは、私が最近、間違えそうになった言い回しです。

正しくは
「ことわらざるをえない」と「ら」が入ります。

漢字で書くと
断らざるを得ない
です。

音だけで、なんとなく捉えていると
書くときにもそのまま使ってしまいそうになりますが
「ことわざるをえない」で入力すると
パソコンでは変換しないので、間違いに気づいた次第。

似たような間違いとしては
「せざるえない」
があります。

正しくは「せざるを得ない」。
「お」ではなく「を」です。

せざるを得ない」は分解すると
「する」の否定形の「せざる」+を+できないという意味の「得ない」
で「しないということはできない」から
「しないわけにはいかない」という意味になります。

しかし、これを
「せざる」+「おえない」と捉えてしまうと
間違いになります。

一文字が入るか入らないか、
たった一文字の差異ですが
言葉の意味を理解しておくと
うっかりミスを防ぐことができます。

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【しごび】 か ら お 知 ら せ
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昨日で満席となりましたので
受付を終了いたします

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【しごび トーク・カフェ】VOL.26
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きじとら出版代表 小島 明子さん

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ご参加の皆さん、当日は
レトワールフリヨンのランチボックスと
楢の珈琲をご用意します。お楽しみに♪

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今週は、それらしく見える間違った言い回しを取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 変な言い回し(3)
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~であれるように

今週は、うろ覚えのまま、なんとなく使ってしまいがちな
言い回しの間違いを取り上げています。

「心穏やかであれるように

上記の「~であれるように」は
「~でいられるように」とするのが適切な
言い回しです。

「心穏やかでいられるように
あるいは
「心穏やかな自分でいられるように」
と「自分」や「状態」という言葉を添えるとよいでしょう。

「~であれるように」という言い回しは
「~であることができるように」を簡略化して
「~であられるように」→「~であれるように」と
どんどん言葉を短くしていった結果と思われます。

× 自分らしくあれるように → 〇 自分らしくいられるように

× 理解者であれるように  → 〇 理解者でいられるように

短くすると使いやすいせいか、このような間違いも見受けられます。

こうした
「~であれるように」の後に続く文が
「努めています」で結ぶとしたら

「心穏やかでいられるように努めています」
という言い回しのほかに
「いつも心穏やかでいたいと思っています」
と書きかえることもできます。

文として収まりが悪い、しっくりこないな、と感じたときは
同じ言いまわしに固執せず、表現自体を変えてみることをお勧めします。
同じニュアンスで、もっとすっきりした言い回しが見つかるはずです。

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今週は、それらしく見える間違った言い回しを取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 変な言い回し(2)
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古びれてはいない

今週は、うろ覚えのまま、なんとなく使ってしまいがちな
言い回しの間違いを取り上げています。

「まったく古びれてはいないたたずまいに圧倒されました」

上記の一文に使われている
「古びれてはいない」は
元の言葉である「古びた」の活用形を
自分流にアレンジしてしまった結果
できた言い回しと思われます。

「古びれてはいない」の代わりに
古びて(は)いない」「古びた印象のない
とすれば、しっくりきたでしょう。

「古びた」「古びる」とは、
古くなること、古くさくなることを意味します。

その打消しの活用形として「古びれない」
という表現はありますが
「古びれてはいない」
はありません。

元の言葉の活用形を
自分で想像して“編み出して”しまうと
このようなあいまいな表現が誕生してしまいます。

言葉が思い浮かび
「このような使い方は、あるかな?」
と思った時点で、辞書で調べて確認することが肝心。

なんとなく、それらしいというだけで
安易に思いつきの言葉を使うのは避けましょう。

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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 変な言い回し
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ご想像にお任せあれ

人との会話で繰り返し使われると
気になる言い回しがあります。
例えば……

「要は」
「逆に」
「ヘンな話」

合いの手のようにこれらの言葉が
何度も会話に出てくると
「結局、何が言いたいのだろうか?」
と思ってしまいます。

「ぶっちゃけ」も繰り返し使うと
「結局、どこからどこまでが本音?」
という疑問がわいてきます。

おそらく、使う方は特に意識せず
会話の勢いやノリで使っているのでしょう。

こうした、
なんとなくそれらしい言葉や言い回しを
そのままメールや文章に使っていることがあります。

注文品と一緒に見本品を届けるという内容のメールで
色のバリエーションから何色が届くかは
商品が届いてからのお楽しみ
ということを伝えようとして

「何色の見本が届くかは、ご想像にお任せあれ」

という一文が記載されていました。

どうやら
「ご想像にお任せします」という言い回しと
「(色の選択は)私にお任せください」という意味で使う
「お任せあれ」を混同してしまい

「ご想像にお任せあれ」という
誰に対して伝えようとしているのかよく分からない
一文になってしまったようです。

書き言葉も、
うろ覚えの文章を、そのときのノリでなんとなく使ってしまうと
このような意味の分からない文章になってしまいます。

言い回しは、相手に対してどのようにアプローチするかで
変わってくるので、この場合は

さて、何色の見本が届くでしょう。どうぞお楽しみに!
とすれば、親近感のある一文になり

5種類ある色の中から1色を見本としてお届けします
とすれば、説明としてまとまりがある、改まった印象の一文になります。

今週はこのように
うろ覚えのまま、なんとなく使ってしまいがちな
言い回しの間違いを取り上げていきます。

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◇─────────────────────────────────◇
あ と が き
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メールマガジン創刊10周年記念プレゼント
と銘打ち、企画した

宝島社『 一目置かれる大和言葉の言いまわし
へのご応募、ありがとうございました。

日本全国はもとより
海外からも総勢70人余りの読者の方々に
ご応募いただきました。

当選の3人の方には
神垣からご連絡し
宝島社から本を発送いたしますね。

記事全文を読む
今週は、ビジネスメールに取り入れられる大和言葉をご紹介
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < メールに使える大和言葉(4)
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                         注意・指摘するとき

今週は、クイズ形式で
ビジネスメールに使える大和言葉を紹介しています。

角が立たないように相手のことを注意したり、指摘するときの
大和言葉をピックアップしました。

下記の設問の□や◇に入る言葉は何でしょうか。
(□は漢字、◇は平仮名が入ります)

———————————————————

第10問 社員として◇◇◇◇◇行為
(社員としてあってはならない行為)

———————————————————

第11問 □◇◇◇を立てるほどのことではない
とがめるようなことではない)

———————————————————

第12問 このままでは□◇明かない
(このままでは決着が付かない)

———————————————————

第10問の答えは
あるまじき

そのようにしてはならない、あるべきではないことを
「あるまじき」と言います。
その立場や役職にふさわしくない言動をする人に対して注意をするとき
「リーダーとしてあるまじき発言ではないでしょうか」
「経営者としてあるまじき対応でがっかりしました」
のように使います。

第11問の答えは
目くじら

「目くじら」とは、目尻のこと。目尻を釣り上げて人の粗さがしをしたり、
とがめたりすることを「目くじらを立てる」と言います。
些細なことで騒ぎ立てる人をさとすとき
「そのくらいのことで目くじらを立てなくても」とか
「目くじらを立てるほどのことではないでしょう」のように使います。

第12問の答えは
埒(らち)が

いつまでたっても物事がはかどらない、なかなか決着がつかないことを
「埒が明かない」と言います。
「埒」とは、馬場の周囲に巡らした柵を意味し、物事の限界にたとえられ
ます。遅々として進まない事柄に対して
「メールのやり取りだけでは埒が明きません」
「このままでは埒が明かないので、現場で確かめましょう」のような
使い方をします。

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【しごび】 か ら お 知 ら せ
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きじとら出版の児童書2冊も
いよいよ書店に配本されるようです。

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【仕事美人 トーク・カフェ】VOL.26
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きじとら出版代表 小島 明子さん

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2005年創刊! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン配信中!
「まぐまぐ大賞 2016」キャリアアップ部門で2位に入賞しました!

広島の酒蔵取材を担当しました!「きもので酒さんぽ」2017年5月19日発売!

社内のビジネスメール教育にお役立てください!【 仕事美人のメール研修 】

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

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今週は、ビジネスメールに取り入れられる大和言葉をご紹介
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < メールに使える大和言葉(2)
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                          対応に困ったとき

今週は、クイズ形式で
ビジネスメールに使える大和言葉を紹介しています。

相手への対応や返答に困ったときに
使うとよい大和言葉をピックアップしました。

下記の設問の□や◇に入る言葉は何でしょうか。
(□は漢字、◇は平仮名が入ります)

—————————————————

第4問 ◇◇◇◇◇しがたい状況です。
どうにもできない状況です)

—————————————————

第5問 □□◇ものがございません。
(工面できるお金がありません)

—————————————————

第6問 彼とはなぜか◇◇◇◇いかなくて
(彼とはなぜかうまくいかなくて

—————————————————

第4問の答えは
いかんとも

これ以上どうにもできない状況を相手に訴えるとき用いる言い回しが
「いかんともしがたい」です。
「無理です」「もうだめです」を使うより、
切羽詰まったギリギリの状態にあることが伝わる表現です。
「私の力ではいかんともしがたく申し訳ないです」のように使います。

第5問の答えは
先立つ

「先立つもの」とはお金のこと。
知り合いから「お金を貸してもらえないか」「資金を工面してもらえない
だろうか」という申し出は断りにくいもの。
「お金がないので」では直接過ぎるので、「先立つものがございません」
と返せば、丁寧かつ、きっぱりと断ることができます。

第6問の答えは
しっくり

馬が合わない、そりが合わないとも言いますが、
考え方や感覚が違いすぎて反発を感じてしまう人がいるものです。
「彼とは合わない」「好きになれない」と言いきってしまうより、
大和言葉の「しっくり」を使えば、「彼とはどうもしっくりいかなくて」
と表現が穏やかになります。
人に限らず、物事の収まりが良いときには「この方がしっくりきますね」
のような使い方もします。

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【しごび】 か ら お 知 ら せ
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読者の皆さんからのメッセージに
「うれしいなぁ」と感じ入るわたしです。
ご応募お待ちしていま~す!

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 【仕事美人のメール作法】創刊10周年プレゼント♪
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【仕事美人のメール作法】創刊10周年記念プレゼント
と銘打ちまして

宝島社から本日発売の
『 一目置かれる大和言葉の言いまわし 』
を抽選で、読者の方3名様にプレゼント!
(本書の編集を神垣もお手伝いしています)

応募者の中から、抽選により
当選者を決定。

当選者には神垣からご連絡し
宝島社から本を発送いたします。

応募の締め切りは
3月15日(日)23時59分まで。

ふるってご応募くださ~い!

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広島の酒蔵取材を担当しました!「きもので酒さんぽ」2017年5月19日発売!

社内のビジネスメール教育にお役立てください!【 仕事美人のメール研修 】

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