今週は、感じのよいビジネスメールへの書き換え指南です。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法     < 続・書き換える技術(3)
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                         困惑させるメール

 今週は事例を挙げながら、メールをわかりやすく、感じよく書き換える
 ポイントをご紹介しています。

 ある知人とのやりとりです。
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 ご返信ありがとうございました。

 > 近々、事務所へいただきにあがります。
 > ご連絡してからうかがいますね。

 当日は連絡頂いても用意できませんので、事前に何日にとお知らせ
 頂けると助かります。

 ——————————————————————

 ある品物を提供してくれる知人の所に、近々立ち寄らせてもらう旨を知ら
 せたら、上記の返信がありました。

 自分のあいてるときに品物を取りに行こうとした私に対し、相手は困惑し
 ている様子がわかります。

 このやりとりで私が反省したのは、品物の用意がすでにできているものと
 早とちりし、相手の都合を聞かずに事を進めようとした点。

 この場合、「品物ができあがりました」という通知を受けたら

 「ご連絡、ありがとうございます。
  では、いつ頃いただきに伺えばよろしいですか」

 と尋ねれば、相手も「●日には準備ができていますので、お越しください」
 と返せたことでしょう。

 ▼ まず、相手の都合を聞いてから
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 メールのやり取りの場合、次に相手がとる行動を予想し、先にこちらで
 できることを知らせるようにすると、気が利いていてやり取りも少なくて
 すみます。
 
 しかし、相手の都合や意向を確認せず、自分中心に先んじた対応をすると
 トラブルのもと。ちょっとした言葉の行き違いで、相手を不快な気持ちに
 させてしまうこともあります。

 相手あってのことですから、こちらの都合を押し出す前に相手の都合を
 尋ねてから対処することがポイント。
 
 こんなふうに失敗するたびに「次はどうしたらいいのか」を考えながら
 “私のメール作法”をつくりあげています。

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今週は、漢字と平仮名の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 漢字か平仮名か(2)
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                          接頭語と接尾語

つい漢字で書いてしまいがちなのが接頭語や接尾語です。

(接頭語)
御約束、御礼、御馴染み ⇒ お約束、お礼、おなじみ
御返事、御存知、御紹介 ⇒ ご返事、ご存知、ご紹介

接頭語の「御」は、祝儀袋や熨斗には「御祝」「御中元」と書き、改まっ
た場でよく使われますが、メールの場合は「お」「ご」と平仮名書きにす
るのが一般的です。

「御社」「御中」など「御」が定冠詞の役割を果たす場合や、
「御所」「御用邸」など固有名詞に使われる場合は、漢字を使用します。

ちなみに「御御足」はなんと読むでしょう?

「おみあし」です。通常は使いませんが、「御御(おみ)」とは丁寧な接
頭語。一説によると、おみおつけは「御御御付け」と書くとも!?

(接尾語)
日毎、一時間毎  ⇒ 日ごと、一時間ごと
参加者達、女性達 ⇒ 参加者たち、女性たち
私共       ⇒ 私ども

漢字表記が続くと、どうしても文章のイメージがかたくなりがちです。
最近では、公用文書でも平仮名書きを奨励しているケースも増えてきました。

頻繁に使う接尾語ほど、平仮名書きにすると文章が柔らぎ、読みやすくな
る効果があるようです。

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【しごび】 か ら の お 知 ら せ
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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(5)
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                         ブログへのコメント

<読者からの質問>————————————————

ブログへのコメントを残す際の作法もまた教えてください。

—————————————————- 読者 Kさん

作法とまではいきませんが、自分だけでなく、そのブログを見るほかの人
も自分のコメントを読んでいると意識することがポイントではないでしょ
うか。

相手と自分にしかわからなかったり、通じない内容であれば、ブログにコ
メントするより、直接メールするほうが好ましいです。

ほかの人が読んでも笑えたり、共感できるコメントを意識して書くと、コ
メントを重ねながら、その話題について他の人とも盛り上がることができ
ます。

また、ブログ初心者に見られがちなのが、来たコメントすべてに同じくら
いのボリュームで返事を書き続けるうちに疲労していく、というパターン。

コメントをくれた相手を大事に思うがゆえの対応ですが、実際問題、これ
は気力も体力も要し、本人の消耗も激しいのです。真剣に書きすぎたため
に誤解を生み、トラブルになることもあります。

私は、コメントに対する返信は感謝の気持ちをメインに述べ、その他につ
いてはあっさりまとめるようにしています。

▼ 負の循環に加わらない
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

三年近くブログを続けていると、たまに中傷めいたコメントが書き込まれ
ることがあります。中には、自分のブログで批判し、ご丁寧にこちらのブ
ログにトラックバックしてくるものもありました。

この手のコメントを書き込む人は必ず匿名か無記名。メールの場合もフリ
ーメールを使い、自分のブログももちろん匿名。決して自分の素性を明か
しません。

でも、自分の名前も名乗らず好き勝手なことを書くのは批判でも批評でも
なく、ただの落書きです。

書いた本人はそれで気がすむのかもしれませんが、こういう場合、書かれ
た私以上にそれを読んだ私の大切な人たちが嫌な思いをし、悔しがります。

ネガティブなコメントにはネガティブな心しか宿りません。そこには負の
循環しかないのです。だから、かかわらず相手にしません。ネガティブな
心の人と同類になりたくないからです。

なんでもあり、やったもん勝ち。それがネットの世界なのかもしれません
が、だからこそ自分に中に節度や基準を持つことも大事だと思っています。

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【しごび】 か ら の お 知 ら せ
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読者からのコメントです。
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失敗と欠点 これがあるから 進歩する。
(中略)
この本が 何度も読むにつれ 自分自身のことと
オーバーラップしてきます。
他人事とは 到底思えないのです。
(大阪のK.Kさん)
——————————————————————

失敗したこと、そこから学んだことを書いてます。
でも、全部自分の糧になってるんですよね。

青春新書インテリジェンス『 仕事で差がつく できるメール術

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あ と が き
◇─────────────────────────────────◇

著書が刊行されてからというもの
友人知人がこぞって
書店から携帯メールを送ってくれるのです。

「あったよ! 一冊だけ残っとった」
「あこにはなかった」
「今、こうたけん」
というメッセージと写真付き。

平積みや立てかけて置いてある本を
すかさず激写して添付して送ってくれます。

おそるべし、影の軍団。

お目当ての本を探すのって
見つけるまでドキドキします。

携帯メール送ってくれる仲間たちも
みんなドキドキしながら
探してくれてるのかなぁ…

広島市内の書店では、私の手作りPOPを
本に貼ってます! 探してみてね。

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

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今週は、丁寧な表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 丁寧な表現(3)
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                          程度を表す丁寧語

「本当に、とても」を表す丁寧語が「誠に」です。

本当にありがとうございます ⇒ 誠にありがとうございます
本当にすみません      ⇒ 誠に申し訳ございません
本当にお世話になりました  ⇒ 誠にお世話になりました

とても恐縮しています ⇒ 誠に恐縮に存じます。
とても残念ですが   ⇒ 誠に遺憾ながら

メールでも文書でも、感謝やお詫びの言葉を述べるときなど、改まった場
面で使うことが多いですね。通常のメールのやりとりで使うと硬く、かし
こまった印象を受けます。その時々の状況で使い分ける必要があります。

▼ 印象を変える丁寧語
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「どれほど、どのくらい」を表す丁寧語としては「いかほど」があります。
少々、古めかしい表現ではありますが、上品さが感じられます。

どのくらいいりますか ⇒ いかほどご入り用ですか
いくらしますか    ⇒ お値段はいかほどでしょうか

どれほど悲しいか   ⇒ 悲しみはいかほどのものでしょう

「どのように、どう」の丁寧語は「いかが」です。

どうですか     ⇒ いかがですか
どのようにしますか ⇒ いかがいたしましょうか

相手に打診や確認する時、「どうですか」では直截的でぶっきらぼうな印
象ですが、「いかがですか」「いかがいたしましょうか」と表現すると感
じがよくなります。

 
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【しごび】 か ら の お 知 ら せ
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「まぐまぐ大賞 2016」キャリアアップ部門で2位に入賞しました!

広島の酒蔵取材を担当しました!「きもので酒さんぽ」絶賛販売中!

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

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