今週は、「大丈夫」の使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 気になる「大丈夫です」問題
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「大丈夫です」で意思表示

昨日は、大阪地域をを中心に「大丈夫」がいつも以上に使われた日だったので
はないでしょうか。

当メールマガジンのバックナンバーの検索で、昨日アクセスが多かったのが、
下記の内容でした。

▼災害後のメール文< 読者からの質問 >VOL.1464

「大丈夫」とは、しっかりしていて、危なげがない様子のこと。
もともと、立派な男子という意味から、強くてしっかりしている様や、間違い
がなくて確かな様を意味するようになりました。

例)重い荷物を載せても大丈夫です。
食べても大丈夫ですか?
彼に任せておけば、大丈夫です。

しかし、本来の意味に加えて、最近ではYes・No、要・不要、可能・不可能と
いう意思表示にも使われています。

例)お飲み物はアイスコーヒーで大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。(アイスコーヒーでOKです)
いえ、大丈夫です。(飲み物のお気遣いなく)

例)領収書は大丈夫ですか?(要りますか)
領収書は大丈夫です。(領収書は要りません)

例)当店の対応はいかがでしたか?
ええ、大丈夫でした(良かった)

例)そろそろ休憩しましょうか?
まだ大丈夫です(まだ休憩は必要ありません)。
ええ、大丈夫です(そうですね、休憩しましょう)。

このように、「大丈夫」のひと言に意味が集約されるため、会話では使い勝手
がよく、広まっていると思われます。

ただ、「大丈夫」だけに頼りすぎると、誤解や行き違いを招く事態も。
では、どのような点に気をつけたらよいのでしょう。この続きは、明日。

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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 読者からの質問(2)
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役職が変わる相手へのメール

3月半ばにいただいた質問メールをご紹介します。

<読者からの質問>————————————————

この時期、異動、昇格などで役職が変わられる方がたくさんいます。
お世話になった部長が、今回、グループの別会社の社長に就任される
ということで「まずはメールを!」と思ったのですが・・・
どう書いてよいのか迷いに迷っています。

私のような下っ端が、社長になられる方に
「ご活躍をお祈りします」のような言葉を述べてよいのか。
そもそも何からどう書いてよいのか。
教えていただけないでしょうか。
(読者 Y.Tさん)
——————————————————————

お世話になった方の栄転ということで
下記のような文面にしてみてはいかがでしょうか。

「このたびは△△(グループの別会社)社長
にご就任とのこと、心よりお祝いを申しあげます。

本社ご在任中は大変お世話になり、
ありがとうございました。
○○様から仕事をしていくうえで
大切なことを教えていただきました。

当地を離れてしまわれることは
さびしい限りですが
今後とも変わらずお付き合いを
いただきますよう、よろしくお願いいたします。

これまでにも増してお忙しくなることと
存じますが、健康に留意され、
ますます手腕を発揮されることを
祈念いたします」

あるいは、もう少し相手と距離がある場合は
下記のような書き方もあります。

「社長ご就任のお祝いを申しあげます。

○○様の手腕と人望により
△△社がさらなる発展をとげられると
信じております。

今後ともご指導を賜りますよう
お願い申しあげます」

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今週は、間違いではないが、もっと丁寧な敬語表現について
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法               < より丁寧な敬語表現(4)
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                      「ご確認いただけますか」

その敬語、間違いではないけれど
より丁寧に書くと……というケースを
今週は取り上げています。

—————————-
添付の資料をご確認ください
—————————-

上記の文例の「ご確認ください」は
相手に「確認」を依頼する際の尊敬語。
間違いではありません。

でも、もう一段階、丁寧に表現するとしたら……

ご確認ください → 「ご確認いただけますか?」

と相手に問いかける表現にすると
婉曲で和らいだ印象を与えます。

————————————
添付の資料をご確認いただけますか?
————————————

「ご~ください」「お~ください」は
敬語として間違いではないのですが
客先にメールで伝えるような場合
場合によっては、命令調に感じられることがあります。

そのようなときに、
相手に尋ねる形式の文にすれば
言い回しが穏やかになって角が立たないというわけです。

「ご確認いただけますか」と同様の言い回しとしては
「お目通しいただけますか」もあります。

————————————
添付の資料にお目通しいただけますか?
————————————

そのほか、依頼の際によく使う言い回しも
下記のように、相手に尋ねる形式にすると婉曲になります。

お待ちください → お待ちいただけますか

お渡しください → お渡しいただけますか

ご連絡ください → ご連絡いただけますか

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今週は、読者のかたからいただいた質問に回答します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(3)
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 「幸いです」

質問と言うより、
VOL.1974「よろしくお願いいたします」の重複
に対していただいたご意見を紹介します。

<読者からの質問> ———————————————-

「○○いただければ幸いです」という表現、
「お願いします」から置き換えるには不適当に思うのです。

というのも、この表現を使った場合、
していただける場合と、いただけない場合があるからなのですが、
心当たりはないでしょうか。

わたしも、ふと気がつくと「お願いします」を連発している
場合があるので、 置き換える場合は「してください」の
シンプルな表現を使うようにしています。

ちょっときついと感じるかもしれませんが、
最終的に「お願いします」でしめているのなら良いかなと思っています。

読む側の解釈としては、
「もれなく」と判断するか、「できれば」と判断するかで
不公平が生まれるので、

もし使う場合は、「お手隙のときにでも」とか「もしよろしければ」
などを添えて、解釈がブレないように注意しています。
(読者 名無しさん)
——————————————————————

上記は
・○○について、ご確認いただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

という文例に対し
「幸いです」は相手の意に任せる意味合いのある表現であるため
相手が「確認する」かどうかわからない。

したがって
きちんと確認してほしい場合は

・○○について、ご確認ください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

とする方が適切ではないかというご指摘です。

「~いただければ幸いです」というフレーズは
「~してもらえると、うれしいです」
「~してもらえると、ありがたいです」という意味合いがあるので
念を押すには、少々弱い。

「ちゃんと確認してほしい」という強い意を伝えるのであれば

・○○について、ご確認ください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

あるいは

・○○について、ご確認をお願いいたします。

と言いきる方が伝わります。

一方、「できれば、確認してほしい」というニュアンスであれば

・お手隙のときにでもご確認いただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

・もしよろしければ、ご確認いただければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

と、「お手隙のときにでも」「もしよろしければ」という
婉曲な言葉を添えて、確認するかどうかは
相手にゆだねる表現とします。。

依頼する側の
「お願い」の度合により
表現が変わるということを整理することができました。

ご指摘いただき、ありがとうございました。

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 気になる敬語(2)
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ご覧になられた

——————————————————
・すでにご覧になられた方もいらっしゃると思います。

・もう、お試しになられましたでしょうか。
——————————————————

上記の文例の問題点は
「ご覧になられた」の「られ」
「お試しになられました」の「られ」
です。

「見る」の尊敬語は「ご覧になる」
「試す」の尊敬語は「お試しになる」
でよく、さらに尊敬語の「られる」をつける必要はありません。

ところが、書くときに
物足りないと感じるのか
不要な「られる」を付けたケースが見受けられます。

正しくは次のように書きます。

——————————————————
・すでにご覧になった方もいらっしゃると思います。

・もう、お試しになりましたか。
——————————————————

では、「見る」の謙譲語は?

拝見する」ですね。

「先日、掲載誌を拝見しました」のように使います。

「拝見させていただく」のような過剰な敬語表現に気をつけましょう。

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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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 仕 事の メ ー ル 作 法               < 敬語注意報(3)
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                         「大丈夫ですか?」

今週は、敬語の適切な使い方について取り上げます。
繰り返し取り上げているものもありますが
よくある間違いもあるので、おさらいと思ってご確認ください。

「○月○日に資料をお持ちしても大丈夫ですか?」

上記の例文にある「大丈夫ですか?」は
最近、よく聞いたり見たりする言い回しですが……。

「大丈夫」とは、間違いがなくて確かなさま
を意味する形容動詞です。

上記の例文のように「大丈夫ですか?」と
相手に尋ねるのは「~で確かですか?」
「~で間違いないですか?」と念を押す

あるいは取りようによっては、
相手を疑ってかかるニュアンスにもとれます。

この場合、「大丈夫ですか?」より
「よろしいですか?」
とする方が敬語としては適切ではないでしょうか。

「○月○日に資料をお持ちしてもよろしいですか?」

ほかに「差し支えないですか?」という
言い方もあります。

「○月○日に資料をお持ちしても差し支えないですか?」

答えるときも
「全然、大丈夫です」
とするより

「はい。差し支えありません」
「問題ありませんので、お願いします(進めてください)」

のような表現を使うとスマートです。

▼「大丈夫ですか?」に関する過去の記事

 
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