今週は、漢字表記と平仮名表記の違いと区別についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法      < 漢字と平仮名の使い分け(2)
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                        大事なのは表記の統一

漢字表記にするか、平仮名表記にするか。

結論から言うと
どちらでもいいのです。

一般的に
難しい漢字を使わず、平仮名で表記したり、
分かりやすく言いかえたりする傾向にあるので、

今後もメールに限らず、
比較的、漢字表記が多いと思われる社内文書や通達文も
平仮名が占める割合が増えていくでしょう。

ただ、そこで気をつけなければならないのが
同じ文書の中で、表記を統一する
ということです。

例えば
「宜しく」と「よろしく」という表記を
同じ文書の中で混在させず
どちらかに統一します。

これは平仮名で書いた方が適切だと
自分で判断したならば
同じ文書内でそれを徹底させることです。

ビジネスメールなどによく見られるのが
「できる」と「出来る」の混在
「お礼」と「御礼」の混在
「~すること」と「~する事」の混在
「~のため」と「~の為」の混在
「~のように」と「~の様に」の混在

などです。

注意したいのが、
自分では無意識のまま
パソコンの文字変換に任せて入力しているケース。

自分で表記の統一を意識しておかないと
上記のような混在が起こりがちです。

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今週は、漢字表記と平仮名な表記の違いと区別についてです。
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 仕 事  の メ ー ル 作 法          < 漢字と平仮名の使い分け
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                     漢字にする? 平仮名にする?

読者のかたから次のようなメールをいただきましたので、ご紹介します。

<読者からのメール>———————————————-

実は取り上げて欲しいテーマがありメールさせていただきました。
<漢字にする? ひらがなにする?>です。例えば、

宜しく・・・
よろしく・・・

頂きたく・・・
いただきたく


さま

等々挙げればきりがありません。

個人的にはひらがなが表記が好みで(読みやすいので)、
メール以外の社内文書でもひらがなを多く使います。

ですけど、時として自分の使い方が間違っているのでは、
と思うこともあるのです。

あまり、気にしなくてもよいのでしょうか・・・

メール、社内文書、通達文等、文章の性格や相手によって、
適切に使い分けができればよいのですが難しいです。

もしもお時間があればですが、一度取り上げていただき
色々と教えていただければ嬉しいです。
(読者 K.Nさん)
——————————————————————

私がコピーライターをしていた20年前
主に銀行の販促物を制作していたのですが

当時、よく注意されたのが
「~下さい」は「~ください」に
平仮名表記で統一することでした。

銀行の販促物は、それでなくても
総合口座、定期預金、振込など、漢字が多く使われるので
少しでも平仮名を使って、文を読みやすくする
という要望があったのです。

K.Nさんが書いておられる通り
読みやすいのは平仮名表記です。

上記の例では
「宜しくお願いします」より「よろしくお願いします」が
読みやすく一般的。

「~(して)頂く」のような補助動詞も
「~(して)いただく」とひらがな表記にしますが

「もらう」という意味の動詞で使う場合は
「頂く」と漢字表記にします。

敬称では「様」を使うのが一般的ですが
メールでは相手への親しみを表すために
敢えて、平仮名の「さま」を敬称にしているケースが見られます。

敬称以外の
「お客さま」「おひなさま」「皆さま」などは平仮名書き
「お世話さま「お互いさま」のように
接尾語として使う「さま」も平仮名です。

敬称に「さま」を使う場合のように
平仮名にすることで印象が和らいだり、
親しみが感じられたりするものです。

でも、平仮名の比率が多過ぎると
却って読みづらくなることもあります。

漢字表記にするか、平仮名表記にするか
その使い分けについては、明日
取りあげることにします。

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今週は、漢字の読みについて確認です。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法              < 読みの確認
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                             「他人事」

手書きできない漢字も、「読み」さえ知っていれば
パソコンが勝手に文字変換してくれる便利な世の中ですが
「読み」が間違っていると、正しい漢字もわかりません。

そこで今週は、改めて漢字の読みについて確認してみましょう。
頭の体操と思ってお付き合いください。

では手始めに…
「順風満帆」。

「じゅんぷう」の後に続くのは…
「まんぽ」ではなく「まんぱん」ですね。

比較的ポピュラーな四字熟語で
書き言葉としてはよく目にしますが
話し言葉で使う場合は「順調に進む」と言い換えることもあるようです。

では、次に
「他人事」。

読みは「たにんごと」ではなく「ひとごと」。

読み間違いをしやすいせいか
新聞表記では「人ごと」あるいは「ひとごと」に統一されています。

「まぐまぐ!ニュース」でこの記事が取り上げられました。

▼関連

 

 
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今週は、慣用句の誤用についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < 間違いやすい慣用句(4)
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微妙な違いの語

押しも押されぬ

けんけんがくがく

上記の慣用句、うっかり使っていませんか? 正しくは次のように書きます。

押しも押されもせぬ

けんけんごうごう(喧喧囂囂) または
かんかんがくがく(侃々諤々)

「押しも押されもせぬ」は、争う余地のない、ゆるぎない、れっきとした
という意味。   例)押しも押されもせぬ人気

けんけんがくがくは「けんけんごうごう(=口やかましく言い立てる)」
と「かんかんがくがく(=正論をはいて屈しない)」が混用されたもの
です。

▼ 気づかぬまま使ってませんか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
次の慣用句も取り違えしやすいです。

おぜん立てがそろう ⇒ おぜん立てをする

満面に笑顔を浮かべた ⇒ 満面に笑みを浮かべた

もうすぐ敬老の日ですが、次の慣用句も注意しましょう。

寄る年には勝てぬ ⇒ 寄る年波には勝てぬ

老体にむち打つ ⇒ 老骨にむち打つ

微妙な違いでうっかり見過ごしやすい言葉をピックアップしてみました。

※参考「朝日新聞の用語の手引」

 
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今週は、慣用句の誤用についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < 間違いやすい慣用句(2)
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                            その他の誤用

昨日に引き続き、文化庁発表の2006年度「国語に関する世論調査」から、
慣用句などの誤用の実態調査にあった事例を紹介します。

次の例文に使われている慣用句の意味、あなたはどちらだと思いますか?

1)「その人は気が置けない人ですね。」の「気が置けない」
A)相手に気配りや遠慮をしなくてよいこと
B)相手に気配りや遠慮をしなくてはならないこと

2)「彼はやおら立ち上がった」の「やおら」
A)急に、いきなり
B)ゆっくりと

本来の意味は

1)気が置けない = A)相手に気配りや遠慮をしなくてよいこと

2)やおら = B)ゆっくりと

です。

調査の結果では、
「気が置けない」は48.2%の人が反対の意味のほうを(本来の意味で捉え
ていた人は 42.4%)、
「やおら」の意味も43.7%の人が反対のほうの意味(本来の意味で捉えて
いた人は 40.5%)で理解していたという数値が出ており、取り違えてい
た人がいずれの場合も若干多くなっています。

▼ 知っておいていい“本来の意味”
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
昨日、今日と例に挙げた慣用句は、日常生活、特にメールなどの書き言葉
で使うことは、実際のところあまりありません。

言葉は生き物、時代とともに意味や解釈も変わっていくという意見もあり
ますが、“本来の意味”は知っておいて損はないとも思います。

私自身もそうでしたが、意味を取り違えて使っていても、
「あれ? 本当はこういう意味なのか」と気づくきっかけがあれば、
言葉を見直し、意味を改めて調べることで語彙を増やすことができるので
はないでしょうか。言葉ってそうやって蓄積していくものように思います。

※参考 文化庁 平成18年度「国語に関する世論調査」の結果について

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