今週は、読者のかたからいただいた質問に回答します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(2)
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締めのフレーズ

<読者からの質問> ———————————————-

メールの締めについ
「どうぞよろしくお願いいたします」や
「何卒よろしくお願いいたします」
を頻繁に使ってしまいます。

もっとバラエティを増やしたいのですが、
何かよいフレーズはないでしょうか。

特に上司と何度もやり取りする際に困っております。
丁寧にはしたいため、ついつい使ってしまいます。
「取り急ぎ」や「ご報告まで」は失礼ではないかと心配で使えません。
(読者 C.Nさん)
——————————————————————

「お願いいたします」の前に来る
「どうぞよろしく」や「何卒よろしく」は
定型句で、特別な意味をなすものではありません。

そのため、「何を」よろしくお願いしたいのか
具体的に書くのも一つです。例えば…

資料のご確認をお願いいたします。
資料をご確認いただきますよう、お願いいたします。

あるいは、
「~よろしくお願いいたします」の後に
結びの一文を添えて、締めくくります。例えば…

・何卒よろしくお願いいたします。
それでは、失礼いたします。

・どうぞよろしくお願いいたします
何か問題がありましたら、ご連絡ください。

「取り急ぎ」や「ご報告まで」は
用件のみ、急いで伝える場合の締めくくりのフレーズなので
失礼にはあたりません。

言葉足らずな気がする場合は
「取り急ぎご連絡申し上げます」
と言葉を添えるとよいでしょう。

▼こちらの記事も参考にしてください。

 
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【しごび】 の お 知 ら せ
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病と付き合いながら、イキイキ暮らす
そんな生き方の話を聞きたいと思っています!

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第9回 【しごび トーク・カフェ】
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広島難病団体連絡協議会 事務局長
斉藤 文子さん
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日 時  8月9日(金) 18:30~20:30

会 場  広島市中区大手町のカフェを予定(広島市役所近く)

参加費  メールマガジン読者 2000円
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定 員  10名(定員になり次第、締め切ります)

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今週は、読者のかたからの質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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                         「まで」の使い方

<読者からの質問>————————————————

メールのマナーについてご教授いただきたく
メール致しました。

「情報まで」「ご連絡まで」という表現についてですが
「○○まで」というのは適切な使い方でしょうか?

「○○までに」という使い方をする方がいたのですが
これでも問題ないでしょうか?

以前にもメルマガで取り上げられていたように
思いますので、大変恐縮ですが教えてください。
(読者 Y.T さん)
——————————————————————

「○○まで」というのは適切な使い方です。
ここで使う「まで」は、
意味合いとしては「だけ」に相当する、文末を結ぶ言葉です。

「取り急ぎ○○まで」
「まずは○○まで」
のように「取り急ぎ」「まずは」とセットで使うことによって

「とにかく急いでいるので○○だけ、お伝えしますね」
という気持ちを伝えるものです。

例)取り急ぎご連絡まで
  まずはお知らせまで

※参考

一方、「○○までに」という表現ですが

「明日までにお持ちください」
「完膚(かんぷ)なきまでにたたきのめす」
「お礼のしるしまでに持参いたしました」

と限界や程度を示したり、
「それ以上のことはしません」という意を伝えるときに
使いますが

上記の「○○まで」のように
文末を結ぶ言葉として使うのは
そぐわないように思います。

 
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今週は、メール表現のグレードアップについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法         < 好感度アップの表現法(5)
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                        「取り急ぎお礼まで」

今週は、いつも何気なく使っている表現を
より感じよく印象付ける、言い回しをご紹介してきました。

—————-
取り急ぎ○○まで
—————-

このフレーズは、毎日のように使っているのではないでしょうか。

「取り急ぎ~まで」というフレーズ自体は
間違いでも、失礼になるものでもないのですが

タイミングと「○○」に使う言葉には注意が必要です。

——————-
取り急ぎご連絡まで
——————-

すぐに返信するときに、このフレーズを使うのは問題ありませんが
時間がかなり経ってしまってからの返信に
このフレーズを使っても「取り急ぎ」ではありません。

—————-
取り急ぎお礼まで
—————-

このフレーズもすぐ返信する時のみ有効ですが
「お礼」の内容を送るときは

————————–
まずは、お礼を申しあげます。
————————–

このように、きちんと結びの言葉にすると、より丁寧です。

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今週は、メールを締めくくる最後の一文についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 続・結びの文(5)>
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応用してみる

今週は、メールの最後に添える締めくくりの一文について
ご紹介してきました。

つまるところ、やりとりする相手との親密度や立場により、
結びの一文も変わってくるものと思います。

同じ用件で、やりとりが続く相手とのメールでは、結びの文も
「承りました。
早速、打診してみます。」
これで終わりということもあります。

定番フレーズは取り払って、これからどう動くか、どのように対処するか
を伝えるだけで事足りるからです。

「後ほど、改めてご連絡します。」という一文
懇意な相手には「ご連絡しますね」と「ね」を入れるだけで
親近感がわくこともあります(多用は禁物ですが)。

▼ 工夫を施し、最後に印象づける
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
取材の打診も、本来は電話でするのですが
相手が多忙でなかなかつかまらない。
概要だけでも目を通してほしい。
そんな場合は、次のような締めくくりにすることもあります。

「メールでは失礼かと思いましたが
雑誌の内容や、取材の意図などをご理解いただきやすいかと考え
敢えてメールにてご連絡いたしました。」

ビジネス文書でいうところの
「略儀ながら書中をもってお願い申しあげます」という一文を
状況に合わせ、メール用にアレンジして表現したのが上記の文です。

結びの文として便利な
「取り急ぎ~まで」「まずは~まで」を少し変化させ
「遅ればせながら、お礼まで」
というフレーズも私はよく使います。

例文どおりだったり、紋切り型で終わらせず
その時々に応じて変化をつけたり、言い回しを変えてみる。

そんな工夫ができれば、
感じの良いメールとして印象に残るのではないでしょうか。

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今週は、メールを締めくくる最後の一文についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 続・結びの文(3)
◆─────────────────────────────────◆
                              ~まで

今週は、メールの最後に添える締めくくりの一文についてです。

「とり急ぎ~まで」というフレーズもよく使いますね。

文字通り、急ぎで用件のみ伝達する場合は、
このひと言さえあれば失礼な感じがしません。

むしろ、メールを受け取る側にも切迫感が伝わり、
「これだけは伝えたくて」というこちらの状況を読み取ってもらえる
のではないでしょうか。

「とり急ぎ、ご連絡まで」
「とり急ぎ、お知らせまで」
という一文を私はよく使いますが、

「とり急ぎ、ご報告まで」
「とり急ぎ、ご照会まで」
というフレーズもあります。

▼ 「~まで」を「申しあげます」にすると丁寧に
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「とり急ぎ」に代わる言葉としては「まずは」。
「とり急ぎ」ほど急いでいる状況ではないけれど、
これといった結びの一文が見あたらないとき、便利なフレーズです。

「まずはご報告まで」

上記の「ご報告」に当てはまる言葉には
「ご連絡」「お知らせ」「ご参考」「ご照会」
があります。
私は「まずはご一報まで」もよく使います。

この「とり急ぎ~まで」や「まずは~まで」を丁寧に書く場合は
「まで」を「申しあげます」に書き換えるとよいでしょう。

社内向けのメールの場合は、
「とり急ぎ~まで」や「まずは~まで」を使わずとも
「以上」で事足りることも多いです。

 
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今週は、メールの締めくくりについて考えます。

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仕 事 の メ ー ル 作 法          < 結びの文(2)
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結びの定型句

▼ 何について「よろしく」なのか
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ビジネスメールでもっともよく使われる結びの一文は
「よろしくお願いします」
でしょう。用件を総括するのに適した言葉と言えます。

とはいえ、何でもかんでも「よろしくお願いします」で結んだのでは、あ
まりにもワンパターン。そんな時は、状況に応じて「よろしくお願いしま
す」の前にもうひとこと添えます。たとえば…

引き続きよろしくお願いします
今後ともお付き合いのほど、よろしくお願いします。
勝手を申しあげますが、ご対応よろしくお願いします

といった具合。

▼ 定型パターンをカスタマイズ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
次に多い結びの一文としては
「取り急ぎご連絡まで」
用件のみ、すぐに伝えたい時にこう結ぶとおさまりが良いです。
「ご連絡」を「ご報告」「お礼」に替えても使用しますね。

すぐに対面できないけれど、状況や気持ちをひとまず伝えておきたい場合は
もう少し言葉を添えて

失礼とは存じますが、メールにて取り急ぎお知らせする次第です。

本来なら、お会いしてお断りすべきところですが
メールにて失礼いたします。

メールでは失礼に当たることを踏まえたうえで、上記のように結びます。

ビジネスメールにもある程度、定型のパターンはあります。丸ごとそれを
流用すれば楽ですが、真意や気持ちが伝わらないことも往々にしてありま
す。

私は、パソコンの辞書に「よろしくお願いいたします。」を登録していま
すが、その時々で、何についての“よろしく”なのかを書き添えるように
しています。

定型パターンはあくまで下地。その時々で自分流にカスタマイズすると、
体温のあるメールになります。

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