今週は、うっかりミスしやすい表現についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 間違いやすい言葉(3)
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                           「巻き直し」?

 「新規巻き直し」

 「新規撒き直し」

 「新規蒔き直し」

あなたは、どれを使っていますか?

私は「巻き直し」だとばかり思い込んで使っていたのですが、
正しい表記は「撒き直し」でも「蒔き直し」でもなく
「まき直し」です。

「ネジを巻き直す」と同様、
仕切り直すという意味合いで私は捉えていたのですが
この場合は「巻く」ではなく「蒔く」。

「種をまく段階からやり直す」という意味合いで、
もとに戻って、もう一度新しくやりなおすことを
「蒔き直し」と書きます。

対して
「巻き返し」という言葉もあります。
これは、劣勢から態勢を立て直して反撃することを意味します。

「新商品で巻き返しを図る」
「巻き返しに出る」という使い方をします。

「まき直し」と「巻き返し」
読みは似ていますが、意味の違いを知っておきましょう。

<追記> 2020年10月28日
「撒く」は、あちこちに散らす、という意味で
水やビラを「撒く」ときに使う言葉。

「蒔く」は、植物の種子を地に埋めること。
改めて種を蒔くことから
「蒔き直し」という言葉が生じたようです。

広辞苑、新明解国語辞典では
「蒔(き)直し」とありますが
新聞表記では「撒く」も「蒔く」も
ひらがな表記で統一されています。

したがって、新聞表記に準じれば
「まき直し」とかな表記をします。

ちなみに、「遅まきながら」の「まき」も
「蒔き」という意味です。

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今週は、ミスや混同しやすい言葉について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                         < 気になる表現(2)
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                     「立ち会い」と「立ち合い」

今週は、さまざまな角度から、
気になる言葉を紹介しています。

「たちあい」と書こうとして
どちらの漢字にすべきか、一瞬迷いました。

「立ち会い」と「立ち合い」。

立ち会い」は、同席、列席すること。
例)立ち会いのもとに契約する
手術に立ち会う

なお、「立会演説会」「立会人」には
送り仮名の「ち」「い」は付けません。

「立ち合い」は、互いに立つこと。相撲や武道で、よく使われます。
例)剣道(相撲)の立ち合い
堂々と立ち合う

同様に使い分けを迷う言葉としては

「意志」=積極的に「~したい」と思う気持 例)意志が強い 意志薄弱
「意思」=考え 例)意思の疎通 本人の意思を尊重

「異常」=正常の反対 例)異常気象 異常に緊張する
「異状」=ふだんの状態と違う様子 例)体の異状、異状なし

などがあります。

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今週は、間違いやすい言葉を取り上げます
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < 紛らわしい言葉(4)
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                         「半面」と「反面」

同じ読みなのに、表記が異なっていて意味も違う……
うっかりタイプミスしたまま、間違いに気づかず使いそうになる言葉を、
今週は取り上げています。

「半面」と「反面」。

「半面」は、文字通り、半分の面。表面の半分、片側を意味するとともに
対立するもう一方の面という意味もあります。

例)・グラウンドの半面を使う
・問題の半面しか見ていない

対して「反面」は、別の面、他面という意味で副詞的に用いられます。

例)・陽気な反面、さびしがり屋でもある

「半面」も「反面」も
一つの事柄に二つの相反する側面があることを意味しますが

二つの要素が半分ずつというときは「半面」
より対比的に表すときが「反面」
という違いがあります。

また、「反面」は次のように、限定した使い方をもします。

「反面教師」
悪い見本として反省や戒めの材料となる人のこと。

「反面調査」
企業への税務調査の際、その企業とかかわりがあると見られる
銀行や取引先なども税務調査すること。

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今週は、間違いやすい言葉を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 紛らわしい言葉(3)
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                         「移譲」と「委譲」

同じ読みなのに、表記が異なっていて意味も違う……
うっかりタイプミスしたまま、間違いに気づかず使いそうになる言葉を、
今週は取り上げています。

「移譲」と「委譲」。

「移譲」は、他に移し、譲ること。
「委譲」は、権限などを他にまかせて譲ること。

この2語、ほとんど意味は同じ。
しかし、次のような違いがあります。

「移譲」は、権限などを対等の間で移し、譲ること。
例)所有権を夫から妻に移譲する
土地を移譲する

「委譲」は、権限などを下級ものに任せ譲ること。
例)社長権限の一部を副社長に委譲する
執行権を委譲する

このように、
対等の立場の人から人、右から左へ権限を移すイメージが「移譲」
立場が異なる人の間で、上から下へ権限をゆだねるイメージが「委譲」
という感じでしょうか。

漢字が意味する
「移」と「委」から
想像して、使い分けるとよいと思います。

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                         「好意」と「厚意」

同じ読みなのに、表記が異なっていて意味も違う……
うっかりタイプミスしたまま、間違いに気づかず使いそうになる言葉を、
今週は取り上げています。

「好意」と「厚意」。

「好意」は、その人にいだく親しみや好ましく思う気持ち。
「厚意」は、思いやりのある心。

似たような意味合いの2つの言葉ですが
決定的な違いは
「厚意」が他人の行為に関して使う言葉である点です。

文例を挙げててみましょう。
「好意」
・好意を寄せる
・好意的な扱い

「厚意」
・ご厚意に感謝します

「厚意」は、他人の思いやりの気持ちに対する敬意を表しています。
「厚志」「ご厚志」とも書きます。

対して「好意」は、相手の親切心を指す場合もありますが、
相手に抱く好感であったり好感情を指し、自分の中にある気持ち
というイメージがあります。反対語は「敵意」です。

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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 紛らわしい言葉
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 「招集」と「召集」

同じ読みなのに、表記が異なっていて意味も違う……
うっかりタイプミスしたまま、間違いに気づかず使いそうになる言葉を、
今週は取り上げていきたいと思います。

「招集」と「召集」。

この違い、わたしはよく分かっていませんでした。

「招集」とは、人を招き集めること。
「召集」は、 呼び出して集めること。

使い方の違いを文例で見てみましょう。
「招集」
・関係者を招集して会議を開く
・理事会を招集する

「召集」
・全国の代表チームを召集する
・非番の署員を召集する

地方議会、社団法人の社員総会、株式会社の株主総会などの構成員に
集合を要求するときは「招集」を使いますが、

衆参両議員を国会に集合することを命ずる場合は 「召集」を使います。

「招」は、「手まねきをする」「手でまねき寄せること」を意味し
一般に「関係者を招き集めること」「多くの人に集まってもらうこと」
という意味合いがあります。

一方、「召」には、「口で呼び寄せる」「目上の人・地位の高い人から
の呼び出し」という意味があり、「命じて呼び出す」というニュアンスが
含まれます。

「招集」が一般用語として使われるのに対し
「召集」は「国会の召集」といった限定した使われ方をすることが多いようです。

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