今週は「国語に関する世論調査」の結果について取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法               < 気になる言葉
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                         2011年度の調査結果

文化庁の2011年度「国語に関する世論調査」が発表されました。
新聞などでも報道されたので、
すでにチェック済みという人もいることでしょう。

今回の調査結果を見て、私が一番ショックだったのは
「言葉の意味」
の調査結果。

私自身が
本来の意味とは違う使い方をしていた言葉が
5つ挙げられた言葉のうち、3つもあったからです。

その3つとは
「うがった見方をする」
「にやける」
「失笑する」。

この調査結果を見るまでは
完全に別の意味で捉えていて、
思い込みって怖いなぁ~と改めて思いました。

「言葉は生きもの。時代と共に変わっていく」
とは言われますが

知らないまま、なんとなく周りが使っているから
それに倣うのではなく

本来の意味を踏まえて変化を受け入れていくことが
必要と感じます。

そこで、今週は
「国語に関する世論調査」の結果をもとに
言葉の使い方をおさらいしていくことにしましょう。

▼「国語に関する世論調査」の結果について

 
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今週は、注意したい言い回しについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法          < ちょっとしたひと言(3)
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                          「お知恵を拝借」

何気なく使っているひと言が
実は相手に誤解を与えていたり
自分の思いとは違う受け止め方をされたりすることがあります。

今週は、そんな「ちょっとしたひと言」の使い方について
取りあげています。

自分だけでは処理できない。やり方が分からない。
そんな時、上司や先輩に助けを求めるとしたら
どんな一文が適切でしょうか。

「私にはできません。だから、無理です」

これでは、業務を放棄したことになります。

「ちょっと教えてくれませんか?」

目上の相手に物を頼む言葉遣いとしては失礼です。

では、どのような表現が適切か。例えば…

部長、ご多用のところ申し訳ないのですが
  ○○の件でお知恵を拝借できますか

「○○の件でてこずっていて
 先輩のお知恵を拝借したいのですが

このように、目上の相手から助言や手助けを請う場合に最適なのが
「お知恵を拝借」という言い回しです。

ですが、次のような表現はNG.

「ぜひ、部長のお知恵をご拝借したいのですが」

「拝借」の「拝」自体に謙譲の意味があり、
「お借りする」という意味を持つので
さらに「ご」を付ける必要はありません。

「ぜひ、部長のお知恵を拝借したいのですが」

とするのが適切です。

 
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今週は、注意したい言い回しについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < ちょっとしたひと言(2)
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                        「お教えいたします」

何気なく使っているひと言が
実は相手に誤解を与えていたり
自分の思いとは違う受け止め方をされたりすることがあります。

今週は、そんな「ちょっとしたひと言」の使い方について
取りあげています。

上司や目上の相手に対して
「それでは、私が詳細をお教えいたします

この一文、適切でしょうか、不適切でしょうか。

自分の動作に付ける謙譲語「お~いたす」の使い方は
間違ってはないのですが、問題は「教える」という行為。

「指導する」「分からせる」という意味合いがある「教える」は
目上の相手に使うのにはNGな表現です。

自分ではそういうつもりがなくても
「部長、私がお教えします」
のように使ってしまうと、目上の相手よりも自分が上位に立つ
えらそうな印象を与えてしまうからです。

目上の相手には「教える」に代わる言葉として
「説明」「案内」覚えておくとよいでしょう。

「それでは、私が詳細をご説明いたします
「それでは、私が詳しくご案内いたします

といった具合です。
場合によっては
「紹介」「お知らせ」と言い換えることもできるでしょう。

謙譲の「ご~いたす」と合わせて使うことで
相手に敬意を示す表現となります。

 
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今週は、敬語の残念な使い方を取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 残念な敬語(5)
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                     「もらえないでしょうか?」

————————————————
もし、相互紹介をしてもいいと思っているのでしたら
お手数ですが返信してもらえないでしょうか
————————————————

上記の文章はメールマガジンの相互紹介の依頼文です。

敬語の使い方がちぐはぐで、微妙に上から目線。
どう返信していいものやら……と少し悩みました。

ファーストコンタクトの相手には
もう少し丁寧な書き方が必要な気がします。
例えば、こんな感じ。

——————————————
もし、相互紹介をご了承いただけるのであれば
お手数をかけますが、ご返信いただけますか
——————————————

「相互紹介をしてもいいと思っているのでしたら」を
「相互紹介をご了承いただけるのであれば」とし

「返信してもらえないでしょうか?」を
「ご返信いただけますか?」
と「~してもらう」の尊敬語「~いただく」を使い
書き換えました。

最後の一文は「お手数をかけますが」を省いて
「ご返信いただけるとうれしいです」
という書き方もあります。

あるいは文そのものを次のように書き換えることもできます。
———————————————-
もし差し支えなければ、相互紹介をお願いできれば
うれしいです。
———————————————-
と、まずは打診することから始める方法も。

敬語は、相手に対する礼儀や敬意を示すものでもあるので
適切に使って、相手に不快感を与えないように配慮したいですね

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今週は、間違えやすい敬語表現についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < 注意したいメールの敬語(4)
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                            「参られる」

今週は、メールで間違えやすい敬語表現について取り上げています。

————————————
昨日、広島支店へ社長が参られました
————————————

ここで使われている「参る」は
「来る」の謙譲語です。

しかし、この文の主語は「社長」ですから
謙譲語ではなく、尊敬語を使います。

「来る」の尊敬語は
「来られる」のように「来る」+「られる」を使うパターンもありますが

「いらしゃる」
「お見えになる」
「お越しになる」
など、元の言葉とは異なる“敬語動詞”を使うこともできます。
ここでは敬語動詞「お見えになる」を使ってみましょう。

——————————————
昨日、広島支店へ社長がお見えになりました
——————————————

冒頭の「参られました」は
謙譲語の「参る」+尊敬の「られる」
とした間違いで

尊敬語と謙譲語の取り違えの一つです。

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今週は、メール表現のグレードアップについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 好感度アップの表現法(5)
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                        「取り急ぎお礼まで」

今週は、いつも何気なく使っている表現を
より感じよく印象付ける、言い回しをご紹介してきました。

—————-
取り急ぎ○○まで
—————-

このフレーズは、毎日のように使っているのではないでしょうか。

「取り急ぎ~まで」というフレーズ自体は
間違いでも、失礼になるものでもないのですが

タイミングと「○○」に使う言葉には注意が必要です。

——————-
取り急ぎご連絡まで
——————-

すぐに返信するときに、このフレーズを使うのは問題ありませんが
時間がかなり経ってしまってからの返信に
このフレーズを使っても「取り急ぎ」ではありません。

—————-
取り急ぎお礼まで
—————-

このフレーズもすぐ返信する時のみ有効ですが
「お礼」の内容を送るときは

————————–
まずは、お礼を申しあげます。
————————–

このように、きちんと結びの言葉にすると、より丁寧です。

▼こちらの記事も参考にしてください。

 
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