今週は、年末年始のメールのやり取りについてです。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法 < 年末年始のあいさつ(5)
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はがきかメールか

今週は、年末年始ならではのメール対応について
取りあげてきました。

12月も半ばの今の時期、
お歳暮のやり取りが会社間でも
行われていると思います。

お歳暮のお礼は
はがきが最も多いですが、
中には封書にしている会社も見られます。

お歳暮のやりとりも
もとは年末のあいさつに相手を訪ね、
感謝のしるしに手渡ししていた品が

やがて郵便や宅配で送られるようになり、
受け取った側が返礼する
といった流れが定着しています。

はがきに比べると
メールは略儀で簡易なため、
会社間でははがきで礼状を送るケースが多いようです。

ただ、形式にこだわらず
スピードを重視して、
相手にすぐお礼の気持ちを伝えたい場合や
懇意な相手に対しては
メールですぐ連絡をするケースも見られます。

会社宛てのはがきの礼状は

——————————————————
この度はお歳暮の品をお届けいただき、恐縮しております。
お心遣いいただき、誠にありがとうございます。
——————————————————

といったかしこまった文章がしっくりきます。
一方、客先でも懇意な相手であれば

———————————————————-
お歳暮の○○をありがとうございました。
甘さと酸味のバランスが絶妙で、皆でいおいしくいただきました。
———————————————————-

といった、感想を交えたやわらかい言い回しでも
気持ちは伝わります。

お礼の気持ちを伝えることには変わりませんが
相手との関わりや立場を考慮し
適切な形式・手段を選びましょう。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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あ と が き
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昨日の12月15日
まぐまぐ大賞2016 の結果発表があり、

ジャンル別賞の「キャリアアップ部門」で
「仕事Beginのメール作法」第2位に入賞しました。

2015年はビジネス・キャリア部門で5位、
2014年は無料メルマガの同じ部門で2位でした。

今年は「ビジネス」と「キャリアアップ」に部門が分かれたため
順位が上がったのかもしれません。

いずれにせよ、
当メールマガジンを推薦してくださった
読者の方々に心からお礼を申しあげます。

ありがとうございます。

正直な話、
ここ数年は、毎週のテーマを考えるのも四苦八苦で
行き詰ることも多いのですが、

「読んでますよ」「役に立ってますよ」
という読者の声に支えられ、
へこたれずに配信を続けることができています。

広島の中国放送で
火曜から金曜の4日間

毎朝9時から2時間半の生放送をしている
アナウンサー(横山雄二さん!)を
取材したときのこと。

※参考 横山雄二さんプロフィール

彼が詠んだ
「眠る山アドリブ冴えぬ朝のあり」
という句があり、

毎朝、アドリブ全開でハイテンションな放送をしている
横山さんでさえ「冴えぬ朝」があるのかと
意外に思い、取材時に尋ねたら

体調の良し悪しなど、毎日ベストなコンディションなわけではない。
だけど、どんな状態のときも
ハイテンションな状態に自分を持っていき、
オープニング数十分のトークを乗り切って
その勢いで番組を進めていくと聞き、得心しました。

わたしも
最初に「はじめに」「あとがき」を書きあげて
「今日も行ける!」と自分を鼓舞してから
本文を書き進めています。

ときに、落ちこむことがあっても
メルマガを書くことに集中すると
いつの間にか忘れていて、
わたし自身がメルマガに助けられている
と感じることも。

ともあれ、
これからもあなたに楽しく読んでもらえるよう
まずはわたしが元気で
いつも通りにメルマガが配信できるコンディションを
保ち、日々、配信していかなければ!

来年1月には創刊12年を向かえますが、
これからも【仕事Beginのメール作法】
ご愛読いただければ、うれしい限りです。

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今週は、感謝やお礼の気持ちを伝えるひと言についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 感謝の伝え方(5)
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                                                                                 文例とポイント

感謝を伝える文例を挙げてみましょう。

▼人を紹介してもらったときのお礼

いつもお世話になっております。
先日、ご紹介いただきました○○社の高橋様と
早速、17日にお会いしました。

当社が求める△△△についてのノウハウと実績をお持ちで
展開の仕方も大変有益なアドバイスをいただくことができました。
今後もアドバイザーとしてご協力いただけるとのことで
弊社としても心強い限りです。

この度は○○社とのご縁を取り持っていただき
本当にありがとうございます。
心からお礼申しあげます。

<ポイント>
・紹介を受けた相手とのやり取りの経過とどのような結果になったかを報告
・何に対しての「ありがとうございます」かを明らかにする。
・「ご紹介いただき」に代わる言葉として「ご縁を取り持っていただき」を使うことで
  文の印象が和らぐ

▼研修講師へのお礼

先日は弊社の新人研修の講師としてご指導いただき、
誠にありがとうございました。

研修に参加した社員から
「なぜ、そうしなければならないのか、
 理由や意味が理解できたので、考えて行動するようになった」
という声が挙がっており、社員の言動も変わってきました。

今回限りではなく、継続してご指導いただければ
と考えておりますので

今後ともよろしくお願い申しあげます。
まずはお礼まで

<ポイント>
・最初にお礼を述べ、その後の成果を報告するパターン
・成果は、実際の社員の声などを取り入れ、具体的に伝える。
・「今後ともよろしく」の前にくる内容に具体性があると社交辞令ではない一文になる。

儀礼的なメールに終わらせないヒケツは
相手のしてくれたどんなことが
うれしかったり、ありがたかったりしたのか
相手の行為に対する感想や成果を具体的に書き添えることです。

わたし自身は、お礼のメールで
「お礼申し上げます」「感謝申しあげます」といった言い回しより、
できる限り「ありがとうございます」を使うように心がけています。

感謝の気もちが最も伝わる言葉は
「ありがとうございます」
に尽きると思うからです。

 
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今週は、感謝やお礼の気持ちを伝えるひと言についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法              < 感謝の伝え方(3)
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                         お歳暮のお礼メール

ちょうど今の時期、
会社間でもお歳暮のやり取りが行われていると思います。

お歳暮を受け取ったときは
はがきや手紙で礼状を送るのが通例ですが

少しでも早くお礼の気持ちを伝えたい、と
メールでお礼をするケースも増えてきました。

こうしたお礼のメールでは
「お歳暮をお送りいただき、ありがとうございます」
という一文が定番ですが

「お歳暮」を
「結構なお品」に替えたり、

「珍しいものを頂戴し」
とお歳暮の中身に触れた言い回しにするだけでも
変化がつけられます。

「お歳暮をお送りいただき」の代わりに
「いつもお心遣いいただき、ありがとうございます」
と、お歳暮に込められた相手の気持ちを汲む
一文にしてもいいですね。

実例のお礼メールを紹介します。

——————————————————-
お歳暮をお送りいただき、ありがとうございました。

珍しいかりんとうで、みんな大喜びでいただきました。
パッケージもおしゃれなので、
これから手みやげにするときに使わせてもらおうと思います。
——————————————————-

送った先はデザイン系の制作会社です。
広島の地酒の酒粕を使ったかりんとうのセットを送ったのですが

味よし、デザインよしの品なので
きっと喜んでもらえるはず、と思っていたら
予想通りの反応で、うれしくなりました。

文面自体は短く用件だけを書いたものですが
「ありがとう」の中身が伝わってきます。

お礼状に書く定番フレーズに
「感想」をプラスすることで
型どおりでない“伝わる”お礼メールになる好例として
参考にしてください。

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今週は、表現の変化の付け方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 表現のバリエーション(4)
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                「ありがとうございます」に代わる言葉

今週は、メールの文章が一本調子や紋切り型にならなくて済む
表現のバリエーションを紹介しています。

感謝の気持ちを伝えるときに使う
「ありがとうございます」
は基本となる表現ですが

文中で何度も繰り返されると
読む側はしらけてきます。

「ありがとうございます」以外に
感謝の念を伝える言い回しが幾つかあります。例えば……

ご厚意に感謝します

相手の対応や心遣いに対して感謝の気持ちを伝える言い回しです。
「ご厚意」の代わりに「お心遣い」「ご配慮」「ご協力」といった
相手の対応を表す言葉を使うのもよいでしょう。
単に「感謝します」と伝えるより、より具体的になります。

なんとお礼を申しあげてよいのか、言葉もありません

相手に対して感謝してもしきれないという思いを伝える言い回しです。
文字通り、あまりにもありがたく思う気持ちが強く
「言葉もない」状態を表しています。

これほどうれしいことはありません

相手との関わり合いから生まれた成果や出来事に対する
喜びを感謝の念と共に伝える言い回しです。

「諦めていただけに採用していただき
これほどうれしいことはありません」
「ご期待に応える結果を残すことができ
これほどうれしいことはありません」
といった具合に使います。

ご親切が身にしみます

相手の気遣いや思いやりがうれしいときに使う表現です。
特に、自分の気持ちが弱っていたり、困っているときに
励まされたり、さりげなく力を貸してくれたりする人の
存在はありがたいものです。
その心情をありのまま伝える言い回しです。

このほかにも、「ありがとうございます」の前に
お心遣いいただき」「お力添えいただき」といったひと言を
添えると、お礼に心情が添えられます。

また、「その節はありがとうございました」と、
過去にお世話になったことへの感謝も
折に触れ、相手に伝えることも忘れずにいたいですね。

おかげさまで」「〇〇さんのご協力のおかげで
といった、周りの人の存在あっての自分であることの
感謝の念を表す言葉も意識して使うようにしたいものです。

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今週は、「こんなとき、どう書く?」という表現をご紹介
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法       < 気の利いた言い回し(4)
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                        お礼に添えるひと言

遠方からの来客に対し
お礼の連絡をするときの言い回しとしては……

「このたびはご足労いただき、ありがとうございました」
遠方からお越しいただき、本当にありがとうございます」

があり、はるばる足を運んでもらったことへの感謝の気持ちを伝えます。

多忙な相手がわざわざ時間を作って、参加してくれたというときは

ご多用のところご出席(参加)いただき、ありがとうございます」

天候が悪いにもかかわらず参加や来訪してくれた相手に対しては

お足元の悪い中、ご参加(お越し)ただきまして、
ありがとうございます」

「ありがとうございます」か「ありがとうございました」かは
意見が分かれるところですが、

前後の文との兼ね合いで過去形の「ありがとうございました」の方が
しっくりくる場合を除いて

わたしはできるだけ、現在形の「ありがとうございます」を
使うようにしています。

相手がかけてくれた労力や気遣いに対して
過去形にすると、感謝の気持ちもそこで終わるような感じがするのに対し

現在形にすると、「今の」感謝の気持ちがリアルに伝わる
気がするからです。

過去形にすると「完了」というイメージですが
現在形だと「今、そしてこれからも」という続いていくイメージがあります。

「ありがとうございます」「ありがとうございました」
に代わる言いまわしとしては
恐縮です
感謝申しあげます
がありますが、少し硬いですね。

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今週は、知っておきたい応用表現についてです。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法          < 表現のバリエーション
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                            感謝の言葉

「ありがとうございます」

感謝の気持ちを伝える代表的な言葉です。
では、これ以外に感謝の意を伝える言葉としては
どのような表現があるでしょうか。

「恐れ入ります」

相手の配慮や対応に対し、恐縮する気持ち
を伝えるときに使う言い回しです

例)丁寧なご返信をいただき、恐れ入ります。

相手からの思いもよらぬ厚意に対して、使うことが多い表現です。

「恐れ入ります」と同様に、相手から受けた厚意を恐れ多く思う気持ちを
伝える表現にはほかにも次の2つがあります。
「恐縮しております」
例)過分なお言葉をいただき、恐縮しております。

「痛み入ります」
例)お心づかい、痛み入ります。

感謝
「ありがとうございます」に代わる表現として「感謝」を使った言い回しが
幾つかあります。
・「感謝の気持ちでいっぱいです」
・「心より感謝いたしております」
・「多大なご協力をいただき、感謝の言葉もございません」

お礼
「感謝」と同じよな使い方をします。
・「重ねてお礼申し上げます」
・「何とお礼を申し上げてよいか」

▼その他
・「それではお言葉に甘えさせていただきます
・「このたびはご面倒をおかけしました
・「私にはもったいないお言葉です」

感謝の気持ちがダイレクトに伝わるのは
「ありがとうございます」ですが
連発するのではなく、他の表現の言い換えを知っておくと
一本調子にならずに済みます。

今週はこのような
表現のバリエーションを紹介していこうと思います。

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