今週は、不確かな情報を伝達しないための心得についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 正確な情報の伝え方(5)
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                       情報の確度を高めるには

今週は、メールを送る時、受け取る時
正確な情報を伝達するために気をつけることとして

「いつ」の情報か、
「誰」からの情報か、
その情報は「事実」に基づいているか、
自分で「調べて」みたか
という留意点を挙げました。

キャッチした情報を
右から左に流すのではなく
一度、自分のところに留め
確かめてみることが必要ではないでしょうか。

情報を発信すときも、受け取るときも
このまま受けとめていいのか、
このまま伝えていいのか、
を一度考え、自分でチェックしてみる
ひと手間を惜しまずにいましょう。

かくいうわたしも
人を紹介したり
人に仕事を依頼したりするとき
その人の印象だけで好意的、肯定的に捉えてしまい
いざ、具体的に仕事が始まってから
「こんなはずでは」
とトラブルになったことがありました。

感じがいいから、付き合いがあるから
という、ゆるいイメージで仕事のやり取りを始めてしまい、
後悔したことも。

名刺を交換しただけ、
SNSでつながっているだけ、
交流会で顔を合わす間柄
というつながりだけでは

具体的な仕事にはならないし、
有益な情報のやり取りも生まれない
と感じています。

日頃のその人の姿勢、
メールの対応といった
仕事ぶりや人となりからも

相手が発する情報の確度を
見極めることができます。

情報のやりとりでも
信頼できる情報は信頼のおける相手から得ることができる
ことを学びました。

 

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今週お届けした、メールで差がつく言葉遣いについての最終回です。

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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法    < ビジネス用の言い回し(5)
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動作に伴う言い回し

▼ 崩すための基本
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
着物も洋服も「着崩す」には、基本の着こなしを身につけておくことがポイン
ト。土台がないまま崩したところで、単にだらしなく見えるだけです。基礎が
あるから応用もある、というのはどんな世界にも通じることでしょう。

年齢や上下関係にこだわらないタメグチやラフな会話ができるのは、最初にき
ちんとした物言いができ、順を追ってお互いの信頼関を築いてきたから。
初対面で「ち~っす」や「そこんとこよろしく」といったタメグチモードは相
手にも失礼です。

敬語や改まったものの言い方、書き方は知っておいて損はありません。年齢を
重ねるほど、「その言葉遣い、おかしいんじゃない?」と面と向かって注意し
てくれる人は少なくなっていきます。

日ごろから、言葉づかいに注意を払うことで「気づいてないのは本人だけ」と
いう事態を防げます。

▼応用して使いまわしを
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
よく使う言葉として、自分の動作に伴う言い回しを挙げてみましょう。

行きます ⇒ 伺います、まいります
帰ります ⇒ 失礼します

知ってます  ⇒ 存じております
聞いてません ⇒ 伺っておりません

~と思います ⇒ ~と存じます
会います   ⇒ お目にかかります

相手の足や手を煩わせるような場合、覚えておくと良いのが下記のフレーズです。

○相手に足を運ばせる場合
ご足労をかけますが、お越しいただけますか。
おいでいただき、ありがとうございます。

○相手に返答や行動を求める場合
お手間をかけますが、ご連絡いただけますか。
お忙しいところお手数ですが、ご回答をお願いいたします。
お手を煩わせて恐縮ですが、ご返送いただけると助かります。

丁寧な言葉づかいは形式的なものではなく、相手への思いやりや敬意の表れ。
ひいては自分への信頼を導くもの。日々、研鑚です。

 

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今週は、メール作法とは一見関係なさそうな読書についてです。
いつもとちょっと短めのShort Version でお送りします。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法   <【しごび】流読書のススメ(3)
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日常の中の読書

中学、高校と国語だけは授業とかテストとかいう気がせず、教科書やテス
トに出てくる小説を読むのが好きでした。

国語のテストに出ている小説がおもしろそうだと、題名を覚えておいて図
書館で借りたり、文庫を買って読んでいました。

山本有三、石川達三、立原正秋はテストや教科書がきっかけで知り、一時
期はまった作家です。

山本周五郎が好きになったのも、もともと山田詠美がエッセイに書いてい
たのがきっかけ。

ミーハーなので、好きな作家が読んでいる作家の作品はどうしても読みた
くなるのです。そんなあさはかなきっかけで知った小説や作家も少なくあ
りません。

小説ってい言うと身構える人もいますが、日常の延長線で「読んでみたい」
という興味から入っていくのも、読書の楽しみだと思っています。

書評にあるからとか、ベストセラーだから、という観点ではなく、興味の
向くまま気の向くまま…。読む喜びを知るきっかけは、自由にラフに間口
を広げておいてよいのではないでしょうか。

私は活字中毒なせいか、菓子パンの袋に数行書いてあるコピーを読むのも
大好きです。で、私だったらこう書くのに、と思いながら、パンを食べ終
わったあともしばらく眺めています。

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今週は、メール作法とは一見関係なさそうな読書についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   <【しごび】流読書のススメ(4)
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読書をススメるそのわけは…

今回、なぜ「読書」をテーマにしようかと思ったか。

それは、読書によって鍛えられる力がある、と信じているからです。
その力とは「察する」「気づく」「推し量る」力です。

子どもの時、本を読んでいて、そこからいろいろな想像をしませんでした
か? 大人になっても、映画のワンシーンのように一行の描写が頭にイメ
ージされたりはしませんか。小説だと特に…。

活字で書かれた場面を頭の中のスクリーンに映し出してみる、もっと単純
に言えば、活字を絵に置き換える作業、それが読書です。読書を続けるこ
とは、感性が忙しく動き回る状態の連続ですから、想像力も筋肉のように
鍛えらていきます。

でも、想像するだけではダメ。

頭でっかちな理屈たれで終わってしまいます。その想像力を、実生活に結
びつけていくことが次のステップです。

読書で養った想像力は、表情から人の気持ちを察したり、心の動きに気づ
いたり、動作から意図を推し量る助けになります。

「察する」「気づく」「推し量る」力が、すべて読書から養われるとは思
いません。本なんか読まなくてもそれができる人はいるし、読んでいても
できない人もいます。ですが、読書で鍛えた感性が体験に結びついた時、
その人に深みを与えるのは確か。

日々、仕事をする中で、人間関係や仕事の流れを円滑にするちょっとした
気遣いや心配り。それは想像力の産物です。

「想像力が足りない」ことが原因で起こるミスやトラブルも少なくありま
せん。今どきの凶悪な事件も、「その結果、どうなるか」という想像力が
働けば、起こることのなかったような事件が目につきます。

想像力が足りないのは、単純に読書する機会が減っているから。それだけ
は断言できます。

あなたが最近読んだ本はなんですか? ビジネス系のノウハウ本だけで満
足していませんか?

ほんの少しでも心を運動させ続け、感性を鈍らせないためにも読書をおす
すめしたいです。“感じる心”は仕事や人と関わる上での原点になると思
うから。

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今週は、メール作法とは一見関係なさそうな読書についてです。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法   <【しごび】流読書のススメ(2)
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                      文章を書き写す

絵画に「模写」があるように、小説を原稿用紙に書き写すのも、文章上達
の訓練になります。

前回、述べたような、小説の“古典”作品は薄い文庫本も多いので、ちょ
うどいいかもしれません。

一日に10分でも、訓練だと思って書いてみてください。読むのとはまた違
う感覚を覚えるはずです。

「作者はこう考えてこのくだりを書いたのか」と分かったり、言葉の使い
方や選び方、表現のすばらしさを身をもって知ることができたりして、勉
強になります。

小説が無理なら、新聞のコラムでもいいでしょう。

中学生の夏休みに、地元の中国新聞の「天風録(朝日新聞の「天声人語」
に相当)を切り取って感想を書くという宿題がありました。毎日、読ん
でいる朝刊一面のコラムを書き写してみるのです。

小説でも新聞でも、完成度の高い文章を書き写すことが自分の文章の鍛錬
になります。だまされたと思って、試してみてください。

<追記>2018.10.26
最近では新聞各社で、巻頭コラムの書き写し用ノートを出していますね。
(ちなみに、中国新聞社「天風録」はAmazonでは購入できなくなっていますが、
広島県内の一般書店では販売されていること多し)
“お手本”の文字量が多いと続かないので、新聞の連載小説を書き写すのもい
いかもしれません。

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【しごび】 の お 知 ら せ-1
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法    < 【しごび】流読書のススメ
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                  文章がうまくなるには…

文章を書くのがうまくなりたいんです、という人に私がおすすめする方法。

それは、読むこと。

できれば、今どきの新進作家の作品ではなく、夏休みの課題図書になるよ
うなスタンダードな作品。芥川龍之介、森鴎外、夏目漱石など、いわゆる
文豪と呼ばれた作家の小説や、松本清張、遠藤周作、井上靖など現代作家
の有名どころなど、です。

そこには、古めかしいけれど、美しい日本語があります。

今、読むには、明治の文豪の小説はいささか読みにくいかもしれません。
ですが、人生の一時期、そういう、いわゆる小説の“古典”を集中的に読
み、その言葉や表現力に触れる時期があっていいと思っています。

十代のときに読んだそれと、今、大人になって読むのとでは、また感じ方
や受け止め方が違っているのも、読書の醍醐味でしょう。

正統な文章を読むことが、自分の文章を書くときに基準や土台になってく
れるものです。

私もこの夏は、学生時代に読んだ大作、野上弥生子の「迷路」に挑戦です。

(VOL.118 2005年6月27日 より)

<追記 2018.10.05>———————————————

文章がうまくなるためには、まず読書。この考えは今も変わっていません。
ただ、文豪とか、現代作家という定義は、私が思うそれと現在とでは変わって
きていて、清張、遠藤周作、井上靖などは、もはや古典。
今なら、村上春樹とか東野圭吾、林真理子、又吉直樹の名を挙げる人もいるか
もしれません。

最終的に、自分の好きな作家の本であれば、それで良いと思うのですが、ここ
で言いたいのは「洗練された書き言葉」に触れることが、文章上達の基礎にな
るということです。

小説は作家自身だけでなく編集者の眼と手も加わって磨きあげられ、世に出ま
す。長く読み継がれる作品はさらに、読者によって洗練されてきたとも言える
でしょう。人の手、人の眼によって鍛えられた作品は、文章としての力がある
ということです。そういうものに少しでも多く触れ、読む力をつけることが書
く力につながると考えます。

とはいえ、現在は話す力のある人が文章も達者というケースがあるので(例:
ジェーン・スー)一概には言えませんが。

でも、ネットで簡単に他人の文章に触れられる今だからこそ、紙の本の中にあ
るスタンダードな文章を知ることって、体験として私は貴重だと思っています。

 

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