今週は、同じ言葉の表記の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 漢字と仮名の使い分け(4)>
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「及ぼす・および」
今週は、同じ言葉でも意味や用途による、
漢字と仮名の表記の使い分けについて紹介しています。
動詞として使う時は漢字、接続詞として使う時はひらがなで表記する語に
「及ぼす」と「および」があります。
ある作用・影響・状態に達することを表す動詞が「及ぶ」「及ぼす」です。
「甚大な被害を及ぼす」「力及ばず」「お聞き及び」のように使います。
打ち消しの語を伴って「私など及びもつかない」「遠慮するには及びません」
という使い方もします。
一方、接続詞として使う時は
「賞状および記念品」「社長および専務」「金賞、銀賞、および銅賞」
のようにひらがな表記とします。
同様の使い分けをするのが「並ぶ」「ならびに」です。
「居並ぶ」「彼に並ぶ者はいない」のように
動詞として使う時は漢字表記。
前後二つの事柄をつなぐ接続詞として使う時は
「氏名ならびに電話番号を明記」のようにひらがなで表記します。
<追記>
共同通信社「記者ハンドブック」では
「及ぼす」「および」、「並ぶ」「ならびに」と
表記を使い分けて統一していますが
「朝日新聞の用語の手引き」「毎日新聞用語集2020年版」では
接続詞として使う場合も「及び」「並びに」と
漢字表記で統一されています。
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