今週は、あれ?と思う敬語の使い方を取り上げます。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法           < 気になる敬語(4)
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年末のあいさつとさせていただきます

今週は、こうしたらもっとしっくりくるのでは?
という敬語の使い方について取りあげてきました。

————————————————
健やかに新年をお迎えになられますよう
お祈り申し上げるとともに、
これをもって年末のあいさつとさせていただきます。
————————————————

前回に続き、これも年末のあいさつメールです。

1行目の「お迎えになられます」と
3行目の「あいさつとさせていただきます」の
敬語の使い方が気になります。

「迎える」の尊敬語は
「お迎えになる」。

「お迎えになられます」には、
「お迎えになる」に尊敬の「られる」が付け足されています。

「挨拶とさせていただきます」の言い回しですが
年末のあいさつは、自分から相手に
感謝の意を伝えるために行うもので
相手の許可や了承を得て行うものではありません。

したがって
「~させていただきます」ではなく
「する」の謙譲語「いたします」とします。

しかし、上記の文例ではそこまで書かなくても
あいさつと分かるので
次のようにまとめました。

———————————-
健やかに新年をお迎えになりますよう
心よりお祈り申し上げます。
———————————-

3行目の「これをもって年末のあいさつとさせていただきます」を取り
「心よりお祈り申し上げます」で結び、
簡潔な一文としました。

敬語で飾り立てた文章はぎょうぎょうしくなるばかりで、
本来伝えたい感謝の気持ちが今ひとつ伝わりません。

敬語を的確に使った簡潔な文で
印象付けることを心がけましょう。

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今週は、メールについての雑感です。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < メール徒然(3)
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                          年末に届くメール

毎年、年末になると仕事の関係者にBCCで、近況と一年の感謝のメールを
送ってくださるかたがいます。

某新聞社の広告局の男性なのですが、お付き合いが始まってから、直接、
仕事でかかわらなかった年にも律儀にメールを送信してくださいます。

しかも、長々とではなく、画面をスクロールせずに読み切れる、ほど良い
文字量でまとめられているのです。

一年間、力を注いだこと、苦労したことなどがさらっと書かれ、最後に、
関係各位への感謝の言葉が必ず添えられています。

最初にメールをいただいた年から、「感じいいな~」と思い、そのかた
からのメールは消さずに保存しています。

部署が異動になったり、体調を崩されたりという年もありましたが、受
信するたび「あ、今年も!」と少しうれしくなります。

▼ 心遣いはメールでも伝えられる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
手書きの一筆箋やはがきが見直されてきていますが、メールでも、こう
して心に残るメッセージを送ることができ、それがその人のスタイルに
なっているケースもあります。

メールは伝達手段の一つであり、ますます短く、無駄なく、必要なこと
だけを伝えることが求められ、それが定着しつつある昨今。

心ないメールで相手を不愉快にすることもある一方で、紙に手書きでな
くても一通の久しぶりのメールが人間関係を円滑にすることもあります。

相手の気持ちをほんの少しあたためたり、笑顔にするメールが書けるよ
うになりたいなと思います。

 
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「日経ビジネスアソシエ」2011年1月4日号
「即効! スキルアップ講座」の連載、3回目です。

今回のメール作法のテーマは・・・
「断っても好印象を残す表現法とは」です。

ぜひ、ご一読ください!

2011年 To Doリスト&絶対にしないことリスト
「日経ビジネス Associe 」2011年 1/4号

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