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今週は、意味が重複している表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 重なる言葉(4)>
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                             「従来から」

ある時点から今まで、という意味を表すとき
「従来から」「従来より」
と言ってしまうものですが…。

「従来」という言葉そのものに「以前から今まで」という意味があるので、
「従来」には「から」「より」を付ける必要はありません。
「以前から」と言い換えることもできます。

従来からある機能ですが ⇒ 従来の機能ですが
以前からある機能ですが

従来より保守的な土地柄で ⇒ 従来、保守的な土地柄で
以前から保守的な土地柄で

同様に「から」「より」が不要な言葉としては
「古来」「かねて」があります。
古来は「古くから」、かねては「以前から」という意味があります。

古来からの慣わし ⇒ 古来の慣わし

以前からお聞きしていました。 ⇒ 以前、お聞きしていました。
かねがねお聞きしていました。

ちなみに・・・
「より」は、「から」と同じ意味合いで使われる場合と、
「AよりB」のように比較の意味で使われることがあります。
紛らわしいので、場所や時間の起点を示す場合は「から」を使うのが
好ましいです。

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今週は、読者のかたから寄せられた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(4)
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「またの再会」

<読者からの質問>————————————————

先日十数年ぶりに知人(一緒に仕事をした人)に会うことができました。

一緒に食事をして別れた翌日、お礼のメールの中で締めくくりの文章と
して「またの再会を楽しみにしています」と書いたのですが、送信した
あとこれって「新しい新年」と同じように同じ言葉を繰り返す重ね言葉
かなと感じました。

言葉としては、よく使うと思いますが、「またの」と「再会」が同じ意
味と考えると「またの再会を楽しみにしています」という使い方は間違っ
ているような気がします。
(本当に間違っているのかは分からないのですが...)

しゃべっているときは、なんとも思わない事が文字にすると「あれっ変
だな」と思うことがあります。

【しごび】さんは、こんな経験は無いですか...
(読者・亜麻乃 時夜句さん)

——————————————————————

「またの再会」。
重ね言葉(重言)に相当するかどうか、私が調べた限りでは分かりません
でした。ですが、意味を考えると「また」と「再」が重複しているように
思います。

この場合は「では、またお会いしましょう」「再会できることを楽しみに
しています」と書き換えられそうですね。

このように意味が重複する言葉でよく目にし、私自身も気をつけているのが
「~感を感じる(た)」という表現です。

「危機感を感じる」「違和感を感じた」と「感」を続けて書いてしまいが
ちですが、「危機感を抱く」「違和感を覚えた」と書くのが適切でしょう。

「かねてから」「従来から」「本来から」というのも重複した表現になり
ます。うっかり使ってしまいがちですが、「かねて」「従来」「本来」と
いう言葉の中にすでに「~から」という意味が含まれています。

「かねてお約束していた」「従来、当社では」「本来の言葉の意味は」と
「から」をつけずに使います。

そのほか、使ってしまいがちな重複する表現としては、次のようなものが
挙げられます。

あらかじめ予約しておく  ⇒ 予約しておく
まず最初に、一番最初に  ⇒ 最初に、最後に、まず初めに、一番先に
各位殿、各位様、~様各位 ⇒「各位」自体が敬意を表すので敬称は不要

必ず必要になる   ⇒ 必要になる
期待して待っている ⇒ 期待しています、心待ちにしています
新しく新調した   ⇒ 新しく購入した、新調しました

挙げればきりがありませんが、話し言葉では気づかなくても文字にすると
気がつくことが多いですね。

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今週は、誤って使いがちな言葉についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 続・間違いやすい言葉(4)
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ひと言多い表記
▼ 「から」の問題
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よせばいいのに、余計なひと言をつい言ってしまう、ひとこと多い人。

言葉にも余計なひと言があります。習慣化してしまい、気がつかないうち
にひと言多く書いている、そんな例を挙げてみましょう。

かねてから ⇒ かねて

「かねて」だけで「以前から 前から」という意味を持つので「から」は
不要。同様に
古来から  ⇒ 古来
従来から  ⇒ 従来、以前から
と表記します。

▼ 「さ」の問題
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
積極さに欠ける ⇒ 積極性に欠ける

「さ」は形容詞や形容動詞の語幹に付き、名詞をつくる接尾語です。
例)かわいらしい → かわいらしさ
たくましい  → たくましさ
新鮮だ    → 新鮮さ
ですから、名詞には「さ」をつけません。形容動詞の場合と混同しやすい
ので注意。

そのほかには…

知らなさすぎる ⇒ 知らなすぎる

約50名ほど ⇒ 約50名、50名ほど

「約」も「ほど」もおおよその数を示す言葉なので、一緒に使うと意味
が重複。どちらか一方を使います。

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今週は、本来の言葉の意味にスポットを当ててみたいと思います。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法       < 誤りやすい慣用句(5)
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                      その他もろもろ
▼ うっかり使っている慣用句
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
気になる言葉を下記に挙げます。

■「青田刈り」
正しくは「青田買い」。卒業より前に学生の採用を決めることを指しますが、
もともとは収穫前のまだ田が青い時期に米を「買う」契約をすることから来て
います。ちなみに、作物が未成熟のうちに刈り取ってしまうことを「青刈り」
と言います。

■「小春日和」
「春」という字がつきますが、「小春」は陰暦10月の異称。11月から12月上旬
頃の穏やかな天候を指します。

■「怒り心頭に達する」
正しくは「怒り心頭に発する」。怒りの感情が心の中にあらわになる、という
意味なので、「達する」ではなく「発する」なんですね。

■「古式豊かに」
これもうっかり使っていませんか? 正しくは「古式ゆかしく」。「古式」と
は「古来のやり方」の意。「古式ゆかしく」とは、古来のやり方に懐かしさを
感じ、昔を偲ぶ様を表しています。

■「従来から、従来より」
「従来」はそれだけで「以前から今まで」を指すため、「から」「より」は不
要。同様に「古来から」「かねてから」も「から」は不要です。正しくは「古
来」「かねて」。

▼ 個人的に気になる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
最後に、個人的に気になる言葉を。

■「のたまわる」
正しくは「のたまう(=おっしゃる)」。本来、「言う」の尊敬語にあたります
が、今ではちょっと冗談めかして相手の言動を指すような時に使われています。
意味そのものを取り違え、雰囲気で誤用されているケースが多く見られます。

面倒でも、今一度、辞書をひいて言葉の意味を確認してみることはとても大切。
使い慣れている言葉ほど、見直してみませんか?

※参考資料「朝日新聞の用語の手引」

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