今週は、誤った敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < おかしな敬語(2)>
◆─────────────────────────────────◆
                         「何かのご機会に」

丁寧な表現を意識するあまり、
過剰になったり、間違ったまま使っていたりする
“おかしな”敬語の事例を紹介しています。

(例文)
× また、何かのご機会に再度お見積依頼をいただけますよう
  重ねてお願いいたします。

「機会」にまで、尊敬の「ご」を付ける必要があるのでしょうか?

「お見積依頼」の「お」も相手を高めているようで、
実は見積依頼を受けた自分を高めていることになっています。

「再度」と「重ねて」が同じ一文にあるのもくどいですね。

上記の一文は「過剰な敬語表現」の典型例。本来、必要とされてない
ところにまで敬語を使っているので、丁寧さを通り越し、
慇懃無礼な一文になっています。

「また今度、見積を依頼してくださいね」ということを伝えればよいので、
無駄な敬語表現を取り払って、シンプルにしてみましょう。例えば…

○ また機会がございましたら、見積をご依頼ください

○ 見積はいつでも承ります。
  また、よろしくお願いたします。

○ 見積が必要な時は、またぜひお声かけください。

「ご機会に」という無理のある表現ではなく「機会があれば」とし、
「あれば」を尊敬語の「ございましたら」に変換する方がしっくりきます。

「お見積依頼をいただけますよう」は「見積依頼」という言葉を分解して、
「見積をご依頼ください」「見積は~承ります」「見積が必要な時は」に
書き換えることができます。

このように「何が言いたいのか」「何を伝えたいのか」を考え、整理すれば、
使う敬語は意外と少なくて済むものです。
ごてごてと敬語を「盛る」のではなく、ポイントをはずさず
的確な敬語表現を心がけましょう。


 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

企業の人事、労務の実務に役立つツールと情報満載のWebマガジン
「ジンジュール」で連載中!

————————————————————-
【ビジネスパーソン メール術】(10)
————————————————————-
相手から必ずすぐに返信がある、うまいメールの終わらせ方
————————————————————-

コピー&ペーストしてすぐに使えるメール文例集はこちら

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

記事全文を読む

今週は、気になる言い回しや表現について取りあげます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法                                             < 気になる言葉遣い
◆─────────────────────────────────◆
                                                                                                     過剰に丁寧な一文

ある断りのメールにあった一文です。

「また何かのご機会に再度ご依頼をいただけますよう、
よろしくお願いいたします」

礼を尽くして、丁寧に表現された一文ではありますが、丁寧さがやや過剰
でしっくりきません。

一つは「ご機会」。
「またご縁がありましたら」のように使うことはありますが、ここでは後
に続く文に「ご依頼」とあるので、「機会」の前の「ご」は不要です。

次に「また」と「再度ご依頼」の「再度」。
「また」と「再度」という意味が重複する言葉が続けて使われていて、一
文がくどくなるので、このような場合は「再度」をとりましょう。

最後に「ご依頼をいただけますよう」。
文法的には「ご依頼いただく」の「いただく」は補助動詞のため、已然、
仮定形の「いただけ」ではなく、連用形の「いただき」とするのが適切で
す。

上記の三点を踏まえ、書きかえると次の一文になります。

また機会がございましたら、
ぜひ、ご依頼いただきますようお願いいたします

「ご依頼いただきますよう」を「ご依頼くださいますよう」として、次の
ように表現することもできます。

機会がございましたら、ぜひまた、
 ご依頼くださいますようお願いいたします

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む