今週は、同音異義語の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < できてる? 表記の使い分け(5)>
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「他」と「外」
今週は、表記するとき混同しやすい言葉の使い分けを例を挙げながら紹介して
きました。
「ほか」には、「他」と「外」の2つの漢字があります。
使い分けはできていますか?
「他」は、それ以外のこと。「その他」「他の意見」のように使います。
例)部長他3人の担当者で打ち合わせを行います。
他を当たっていただけますか。
それ以外のことではない、特に重要なという意味で「他ならない」という言葉
もあります。
例)日々の努力の積み重ねに他ならない。
他ならない佐藤さんの頼みですから、引き受けましょう。
「外」は、範囲の外という意。「思いの外」「もっての外」という使い方をし
ます。
例)ことの外、お客様に好評でした。
「他」を使う頻度の方が多いと思われますが、「外」との区別を知っておくと
入力ミスや言葉の混同を避けることができます。
この他に、下に否定の言葉を伴って、それ以外にないという意味を表すときは、
平仮名で「…するほかない」とします。
例)今回は諦めるほかないようです。
当メールマガジンでは、「他」と「外」の区別は、共同通信社「記者ハンドブック」に基づいています。
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