同音異義語の使い分け、できていますか?
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間 違 え や す い 言 葉 < 紛らわしい言葉 >
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「排外」と「拝外」
「排外」と「拝外 」の使い分け、
できていますか?
「排外」は、外国の物や思想を排斥すること。
「排外」の「排」は、
しりぞけるという意の「排する」。
外国のものをしりぞける行為が「排外」です。
例)排外主義、排外的な投稿
一方、
「拝外」は、外国の物や思想を崇拝すること。
「拝外」の「拝」は「拝む」の「拝」です。
例)拝外思想
「排外」と「拝外」は字は似ていますが
意味は正反対で
外国のものを排するのが「排外」で
外国のものを崇めるのが「拝外」です。
上記に挙げた「排する」に関連して
「はいする」の同音異義語には
「排する」のほかに
「廃する」「配する」があります。
「排する」は、しりぞけること。
例)万難を排する
「廃する」は、廃止すること。
例)虚礼を廃する
「配する」は配置すること。
例)要所に人を配する
富士山を配したデザイン
共同通信社「記者ハンドブック」によると
「排する」「廃する」「配する」は
いずれも文語的表現のため
表記する際は
「排除」「廃止」「配置」などに
言い換えることを勧めています。
「はいする」には「拝する」もありますね。
主に、拝むという意のほか
「見る」「受け取る」の謙譲語としても使います。
「後塵を拝する」は
人に先を越されるという意の慣用句です。
意味を正しく理解し、
混同や入力ミスがないように
気をつけましょう。
▼関連する記事はこちら
「排水」と「廃水」< 言葉の違い(4)>VOL.1152
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神垣あゆみ企画室