今週は、迷いやすい同音異義語をご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 変換ミスにご用心(4)>
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慣用句の間違い
仕事には直接関係ありませんが、慣用句なども
文字を取り違えている場合が多くあります。例えば・・・
国敗れて山河あり。
ご存知、杜甫の詩の一節ですが、正しくは「国破れて山河あり」
なんですね。
国が戦いに敗れたのではなく、国家自体が崩壊してしまった状態が
「破れて」です。
一般的なところでは・・・
●効を奏す ⇒ 功を奏す
この場合、効能の「効」ではなく、成功の「功」です。
●歯に絹着せぬ ⇒ 歯に衣着せぬ
衣と書いて「きぬ」。衣服の意味です。
●実もふたもない ⇒ 身もふたもない
ふたのあるいれものの中身という意味合いから「身」。
混同しやすいのが次の二つです。
●是か否か ⇒ 是か非か
是(正しいと認められていること)の対になる言葉は、
不正を意味する「非」。打ち消しの「否」ではありません。
●否の打ちどころがない ⇒ 非の打ちどころがない
この場合も、不正や欠点がないという意味から「非」。
いずれも漢字クイズみたいですが、覚えていて損はありませんよ。