今週は、メールとLINEの伝達方法の違いについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < メールとLINEの間(4)>
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シナリオとアドリブ
即時対応なLINEのやり取りを見ていて感じるのは、「考えてから書く」のでは
なく「書きながら考えている」ことです。
伝達内容を事前に整理し、まとめてから書くのではなく、やりとりしながら、
そのときのノリやなりゆきで判断していく感覚。そこに「書き言葉」「話し言
葉」の区別はなく、文字を打っていますが、内容はほぼ会話に近いやり取りで
す。
スマホと直結したLINEのやりとりで特徴的なのが、「ながら打ち」できること。
電車やバスで移動しながら、何かの作業をしながらその合間に、といった具合
に、スマホを手にしている状態であれば、いつでもどこからでも伝達できるの
で、別の行動・動作をしながら同時進行で連絡できてしまうのはLINEの便利さ
でもあり、弊害でもあるでしょう。
細切れのやり取りが生まれるのも、ながら打ちできるから。
「書きながら考える」LINE的コミュニケーションは、即決即行ができます。集
中してぱぱっと物事を進めていくのに便利。
一方「考えてから書く」メール的コミュニケーションでは、全体を把握した
上でポイントを抽出し、要点をまとめて伝達するため、準備やまとめる時間を
要しますが、その分、情報の精度は上がります。
シナリオや設計図を事前に用意して組み立てるのがメール的コミュニケーショ
ンとすれば、その場のノリや状況に合わせてアドリブで対処するのがLINE的コ
ミュニケーションと言えそうです。
ただ、優れたアドリブはシナリオを事前に読み込んで準備しているから可能な
のであって、何もベースがないまま出たとこ勝負で演じるアドリブは、誰にも
通じず場を白けさせる危険もあります。
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