今週は、感じのよいビジネスメールへの書き換え指南です。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < 書き換える技術(5)>
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                           依頼のメール

 メルマガの相互紹介依頼のメールです。
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 こちらもそちらから頂く相互紹介の文面をアレンジして一人でも多くの
 読者様がそちらのメルマガに登録されるように心を込めて尽力を尽くし
 ます。

 どうぞ相互紹介に快諾下さる事を心待ちにしています。
 何卒今後ともよきお付き合いができますように心より願いを込めまして
 宜しくお願いいたします。
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 丁寧な文章とは裏腹に、文章の端々に引っかかるものを感じます。
 自分のことを「こちら」、相手のことを「そちら」と表現したり、
 同じ意味の言葉を繰り返し使用している点が気になるのです。
 書き換えてみましょう。
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 ○○様のメルマガに一人でも多くの読者様が登録されるよう、当方の
 メルマガでも、文面を工夫してご紹介いたします。
 相互紹介について、ぜひ、ご検討をお願いいたします。

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 最初の文面に比べると、あっさりし過ぎかもしれませんが、言葉を飾っ
 て慇懃無礼になるより、簡潔にまとめるほうが好ましいと考えました。

 「こちら」「そちら」という表現は、物や方向を指し示すときに使う丁寧
 な言葉でもあります。この場合は、「こちら」を「当方」や「私」に、
 「そちら」を相手の名前やメルマガ名にするほうが感じがよいように思い
 ます。

 「心を込めて尽力を尽くします」「心より願いを込めまして宜しくお願い
 いたします」は同じ意味の言葉が重なり、くどくなっています

 「心を込めて対応いたします」または「尽力いたします」
 「心よりお願い申しあげます」または「どうぞよろしくお願いいたします」
 とそれぞれ書き換えるとすっきりします。

 この相互紹介の依頼メールの最後は次のように結ばれていました。
 「最後になりますが、そちらが現在相互紹介を受け付けておられない形の
  メルマガ発行をされているのでしたら大変失礼なメールをお送りいたし
  ました事を心よりお詫び申し上げます」

 相互紹介を受け付けているかどうかは、メルマガを一読すれば分かること。
 この文面からは、よく確かめず、一斉に相互紹介メールを送っている様子
 が透けて見えます。相手より自分の都合を優先している印象を受けました。

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