今週は、読者の方からの質問に回答します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(5)>
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                           「しておられる」

<読者からの質問>————————————————

教えていただきたいことがあります。

よく耳にする「~しておられる」という表現は正しいのでしょうか。
いるの尊敬語はいらっしゃる、
いるの謙譲語はおる という知識があるため
「~していらっしゃる」が誤解なく耳触りも良い気がしますが

いる(存在する)と違う意味で使われている
「~しておられる」という表現は、
この型で1つの使い方として存在しているものなのでしょうか。

(読者 S.Sさん)
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結論から言いますと
尊敬語として「~しておられる」は存在するのですが、

謙譲語「おる」+尊敬語「れる」
と敬語を混同した間違いと捉えられることも多いので

「~しておられる」より
「~していらっしゃる」を使うほうがよいとされています。

例)
佐藤さんは出席しておられます。

佐藤さんは出席していらっしゃいます。

※参考 

 上記のNHK放送文化研究所の解説にあるように
「おられます」は敬語として必ずしも不適切ではない
とされます。

地域によっては
「いらっしゃる」という意味で 「おられる」という言い回しを
使う場合もあります。

ただ、今回の質問のように
違和感を覚える人もいるので
「~していらっしゃる」 「~いらっしゃる」 を使う方が
無難かもしれません。

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