里山の一軒家で、至福の時を過ごしました。

 その場所の名は、島根県邑南町日貫(おおなんちょう・ひぬい)。

 赤瓦の古民家をリノベーションした
 一棟貸しの宿「日貫一日(ひぬいひとひ)」の
 安田邸 に宿泊しました

 土間のキッチン、
 畳の居間、
 板の間の寝室(クイーンサイズとツインサイズの2ベッドルーム)に
 ひのき風呂という間取り。

 ウッドデッキからは、夜は満天の星空、朝は山からのぞく日の出を
 眺めることができます。

 夜も朝も
 近くに流れる小川のせせらぎの音しか聞こえません。

 圧巻は、足を伸ばして入浴できる
 ひのきのお風呂。
 柚子を浮かべて、柚子風呂を楽しみました。
 タオルもふかふか。

 洗面やトイレなども
 シンプルだけど、質の高い材料を使った造り。

 ハンドソープやアロマディフューザー、消臭剤も
 専門家によるオリジナルの香りで
 とにかく一つひとつのしつらえに
 気配りが感じられるのです。

 わたしは一人で宿泊したのですが
 こういう人の心遣いを感じると
 全然寂しくなかったです。


 夕食は通常、郷土料理をアレンジしたお鍋などを
 作って味わうプランがあるようですが

 わたしは、その日は山崎家屋敷で開催された「座敷神楽」を観覧したので
 お座敷で日貫のお母さんたちによる
 心づくしのお弁当をwithビールでいただきました。

 朝食は、チェックインカウンターとコーヒーショップを兼ねる
 別棟の「一揖(いちゆう)」へ。
 
 玄米ご飯とお味噌汁
 とろろかけ豆腐、アラメの炊いたのとかきんぴら、
 卵焼き、ポテトサラダなどを少しずつたくさん、という献立。

 女性スタッフとおしゃべりしながら、もりもり
 朝ごはんをいただきました。


 難を一つだけ挙げれば
 コンビニも酒屋も周辺にないので
 アルコール類は自分で調達しておかないと
 呑みそびれます。

 宿の近くにJAの店舗があるのですが
 17時には閉店するので
 日貫に来る途中にビールとか、ワインとか日本酒とか
 調達必須(宿に趣味の良いグラスや酒器は完備されています)。

 でも、酔わずに一人過ごす里山の夜も良く、
 静かに存分にくつろぐことができました。


 最大6名まで宿泊できるので
 家族や仲間で楽しむもよし、
 合宿や研修に利用しても、すご~く有意義だと思います。

 日貫って、なんだか町全体が
 安野光雅の絵の世界なんです。

 安野さんは出身地の津和野を絵に描いていますが
 ホント、それに近い光景。
 「ザ・日本昔ばなし」の世界が広がっていて、田舎育ちのわたしですら
 なんだか郷愁を感じ、キュンとしました。
 

 外国人の宿泊客も多いそうです。
 あなたもぜひ、里山の一棟貸しの宿へ。

 ▼日貫一日
 
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