先週、とりあげたテーマの続編です。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 <「お疲れさまです」を考える(2)>
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ねぎらう対象
労をねぎらうために使う言葉だと思っていた「お疲れさまです」。
そもそも「ねぎらう」とは? そう思い、辞書をひいてみたところ、
ねぎらう=「同等以下の人の苦労・尽力などを慰め、感謝する」意とあり
ました。
▼ 目上の人には労をねぎらわない!?
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「ねぎらう」という言葉自体が目上の人に対して使う言葉ではなかったの
です。
職場で言えば、同僚や同じ立場の者同士、あるいは後輩に対して、お互い
をねぎらう言葉として「お疲れさまです」と声を掛け合うのは適切かつ自
然なことです。仕事に対する労力を分かち合った、という意味に相当する
からです。
ですが、目上の人というのはそもそも“労をねぎらう”対象ではないこと
から、仕事をともにしたあと「お疲れさまです」を使うのは適切ではない
ことになります。
目下の者から「お疲れさまです」と言われ、不快に思う人がいるのも不思
議なことではないのです。
では、目上の人には何と言うか。
労を尽くしてもらった感謝の言葉としては「ありがとうございます」が最
適ではないでしょうか。言う人も言われた人も「ありがとう」と言われて
不快に感じることはありません。