メール対応についての質問にお答えします。
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読 者 か ら の 質 問
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「弊社」と「当社」の使い分け

<読者からの質問>———————-

自分の会社のことを書く際に
「弊社」と「当社」という表現があります。

私も両方使用するのですが、
この2つの使い分けはどのようにするべきなのか、
何か決まりがあれば、お教えいただけませんでしょうか。

私自身は、お客様に対しては「弊社」、
自社が顧客である場合は「当社」
として使い分けをしているのですが、
確たる自信をもって使い分けているわけではありません。

もし、使い方に決まり事が存在するのであれば、
今更ながらでお恥ずかしいですが、
ご教示いただければ幸いです。

(読者 Y.Nさん)
—————————————-

言葉の意味を調べてみると

「弊社」は、自分の属する会社をへりくだっていうときに使い、
「当社」は、自分の所属するこの会社、という意味で用います。

したがって、
Y.Nさんの使い分け方で問題ありません。

顧客や目上の相手に対して
自社のことを言うときは「弊社」

上記のケースだけでなく、
相手に対して自社のことを言う場合
一般に使うのが「当社」です。

自社の呼び方については
過去の記事でも取り上げているので
参考にしてください。

▼職場の呼び方< 呼称の整理(3)>VOL.794

▼会社の呼び方< 読者からの質問(4)>VOL.1015

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読 者 か ら の 質 問
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「知れる」は「ら抜き」言葉?

<読者からの質問>———————-

最近とても気になっている言葉の使い方で
「知れる」というものがあります。

〇〇を知れてよかった
〇〇と知れて安心しました

〇〇を知ることができてよかった、
〇〇と知って安心しました、

でいいのではないかと思うのですが
某出版社の広告でも使われているので
自分の感覚がおかしいのかな? と思うほど。

実際のところ、「ら抜き」言葉の一種
なのではないでしょうか。

(読者 Y.Gさん)
—————————————-

「知れる」を調べると、辞書には下記の説明がありました。

1)人に自然と知られる。
(例)名の知れた会社 お里が知れる

2)(多く打ち消しの形で用いて) 話し手にそのことがわかる。
(例)気が知れない 得体の知れない人物

3)(「知れている」の形で)はじめから、その範囲がだいたいわかっている。たいしたことはない。
(例)たかが知れている

4)(「どんなに…か知れない」の形で)
非常に…するであろう、という予測や、非常に…したという気持ちを表す。
(例)どんなに喜ぶか知れない

質問にある
「〇〇を知れてよかった」
「〇〇と知れて安心しました」
は上記の4つの意味には当てはまらないようです。

「…を知れて」は「…を知ることができて」
「…と知れて」は「…と知って」とするのが適切だと思います。

「知れる」で検索すると、ニュース記事には
「軽井沢の小さな雑学知れるミニ講演」
「…について深く、速く、幅広く知れる」
のように見出しとして簡潔にするために「知れる」としているケース

「花言葉が年賀状きっかけで、知れるのはいいよね」とか
「…を先に知れるんだよね」のように
話し言葉で使われているケースがあります。

いずれも、本来は「知ることができる」と書いたり言ったりするのが適切ですが、
短く言いやすくするために「知れる」が使われているようです。

質問にあるように、「ら抜き」言葉の一種でしょう。
でも、書き言葉では「ら」を抜かず「知ることができる」を使いたいですね。

<追記>2024.12.

この質問に回答したのが2018年。
6年後の2024年に「知れる」がどの程度、
新聞やネットニュースの見出しに使われているか、
検索して調べてみました。

「著者の新たな一面が知れる名著」(某出版社)
「まちの面白さを知れるオンラインイベントを開催」(某自治体)
「○○の50年の歴史が知れる○○展」(某Webメディア)
などがありました。

上記に挙げた見出しは
「新たな一面を知ることができる名著」
「まちの面白さを知ることができる」
「歴史を知ることができる」

とするのが適切ですが
「知ることができる」と8文字使うより「知れる」と3文字にすれば
5文字も減らすことができるので、見出しに「知れる」が使われ続けているのでしょう。

6年の間にむしろ
「ら抜き」言葉として意識されず
一般語として定着してきた感さえあります。

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メール対応についての質問にお答えします。
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     読 者 か ら の 質 問
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「すごく」と「すごい」

<読者からの質問>———————

「すごく」「すごい」について質問があり
メールさせていただきました。

私にとってはどちらの言葉も
どちらかというと
話し言葉のように思えるのですが、
書き言葉としても使用できるものでしょうか?

メールや文章などに書くとすれば、
「とても」「大変」のような言葉が
しっくりすると思うのですが・・

(読者 M.Yさん)
—————————————

話し言葉か、書き言葉かといえば、
「すごく」は話し言葉で使われることが多いかもしれません。

私は、メールで相手に気持ちを伝えたいときには
「昨日はすごく楽しかったです」とか
「すごく有意義な内容の講習でした」
のように「すごく」を意識して使っています。

「とても楽しかった」
「大変有意義な」とすれば
卒のないきちんとしたメール文になりますが、
懇意な相手に対して、もっと気持ちを伝えたいと思うときには
「すごく」を使います。

相手との親密度や状況によって
使い分けるとよいのではないでしょうか。

「すごく」「すごい」については
過去の記事でも取り上げているので
参考にしてください。

▼<気になる言葉(2)>
「すごい」と「すごく」VOL.269

▼< 改まった言い方(5)>
「すごい」の言い換えVOL.2999

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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語レッスン(3)>
◆─────────────────────────────────◆
                        「部長にお伝えします」

————————
佐藤部長はお電話中です。
————————

職場の内線で他の部署からの問い合わせには、上記の対応で問題ありませんが、
客先からの電話の場合は?

内→内 の問い合わせには、上司を高めて「お電話中です」としますが、
外→内 の場合は、社内の連絡と同じ調子にはいきません。
「電話中です」と状況を相手に伝えるだけでよく、
上司のことだからと敬語を使う必要はありません。
また、社外に対しては、上司も内側の人間として扱い、敬称は付けません。

社外の相手に伝える場合は
————————–
佐藤はあいにく電話中です。
————————–
「電話中です」の代わりに「他の電話に出ております」としてもよいでしょう。

同様に社外の相手に連絡事項を社内の上司に伝える場合
————————————
御社の意向は佐藤部長にお伝えします。
————————————
とするのもNGです。

謙譲語「お伝えする」の敬意は上司の佐藤部長に向いていて、
「佐藤部長にお伝えします」では、
社外の相手よりも社内の上司を高めていることになります。

社外からの連絡事項を社内の者に伝える、と社外の相手に言う場合は
「申し伝える」を用います。

したがって上記の文は
——————————–
御社の意向は佐藤に申し伝えます。
——————————–
とするのが適切です。

このように、客先など社外の相手に対して、
社内の上司への敬語をそのまま使うケースが見られますが、
社外に対しては社内の上司も「身内」であり、
「○○部長」といった敬称は使わず呼び捨てにし、敬
語を使う対象も上司ではなく客先になります。

内→内、内→外 の敬語の使い分けを混同しないように注意しましょう。

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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法                  < 敬語レッスン(2)>
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                     「読まさせていただきました」

—————————————-
早速、企画書を読まさせていただきました。
—————————————-

上記の一文に使われている「読まさせていただく」。一見、問題ないように思
えますが実は……。

この場合、「さ」は不要。「読ませていただく」とすればよいのですが、謙譲
語「~させていただく」が多用されていることからくる活用の間違いと思われ
ます。
————————————–
早速、企画書を読ませていただきました。
————————————–

または、「読ませていただきました」の代わりに「拝読しました」としても意
味は変わりません。
—————————-
早速、企画書を拝読しました。
—————————-

——————————————————————
社内で検討させていただいてから、ご連絡させていただいていいですか。
——————————————————————

この文のように謙譲語「~させていただく」を多用している文をよく見かけます。
「~させていただく」が続くとすっきりしません。敬語を一文に一つ使い、整理し
てみましょう。
————————————————
社内で検討後、ご連絡させていただいていいですか。
————————————————

あるいは、問いかける形式にせず言い切ると、さらに文は短く簡潔になります。
——————————–
社内で検討後、ご連絡いたします。
——————————–

「~させていただく」を使う前に、それ以外に言い換えることはできないか、
確認してみましょう。

 
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 今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法               < 敬語レッスン >
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                     「ご案内して差し上げます」

—————————————————-
ご到着されましたら、社長室にご案内して差し上げます。
—————————————————-

上記は、相手が自社に到着してからの段取りを説明する一文です。一見、丁寧
な感じもしますが、敬語としてはツッコミどころも。

「ご案内して差し上げます」は「ご案内する+差し上げる」と分解できます。
しかし、ここで謙譲語「差し上げる」を使うと、あなたのために案内してあげ
ているのよ、と恩着せがましい印象を与えます。

「差し上げる」は、「やる」「あげる」の謙譲語。「案内して差し上げる」の
元の文は「案内してあげる」だからです。

この場合は「差し上げる」を使わなくても「ご案内いたします」とすれば文も
すっきりし、相手への敬意も伝わります。

「ご到着されましたら」も「ご到着後」と簡略化すれば、文全体が引き締まり
ます。したがって上記の文を言い換えると

————————————
ご到着後、社長室にご案内いたします。
————————————

メールで知らせる場合でも口頭でも、こうすればすっきり簡潔に、相手に敬意
を払った一文として使えます。今週はこのように適切な敬語の言い換えについ
て見ていきましょう。

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