読点は、誤った読み方を避けるためにも使われます。例えば…

▼ どこで区切るかで意味が変わる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

一文の中で漢字やかながくっつくと意味が違ってくる場合。

紛らわしいひらがな表記が続くと、読点を打つ位置で意味も変わるため、
伝えるべき内容に添って適切な位置で読点を打つ必要があります。

例) その店ではきものを預かってくれます。

その店で、はきものを預かってくれます。
その店では、きものを預かってくれます。

次の例も読点の有無で意味が変わってきます。

例) 夏の夜空を眺めると一面の星。
夏の夜、空を眺めると一面の星。

前者は「夏の夜空は常に一面の星が見られる」という意、
後者は「夏の夜にたまたま眺めた空に一面の星が見られた」という意
になります。

では、この場合は?

例) 社長と同席した田中さんが責任をとった。

責任をとったのはだれでしょうか?
社長と田中さんの二人が責任をとった場合は、「社長と」の次に読点
を打ちます。

社長と、同席した田中さんが責任をとった。

田中さん一人が責任をとった場合は、文章自体を替えます。

社長に同席していた田中さんが責任をとった。
責任をとったのは、社長に同席していた田中さんだ。

読点の打つ位置で意味が変わることを知っておきましょう。

※参考文献
「記者ハンドブック」「朝日新聞の用語の手引き」

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今週は、適切な読点の入れ方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事の メ ー ル 作 法        < 区切りの問題
◆─────────────────────────────────◆
読点とは

文の終わりにつけるのを「。」句点といいます。対して、文中の息の切れ
目や読みの「間」を考えて打つのが「、」読点です。

▼ 目安は20字以内に一つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

読点がない文章は読みづらく、誤って打つと文章の意味自体ががらりと変
わってしまいます。

時折、読者からも「読点をどこで打っていいのか分からない時がある。適
切な打ち方を教えてほしい」という問い合わせがあります。そこで、今週は
読点の打ち方のポイントについて解説します。

読点を打つ間合いとしては、20字以内に一つが目安。句や文が短い時は省
いた方がいい場合もあります。

例) 広島の川を活性化させるこの取り組みは、市民団体が中心となって
三年前から進められてきました。

経験の有無は問わない。

「は」など、主題となる語につく助詞の後に付けることが多いです。

例) 田中部長は、先週から海外出張に出ております。
先日お借りした写真は、明日にはお返しします。

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