今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(5)>
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「取材させていただいた」
今週は、気になる敬語の使い方について取り上げてきました。
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先日、○○○○に取材させていただいた。
△△な風格が漂う方だった。
お話を伺いながら、思ったことがある。
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上記は、ある有名人を取材したことを伝える記事です。
取材時の相手の印象を導入に、その人が出演した作品について述べる、
という流れの記事でした。
取材した相手はキャリアも年齢も、書き手よりも上であることに配慮する
とともに、相手への敬意から敬語を使って記事を書いたものと思われます。
しかし、この書き手もプロ。
キャリア、年齢に差はあれど、取材される側と取材する側は仕事として相対
しているのだから、立場としては両者対等なはず。
相手に敬意を払って接することは大切と思うのですが、記事中でも取材相手
に敬語を使う必要があるのだろうか、と疑問に感じました。
「○○○○に取材させていただいた」の文には「さん」「氏」などは使わ
れていないのですが、その後に続く文には「取材させていただいた」と謙
譲語が使われていて、チグハグな印象があります。
相手を取材した経緯を導入で使い、文を展開するのであれば
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先日、○○○○を取材した。
△△な風格が漂う人物だった。
○○の話を聞き、思ったことがある。
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と、相手への敬語は使わず客観的な文章でも、違和感なく読み進められる
のに、と思いました。
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