今週は、表記の際の留意点についてです。
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                   間違いを減らすには?
▼ なぜ、基準を持つのか?
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「表記の際に注意したい点」について、おさらいをしてみましょう。

1)表記の際に基準となる辞書や手引きを持つ
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2)同じ文章内の表記の統一を図り、一貫性をもたせる
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・送り仮名は、活用語尾の前から仮名を送るのが原則。
慣習で意味が通じる言葉は、送り仮名の一部を省くことを許容
(例:「おわる」は「終わる」が原則だが、「終る」も許容)

・同じ読みでも漢字表記が異なる語を知り、使い分ける。

・紛らわしい仮名遣いに注意する
(例:「こんにちは」「こぢんまり」「ずつ」など)

なぜ、基準となる辞書や手引きを持つのか?

それは、表記について指摘された際、「コレを基に表記しています」と提示で
きるからです。一つ基準にする資料があれば、「なぜ、そう表記したか」とい
う説明ができますよね。

記者ハンドブックや広辞苑のように、一般に信頼度の高い資料を「基準」にし
ておくと説得力が増します。

ただ、表記の「基準」に絶対的なものはありません。大切なのは、「基準」と
なる資料にがんじがらめに縛られるのではなく、自分が文章を書く際の表記の
統一や言葉の使い分けができていることです。フリーの編集者には、担当する
出版社の表記の基準が頭に叩き込まれているという人もいます。

▼ すぐ調べる。そして、読み返す
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メールマガジンと書籍の違い。

人の目でチェックされているか否か、だと私は区別しています。ほとんどのメ
ルマガは書いた筆者自身が校正・校閲しており、筆者以外の人、つまり編集者
の目や手でチェックされているメルマガはごくわずか。

ですから、言葉遣いや表記の誤りが目につき、書籍よりも文章の完成度がどう
しても劣るのです。

1冊の書籍も1つのメルマガも内容の良さを引き立てるのは、言葉への配慮。

メールもメルマガも、文章を書くときは、表記に迷ったり疑問を持ったら、す
ぐ調べる。文字の入力の際、自動変換に頼りきらないことです。

そして、最低一度は読み返す。自分の文章を客観的に見直すためにも、少し間
をおいて読み返すと、間違いに気づきやすいですね。

表現に凝るよりまず、正しく分かりやすく書けているかを気に留めてみましょ
う。その積み重ねが、実は文章上達の近道です。

基本があるから飛躍ができる。スタイルのある文章というのは、しっかりした
基本から生まれていくものではないでしょうか。

 

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