今日は、「国語に関する世論調査」について取り上げます。
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 秋 の 特 別 編           < 2020年度の調査結果 >
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            「がぜん」「破天荒」等の言葉の意味

先週の9月24日に、文化庁から2020年度の「国語に関する世論調査」
が発表されました。

そこで、今日から5回にわたり、文化庁世論調査の結果をもとに
言葉の意味や用法を紹介します。

まずは、調査と同じ質問に回答してみてください。

下記に挙げた(1)から(3)の言葉は、それぞれ(ア)と(イ)の
どちらだと思いますか。

(1)がぜん
(ア)とても、断然
(イ)急に、突然

(2)破天荒
(ア)だれも成し得なかったことをすること
(イ)豪快で大胆な様子

(3)すべからく
(ア)すべて、皆
(イ)当然、是非とも

いかがでしたか? 本来の意味は下記のとおりです。
(1)がぜん
(イ)急に、突然

(2)破天荒
(ア)だれも成し得なかったことをすること

(3)すべからく
(イ)当然、是非とも

(1)がぜん の質問は、2020年度の調査で初出ですが
(2)破天荒 は2008(平成20)年度に
(3)すべからく は2010(平成22)年度にも調査されています。

恥ずかしながら、私はこれまで
「がぜん」を「とても、断然」という意味で使っていました。

文化庁による解説が新聞にありましたので、紹介します。

・「がぜん」は、漢字で書けば「俄然」。
「俄(にわか)雨のように、急な様子を表す。この漢字を使う
ことが少なく、音が似ている「断然」と意味が混同しやすい。
昭和初期に「とても」の意味で使うのが流行した時期があり、
その影響が残っているとの見方がある。

・「破天荒」は、中国の官吏登用試験だった科挙で、合格者が
なかった地域(天荒)から初めて合格者が出たことに由来する
故事成語。
「破」「荒」の漢字のイメージから、大胆という使われ方が
広まったと推測される。

「すべからく」については過去のメルマガ記事で紹介しているので
参考にしてください。

▼「すべからく」< 好感度アップの表現法(4)>VOL.1717

令和2年度「国語に関する世論調査」の結果について

 
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