今週は、意味が重複している表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 < 重なる言葉(5)>
◆─────────────────────────────────◆
「懸案」と「内定」
「かねてからの懸案事項」
この一文には、三つの言葉が重なっています。
「かねて」は「予て」と書き、この言葉そのものに「以前から」
という意味が含まれるので、後に「から」は不要です。
さらに「懸案」も「前から問題になっていながら、まだ解決されて
いない事柄」を指すので、この言葉の前に「かねて」は不要。
「懸案事項について述べます」という使い方が適切です。
「内定が決まる」
「内定」は「正式の発表の前に内々で決まること」を意味するので、
「内定」の後に「決まる」が続くと意味が重複します。
「就任が内定しました」
「正式な発表前ですが、就任が決まりました」
と表現します。
ここで取りあげた「懸案」も「内定」も、
本来の意味を知らないと表現の重複にも気づきません。
使い慣れた言葉も、その意味を今一度確かめてみることも
必要ではないでしょうか。
ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』
その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 か ら お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆
朝日新聞・広島版に掲載されました!
————————————————
————————————————
ご注文、承っています。詳しくはこちら
2009年があなたにとって
素晴らしい一年になりますように。