外来語の書き方に迫るシリーズ、最終回です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 外来語の表記(5)>
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表記の基準
▼ 伸ばす? 伸ばさない?
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「コンピューター」か「コンピュータ」か。
あなたはどちらをお使いですか?
「朝日新聞の用語の手引」「共同通信社 記者ハンドブック」では「コン
ピューター」、JIS規格では「コンピュータ」。
内閣告示の「外来語の表記」には、「長音は、原則として長音符号『ー』
を用いて書く」とあります。
ただし、「英語の語末の-er、-or、-arなどに当たるものは、原則とし
てア列の長音とし長音符号『ー』を用いて書き表す」とあり、「慣用に応
じて『ー』を省くことができる」とも。
つまり、原則としては「コンピューター」としながらも「コンピュータ」
という表記も慣用に従い「あり」と示しています。
同様の例としては、「エレベーター」と「エレベータ」、「サーバー」と
「サーバ」、「ユーザー」と「ユーザ」などが挙げられます。
▼ 基準を持つこと。持ち続けること
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この問題、どちらが正しいということではなく、表記する際にどちらに統
一するか、がポイントです。
「コンピューター」の表記も一般に新聞、雑誌などでは内閣告示に拠り
「コンピューター」とし、技術系の業界誌などではJISに準拠し「コンピ
ュータ」と表記する傾向にあるようです。
もともと外国の言葉をカタカナ書きに置きかえているわけですから、どこ
か不自然なのは否めません。音の捉え方や解釈の違いにより、外来語の表
記の基準そのものが「揺れ」ているのです。
「ロマンチック」か「ロマンティック」か。「モチベーション」か「モテ
ィベーション」か。
どちらにするにしても心がけるべきは、同じ社内、一冊の本、メールマガ
ジン、そして同一の人が出すメールの中で、統一して表記すること。
どちらが正しいと言うより、どちらを使い続けるか。
基準を決めたら、最後まで通して使い切ることです。
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