今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げます。 ◆─────────────────────────────────◆ 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 2通りの読み(4)> ◆─────────────────────────────────◆ 「依存」 「依存」は 2通りの読みがある言葉ですが 意味は同じです。 「いそん」「いぞん」と読み あるものに頼ることで成り立つ ものやことを指します。 もともとは「いそん」の読みだけでしたが、 「薬物依存」「依存症」のように「いぞん」と読むことも増えており、 「いそん」「いぞん」2通りの読みが共存しています。 後に「存」がくる熟語で 「共存」「生存」などの読みは「ぞん」。 「既存」「現存」は本来「そん」と読んでいましたが、 「きぞん」「げんぞん」と濁って読むケースも増えています。 前に「存」がくる熟語では 「存在」「存続」「存亡」などの読みは「そん」 「存命」「存外」「存分」などは「ぞん」と読みます。 同じ「存」という漢字でも 濁点が付くか付かないかの 微妙な読みの違いが複数あります。 「存在」のように、 そこにある、という意味で使う「存」は「そん」、 「所存」「異存」のように、 思っている、という意味で使う「存」は「ぞん」 という傾向があり、使い分けられていましたが、 そうした違いも最近では消えつつあります。 ◆─────────────────────────────────◆ 【しごび】 の お 知 ら せ ◆─────────────────────────────────◆ 読みは同じでも字と意味が異なり、間違いやすい言葉を取り上げた メルマガの過去の記事が 「まぐまぐニュース」で紹介されました。 ▼【メール作法】意外と知らない? 「科する」と「課する」の使い分け