今週は、エントリーシートや経歴書の書き方についてです。

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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 文字で自己アピール(4)
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正しく書く

エントリーシートを書く際の四つのポイント。

・読みやすさ
・具体性・論理性
・正確さ
・見た目の美しさ

今日は「正確さ」についてです。

▼ 文は口ほどにその人を語る
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●正確さ

クールビズ、ウォームビズの普及で、
ビジネスの場でもラフな恰好に対する
許容範囲が広くなりました。

でも、改まった席やここ一番の勝負の時には
ネクタイを締め、スーツでキメますよね。
きちんとした服装は自分の印象を良くする
と同時に、相手に礼儀を示すものでもあります。

デートの時おしゃれをするのは、相手を意識し、
見た目で訴えかける意図があるから。

言葉も同じです。

面接や採用試験のみならず
ウェブサイトのプロフィールなど
自分をアピールするために
話すにしろ書くにしろ、
言葉遣いがその人を判断する上での
チェック項目になります。

文章の場合、大切なのは上手さより正確さ。

過度な丁寧さや誇大表現、
その場しのぎのごまかしではなく、
正しく常識的な言葉遣いが自然にできること
が求められます。

日々、意識していないと、いざという時に
出てきません

誤字脱字、当て字や略語にも注意しましょう。
バイトではなくアルバイト、
就活ではなく就職活動、
「マジで」ではなく「本当に」
「ガチで」ではなく「本気で」
など、普段無意識に使っている言葉の見直しを。

▼ 個性のはき違い
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
応募時のエントリーシートや
トライアルを受ける場合、
提出する資料や課題は
指定どおりに仕上がっていることが基本です。

必要な項目や条件を正しく理解し、
それに沿った内容がきちんと提示できているか
が見られています。

面接でも、書面でも
自己PRをする際に重要なのは
定められた基本項目を押さえること。

人より目立ち、違いを出そうとして
突飛な言葉を使うことが個性を出すこと
ではありません。

「正確に書く」ために忘れてならないのが
見直すことです。
ひと通り書いたあとは油断せず、もう一度
読み直します。

こうした基本の所作を面倒がらずにできるかどうか
も「正確な対応」をアピールできるのです。

<追記>
「正確を期す」には
チェックを繰り返し、間違いをなくすことです。
書面では特に求められる要素ですが
地味な作業ゆえに、おろそかになりがちです。

でも、正確さを徹底できれば
それがその人の個性にもなりえますし、
何より人から信頼されます。

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今週は、エントリーシートや経歴書の書き方についてです。

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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 文字で自己アピール(3)
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分かりやすく具体的

エントリーシートを書く際の四つのポイント。

・読みやすさ
・具体性・論理性
・正確さ
・見た目の美しさ

今日は「具体性・論理性」についてです。

▼ 書きっぱなしでなく裏づけを
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●具体性・論理性

「自己PR」も「志望動機」も書き方としては、あれもこれもではなくポ
イントを絞り端的に、結論から。そのあと、理由や裏づけになる経験談や
エピソードを具体的に、が秘訣です。

「自己PR」で、自分の長所ばかり自慢げに並べ立てたり、短所を必要以
上に卑下して書いたり…。いずれも採用者の目には留まりません。

長所は、アピールしたい点を絞り、それが具体的に分かるエピソードや体
験談で裏づけを。

例えば、留学経験があるならば、どこで何をし、何を学んだか。その経験
を入社後、どのように生かしていきたいか。目的意識を持って臨み、得
ことを相手に分かりやすく伝えましょう。

短所は、客観的に自分を見て直したい点を挙げるだけでなく、克服するた
めの対応策として、心がけていること、努力していることを書き添えます。

▼ 熱意の伝え方は一つじゃない
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「志望動機」はハウツー本どおりにソツなく書いたところで、採用する側
は同じような内容を見飽きています。

自分の目や足で収集した情報をもとに、自分の視点、自分の言葉で書くこ
とが大切。その会社を取材するような気持ちで情報収集し、感じたことを
書くようにするといいかもしれません。

手前みそですが、私は大卒が条件の会社に「短大卒ですが実務経験が四年
あるので、採用試験だけでも受けさせてください」と直談判し、中途入社
した経験があります。

条件に満たない、ハンディがあるからと諦めず、本当に入社したい、その
仕事がしたいという熱意をどうしたら伝えられるか考える。ハンディでさ
え、説得力のある志望動機になり得ることだってあるのです。

誰もが口にするような通り一遍のことではなく、自分にしか書けない動機
を書くことです。

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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 文字で自己アピール(2)
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文章は読みやすく

文字で自己アピールする際のポイントとして次の4つを述べました。

・読みやすさ
・具体性・論理性
・正確さ
・見た目の美しさ

今日から、この4つのポイントを1つずつ解説していきます。

▼ 誰にでも分かる文章を
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1) 読みやすさ

読みやすさ=分かりやすさ です。

過度な言葉の装飾、誇大な表現、
専門用語の羅列は必要ありません。

文章の基本と同じで、
誰が読んでも分かるように書くことが大切。

一文がだらだらと長くならないように
気をつけるだけで、
文章は読みやすくすっきりします。

「~ので」「が」「ため」「こと」を
繰り返し使うと、長ったらしい文章になります。
一つの文節の中で続けて使わない
ようにしましょう。

「そして」「このため」「~と思う」は
多用すると文章がもたつきます。
使う回数を抑えるようにすると、
読みやすくなりますね。

▼ 態度は言葉にも出る
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
文体の統一も文章を読みやすくします。
エントリーシートの文の終わりは
「です・ます」で終わる敬体に統一
する方が良いでしょう。

「とか」「みたいな」「ワタシ的には」など、
友人同士で使うラフな言葉遣いも
意識しておかないと、ついボロッと出ます。

担当者など、相手ことを
「あのオヤジが」「あのオバチャンが」
と本人がいないところで言う人。
相手を軽んじる態度は必ず表に出ます。

日ごろの訓練としては、
「いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どのようにして」
の『5W・1H』を意識しながら書く。
定番中の定番ですね。

新聞を読むとき、
テレビでニュースを見るとき、
書き出し・出だしの文章に注意してみてください。
最初に結論や概要を端的にまとめています。
文章を書くときのお手本になりますよ。

<追記>
「いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どのようにして」
に「いくら(how many)」
「いくつ(how much)」
をプラスした『5W・3H』
を押さえておくと良いでしょう。

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今週は、メールで差がつく言葉遣いについてです。◆────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法    < ビジネス用の言い回し(3)
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                       承諾の定型句
▼ 依頼されたら…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
相手からの頼みをごとを引き受ける時、「いいですよ」でも意思は十分伝わり
ますが、「承知しました」と返せば、より丁寧で感じが良いです。

依頼を引き受けるときの定型句としては、ほかにも
「承りました」
「かしこまりました」
がありますね。

「分かりました」「分かっています」も「承知しました」「承知しております」
と言い換えられます。「承知しました」の次に「すぐに(あるいは、○○まで
に)対応いたします」といったひと言を添えてもよいでしょう。

▼ 意識するか否かで変わる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
このような丁寧な言い回しは、咄嗟にはなかなか言いにくいもの。意識して
繰り返し使ううちに自然と出てくるようになります。

会社員時代、先輩が客先への電話で「承知しました」と受け答えをしている
のがスマートで印象的でした。自分もあんなふうに返せるようになりたいと
思い、意識して使うようになりました。

人から言われて感じが良い言葉は真似したくなるもの。受付やホテルスタッ
フの対応も参考になります。丁寧な言葉づかいは、相手への敬意を表し、自
分の品位を示すもの。身近なところから少しずつ身につけていきましょう。

※関連する記事はこちら

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今週は、堅苦しい表現の言い換えについてです。

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仕 事 の メ ー ル 作 法        < もっと易しく(5)
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書き言葉か話し言葉か

▼ 文語だけでも口語だけでもつらい
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今回、とりあげた堅苦しい表現の大半は「書き言葉」です。文語自体、日
常の話し言葉(口語)と区別し、文章を書くために使われる言葉として発
達してきたものでもあります。

文語・漢語的な表記の多いお役所言葉は、声に出して言うと「?」と思っ
てしまう言葉も少なくありません。テレビのニュースで耳にする「遺憾」
「補填(ほてん)」「漏洩(ろうえい)」、清涼飲料のCMでやっていた
「可及的速やかに」などがその典型でしょう。

広告やチラシ、雑誌なども口語的な表現が増えてきました。漢字よりもひ
らがな、日本語よりも英語を使う傾向が強まっています。

活字離れを食い止め、易しく分かりやすく伝えるために必要な手段である
には違いありません。ですが、すべてが口語調でもつらいものがあります。

TPOに合わせて着るものを選ぶように、仕事とデートの時とで雰囲気を変え
るように、文章も読む相手を意識して変えていくことは必要ですよね。

契約書が口語文でも違和感ありますし、ラブレターが文語調でも引いてし
まいます。

▼ 自分の言葉をチェックする
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
堅苦しい言葉をすべて易しく言い換えましょう、と言いたいのではありま
せん。

十把ひとからげに言葉を「難」から「易」に統制するのではなく、その都
度、目的や相手に合わせた文章表記を考え、その中で、形式化したものは
見直し、言い換えていく。

その方法を知っておいてよいと思うし、日ごろから相手にわかりやすい言
葉を意識し、どう表現するのがよいか考えることが生きた言葉の使い方だ
と思っています。

今回、堅苦しい表現をいろいろチェックしていく中で、私自身、よく使っ
ているものも多かったです。頼りがちなフレーズ、格好つけるために好ん
で使っていた表記に気がつきました。

自分の書き方が小難しくなっていないか、振り返って矯正することも必要
ですね。

滋賀県の「『役所ことば』改善の手引」サイトに「見直したい役所ことば
と言い換え例」というページがあります。あなたもチェクしてみませんか?

※(参 考)見直したい役所ことばと言い換え例

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今週は、堅苦しい表現の言い換えについてです。◆────────────────────────────◆
仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < もっと易しく(2)
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                    二字漢字の言い換え

▼ 堅苦しく感じる漢字二字言葉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
メールマガジンの相互広告の依頼でよく目にするのが「貴誌」。

相手の会社のことを「貴社」、相手のことを「貴殿」と書くことから、相
手のメルマガもマガジン=雑誌と捉え、貴誌としているのでしょう。

相手の敬意はありがたいものの、好き勝手に書いてる自分としては「そん
な大げさなもんじゃないのに…」と恐縮する気持ちも強いです。

個人と個人のやりとりなら

貴誌との相互広告 ⇒ あなたのメールマガジンとの相互広告

と言い換えてもいいのではないでしょうか。

このように堅苦しく感じる漢字二字の言葉を言い換えてみましょう。

若干    ⇒  幾つかの
当該    ⇒  その、当の
逐次    ⇒  次々に、だんだん
同一    ⇒  同じ
諸般の   ⇒  さまざまな

形式化したフレーズも見直してみましょう。
決まり文句のようになっている下記の言葉も…

衷心より希望        ⇒ 強く希望
万全を期す         ⇒ 間違いがないようにくれぐれも注意して
格段の御高配を賜りますよう ⇒ ご配慮を
万障お繰り合わせの上    ⇒ 差し支えなければ

と、言い換えられます

▼ 「殿」か「様」か
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「貴殿」に関連しますが、敬称を「殿」とすべきか「様」とすべきか迷う
ことがあります。

法令で定めた様式や社内で形式化している場合を除いて、「様」が一般的
になっているようです。

公文書に使う敬称を「殿」から「様」に統一している自治体もあります。
賞状や感謝状でも「殿」から「様」、場合によっては「さん」とするケースも。

個人宛の場合は「様」で問題ありません。相手に役職がある場合も「総務
部長 山本一郎様」というふうに「役職+名前+様」と書くとよいでしょう。

相手と親しくなるにつれ、メールの宛名が「様」から「さん」へ変わって
いくのは、個人的にはうれしいプロセスです。

 
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