今週は、知っておいて損はない言葉の使い方を紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 言い回しあれこれ(3)
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打つ手がない

今週は、言葉の意味や使い方を掘り起こしています。

「打つ手がない」

は、取るべき手段や方法がない、という意味。

話をまとめて解決することを「手を打つ」といいますが、
その反対で、解決策がないことを指します。

例)すべてやり尽くして、これ以上打つ手がない。

どこかの球団みたいですね。

「打つ」を使った言葉はほかにもあります。

「打って変わる」
様子や態度が急にすっかり変わる、ガラリと変わること。

例)入院前とは打って変わった明るい表情になっていて、安心しました。

「打って出る」
自ら進んで出ること。

例)社運をかけた新製品で世界市場に打って出る。

「打ってつけ」
ぴったり合って、ふさわしいこと。
最適、あつらえむき、と言い換えることもできます。

例)司会役には彼がうってつけです。

「打てば響く」
働きかけに対し、すぐにふさわしい反応があること。

例)新人ながら、佐藤さんは打てば響く受け答えで、感心しました。

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今週は、二重敬語と敬語連結について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語の問題(3)
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「敬語連結」の例

今週は、二重敬語と敬語連結について取り上げています。

「ご覧になっていただく」同様、敬語連結の例に
「お読みになっていただく」があります。

「読んでもらう」の
「読む」の尊敬語「お読みになる」+接続助詞「て」+
「もらう」の謙譲語「いただく」
の連結で「お読みになっていただく」。

例)弊社の記念誌をお読みになっていただき、光栄です。

そのほかの敬語連結を挙げると……

・読んでいる → お読みになっていらっしゃる
尊敬語「お読みになる」+接続助詞「て」+尊敬語「いらっしゃる」

例)資料は、会長がまだお読みになっていらっしゃいます。

・読んでくれる → お読みになってくださる
尊敬語「お読みになる」+接続助詞「て」+尊敬語「くださる」

例)この本をお読みになってくださるのは女性の方が多いです。

・案内してあげる → ご案内してさしあげる
謙譲語「ご案内する」+接続助詞「て」+謙譲語「さしあげる」

例)お客様を先にご案内してさしあげてください。

敬語連結によって丁寧さは増すものの、文は長くなります。

敬語連結で「お読みになっていらっしゃる」とする代わりに
「読んでいらっしゃる」とすれば、スッキリ収まったりもするので
使い方はその時々で判断する必要がありそうです。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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まぐまぐニュースに過去のメルマガ記事が紹介されました。

「国語に関する世論調査」の結果をもとに
言葉の使い方について取りあげています。

タイトルと内容が今ひとつ合ってませんが……

▼「頭を使いすぎて知恵熱が出た」この使い方が間違っているワケ

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今週は、二重敬語と敬語連結について取り上げます。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法            < 敬語の問題(2)
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                          「敬語連結」とは

9月19日に配信した
「ご覧になっていただきました」< 気になる敬語 >VOL.2939

で取り上げた「ご覧になっていただきました」は
二重敬語ではなく「敬語連結」と
読者の方から指摘をいただきました。

そこで今週は、
二重敬語と敬語連結について取り上げたいと思います。

「敬語連結」とは、
2語以上をそれぞれ敬語にし、接続助詞「て」でつなげたもの。

例文で説明しましょう。
——————————————————–
ご来場いただいた皆様に展示をご覧になっていただきました。
——————————————————–

来場者に「展示を見てもらった」ということを伝えたい場合、

「見てもらう」の「見る」の尊敬語「ご覧になる」+
接続助詞「て」+「もらう」の謙譲語「いただく」

の連結で「ご覧になっていただく」。
その過去形は「ご覧になっていただきました」です。

「ご来場いただいた皆様」の後、
「ご覧になっていただきました」と「いただく」が続くので、
「ご来場の皆様に」に変更し、

————————————————
ご来場の皆様に展示をご覧になっていただきました。
————————————————
と例文を整えました。

ここでは、尊敬語「ご覧になる」のも、、
謙譲語「いただく」で立てる対象も
「ご来場の皆様(=お客様)」で一致しているため、

「ご覧になっていただく」は「二重敬語」ではなく
「敬語連結」に当たります。

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【しごび】 の お す す め
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一本調子になっていませんか?

第287号 はい、はい、はい
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 【 営業マン河村操はコミュニケーションする 】
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今週は、二重敬語と敬語連結について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語の問題
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          「ご覧になっていただきました」についてお詫びと訂正

9月19日に配信した
「ご覧になっていただきました」< 気になる敬語 >VOL.2939

———————————————————-
「ご覧になっていただく」は、
「見る」の尊敬語「ご覧になる」に謙譲語「いただく」が付き、
敬語がミックスされています。

伝えようとしているのは、
「来場者に展示を見てもらった」
ということです。

展示会の主催者側である自分たちを主語にするのであれば、
自分たちをへりくだり、相手を立てる謙譲語を使い
—————————————-
ご来場の皆様に展示を見ていただきました。
—————————————-
とします。
———————————————————-

と書いたところ、読者の方から

———————————————————-
「ご覧になっていただきました」は
「尊敬語+謙譲語」であっても問題のない言い方とされています。
下記の資料でご確認ください。

文化庁「敬語の指針」(文化審議会答申)

30ページ (3) 「敬語連結」とその適否
【許容される敬語連結の例】として
「お読みになっていただく」という言い方について解説されています。
—————————————————————*-
という指摘を頂きました。

「敬語の指針」には、
——————————————————————–
「お読みになっていただく」は、
「読んでもらう」の「読む」を尊敬語に、「もらう」を謙譲語Iにしたもの。
尊敬語と謙譲語Iの連結であるが、
立てる対象が一致しているので、意味的に不合理はなく、許容される。
——————————————————————–
とあります。

「~なっていただく」は二重敬語では?
と思い、VOL.2939のメールマガジンでもそう書いたのですが、
二重敬語ではなく「敬語連結」の間違いでした。

間違いをお詫びし、訂正いたします。

「敬語連結」について、私自身が十分に理解していなかったので、
今週は二重敬語と敬語連結について取りあげたいと思います。

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今週は、気になる敬語の使い方を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 気になる敬語
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                   「ご覧になっていただきました」

——————————–
ご来場いただいた皆様に
展示をご覧になっていただきました。
——————————–

上記の文で気になるのは
「ご覧になっていただく」
という言い回しです。

「ご覧になっていただく」は、
「見る」の尊敬語「ご覧になる」に謙譲語「いただく」が付き、
敬語がミックスされています。

伝えようとしているのは、
「来場者に展示を見てもらった」
ということです。

展示会の主催者側である自分たちを主語にするのであれば、
自分たちをへりくだり、相手を立てる謙譲語を使い
—————————————-
ご来場の皆様に展示を見ていただきました。
—————————————-
とします。

「ご来場いただいた」の後、「見ていただきました」と
「いただく」が続くので、「ご来場の皆様に」としていますが、

この場合の主語は(例文には書いていませんが)
「主催者である私たち」です。

一方、相手、この場合は「来場者」が主語になる場合は
「見る」の尊敬語「ご覧になる」を用い、
———————————————–
ご来場いただいた皆様は展示をご覧になりました。
———————————————–
とします。

このように、
相手を主語にする場合は尊敬語「ご覧になる」
自分や自社を主語にする場合は「見ていただく」
と文が変わるので注意が必要です。

※上記は、二重敬語ではなく「敬語連結」の間違いでした。
 「ご覧になっていただきました」についてお詫びと訂正< 敬語の問題 >VOL.2953
 にて説明していますので、ご覧ください。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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まぐまぐニュースに過去のメルマガ記事が紹介されました。

使い分けに注意が必要な言葉について取りあげています。

▼代金 or 料金? 紛らわしくてイライラする漢字の使い分け3選

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今週は、伝達手段の選択についてでです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < メールか、電話か(5)>
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メールも電話も、でいいんじゃない?

今週はメール、電話、その他の伝達手段について
取りあげてきました。

電話も、メールも、SNSも
伝達手段としてメリットもあれば、デメリットもあります。

電話だけ、メールだけ、SNSだけと限定せず
状況や相手に合わせ、
最も「早く」「確実」に伝達できる手段を
判断し、選ぶことが重要と考えます。

ちょうど昨日の午後
自分の携帯に電話が入りました。

先月記事を書かせてもらった相手からの
お礼の電話でした。

これまで何度か一緒に仕事をしたことがある人ですが
フットワーク軽く全国を飛び回っていて、人一倍多忙なのに
お礼は必ず直接電話が入ります。

こちらは仕事の用件かと思い
身構えるのですが、
お礼のみの電話で、通話時間は1分ほど。

メールでお礼を送信するより早く、
ダイレクトに連絡することで相手にも喜ばれることを
彼は知っているのです。

仕事のやり取りでも
通常はメール、場合によってはSNS
でも、込み入った用件やすぐに確認したいことは
電話が入ります。

メールを書く時間より、電話の方が早く処理できるからです

目的と優先順位がはっきりしているので
彼とのやり取りはロスがほとんどなく
ストレスがありません。

もう一つ
電話とメールをうまく使い分けているな
と思った事例があります。

ある化粧品会社は
会員登録や商品の注文は
ウェブ、メール、電話、ファクスでできます。

商品案内はカタログの郵便とメール。

商品発送の連絡もメール。

一度登録したら
自動的に定期購入となり
二度目の商品発送前に連絡メールが来るのですが

会員登録や注文の解約は
電話のみしか受け付けていません。

買う側にとっては
メールで解約できる方が楽なのですが
電話でのみ受け付けることで

オペレーターは解約理由を聞き取り、
3カ月間購入休止制度があることを説明。
それで解約を踏みとどまる客もいるのだと思います。

登録、注文という入り口は広く
解約という出口は狭い
しくみになっていて、

一度、登録した客の囲い込みが見事で
解約したとはいえ、
感心してしまいました。

電話、メール、SNSとも
伝達する際の「効果」を考えて使えば
デメリットもメリットに変換できるのではないでしょうか。

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