今週は、敬語の使いすぎについて取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 過剰な敬語(3)
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                           断るときの敬語

「懇親会への参加はお断りさせていただければ幸いに存じます」

上記の一文は、後半の
「~させていただければ幸いに存じます」
が過剰な敬語の典型です。

「お断りいたします」では直接すぎるからと、
丁寧な言葉を並べていますが
“とって付けた感”は否めません。

「ご返答いただければ幸いに存じます」
のように、相手に何か依頼するような場合に
「~いただければ幸いに存じます」
を使えば適切ですが

断りの一文には、いただけません。

▼ 飾るより、言い換え、添える
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「お断りいたします」では確かに表現がストレートなので
参加できません
参加が難しい状況です
と言い換えを。

その前に
残念ですが
あいにく
申し訳ないのですが
などを前に添えると、文章の印象が和らぎます。

さらに、後に
ぜひ、またお声かけください」
のようなフォローの一文を添えると
感じよくまとまります。例えば、こんな感じ…

残念ですが、都合で懇親会に参加できません。
ぜひ、またお声かけください

あいにく、このたびの懇親会へは参加できそうにありません。
次回はぜひ、参加したいと思いますので、よろしくお願いします

文を敬語で形式的に飾り立てるより
気持ちを伝える表現を心がけましょう。

「佐藤さんは、これまでに20冊近くの著書を いろいろな出版社さんから出版しておられます」を適切な敬語を使って書き換えると?

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 贈り物へのお礼メールについて
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 メ ー ル 作 法         < 贈答品のお礼メール(3)>
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                 贈答品を断るときのメール

会社宛の歳暮や中元を受け取らない方針の
会社もあります。

それでも、贈答品が届いてしまった場合
お断りするときのメールの文例です。

<贈り物を断るときのメール>─────

○○様

いつもお世話になります。

このたびは結構なお品をお贈りいただき
ありがとうございます。
大変恐縮しております。

せっかくのお心遣いを無にするようで
心苦しいのですが
当社ではお取引先からの贈り物は
お受けできないことになっております。

今後はお気遣いなきよう
どうかご理解のほど、お願い申し上げます。

略儀ながらメールにて、
お礼ならびにお詫びまで。
────────────────────

冒頭でまず、
相手の心遣いにお礼を述べてから
贈答品の類を受け取れないことを伝えます。

それから
今後は贈答の配慮は不要の旨を伝え
お礼とお詫びとして、文を締めくくります。

断りのメールというのは
書きづらく、難しいものです。

事務的に素っ気なくならないよう
言葉を選び、相手の厚意に感謝しつつ
お詫びの気持ちを伝えます。

「せっかくのお心遣いですが…」
「誠に勝手ながら」
「お気持ちだけ、ありがたく頂戴します」
という表現も併せて覚えておくとよいでしょう。

 
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今週は、メールでの断り方を考察します。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法             < 断るテクニック(4)
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                         断る言葉いろいろ

▼ 婉曲な表現とフォローのひと言
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
断る時に限らず、書き方ひとつで読み手の印象は変わります。

特に、メールの場合は、話すような感覚で気軽に書いたつもりでも、読み
手にはキツク冷たく感じられることが多いです。断りのメールならなおさ
らです。

しかも、電話や会話のようにその場で消えず、形として残る点が厄介。言
葉の選び方に注意を要します。

「だめです」「むりです」「できません」

という断りのフレーズ。単刀直入に切り込むのもひとつですが、婉曲な書
き方も覚えておいて損はありません。例えば、

「難しいです」「残念ですが、対応しかねます」「困ります」

直截的な表現でなくても、断りの意思表示はできます。

むしろ、断る時期を引き延ばしたり、その場しのぎのあいまいな表現でお
茶を濁す態度のほうがトラブルのもと。

断ったあと
「お役に立てず、申しわけありません」
「せっかく声をかけていただいたのに心苦しいです」
というフォローのひと言も忘れずに。

▼ きっぱりと、でも相手の気持ちも考えて
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
では、あいまいな断り方とは。

「そのうちに」「またの機会に」「考えておきます」

これらは、社交辞令として使われることも多く、相手に気を持たせる表現
でもあります。特に勧誘目的の相手には隙を与えることになります。

断られた経験がある人ほど、断り方もうまいです。

断わられるのは、心情的にうれしいものではありません。気持ちをそいだ
り、傷つけることもあります。

きっぱり意思表示をすることは大切ですが、断りのメールを読む相手のこ
とも推し量り、自分がそう断られても気持ちよく受け止められる書き方を
考えてみましょう。意識するだけで、随分違います。

その始めの一歩が「書いたら、読み返す」でもあります。

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ちょっとした心づかいを送るメール作法、第3話です。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    <メールで築くいい関係(3)
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今回は「断り方」についてです。

▼ 断る前に「ありがとう」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
断り方にも神経を使います。「だめです」「行けません」「できません」といっ
た単刀直入な言い方は、メールの場合、口で言うよりきつく感じられるので注
意が必要。

「お声をかけていただき、ありがとうございます。あいにく○○のため…」

こんなふうに、断りを入れる前に感謝の気持ちを添えるだけで、直截な言い方
が緩和されます。

▼ 理由をはっきり
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
言われて嫌な断り方が「社内で討議したところ」「みんなに聞いて検討したん
だが…」という言い方。

婉曲な断り方としてよく使われるフレーズですが、私はなぜダメなのか、なぜ
やめるのか、はっきり言ってもらった方がいいです。全体化してお茶を濁すよ
うな断り方より、理由をきっちり言ってもらった方が断られた側の改善につな
がると思うからです。これも人によりけりかもしれませんが…。

率直にものが言い合える関係を築いておくためにも、日ごろのなにげない言葉
遣いを見直したいですね。

 

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