今日は、「国語に関する世論調査」について取り上げます。
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秋 の 特 別 編 < 2020年度の調査結果(4) >
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「休ませていただく」か「休まさせていただく」か
先週の9月24日に文化庁から発表された、
2020年度「国語に関する世論調査」をもとに
言葉の意味や用法を紹介します。
調査と同じ質問に回答してみてください。
下記にそれぞれに挙げた二つの言い方のうち、
あなたが普通使うものはどちらですか。
(1)
(ア) こんなにたくさんは食べられない。
(イ)こんなにたくさんは食べれない。
(2)
(ア)明日は休ませていただきます。
(イ)明日は休まさせていただきます。
(3)
(ア)今日はこれで帰らせてください。
(イ)今日はこれで帰らさせてください。
(4)
(ア)担当の者を伺わせます。
(イ)担当の者を伺わさせます。
(5)
(ア)絵を見せてください。
(イ)絵を見させてください。
(6)
(ア)私が読ませていただきます。
(イ)私が読まさせていただきます。
本来の言い方は、「休ませていただきます」「帰らせてください」、
「伺わせます」、「読ませていただきます」のように「せ」は入れない。
動詞の未然形+使役の助動詞「せる」
(5)の「見せてください」と「見させてください」は、
どちらも文法的には問題のない表現です。
「見せてください」:
下一段活用の動詞「見せる」の連用形+接続助詞「て」
+「ください」
「見させてください」:
上一段活用の動詞「見る」の未然形+使役の助動詞「させる」
+「て」+「ください」
という違いがあります。
※参考
▼「省かさせていただきます」< 敬語の勘違い(5)>VOL.2756
▼「見させていただく」と「見せていただく」< 読者からの質問(4)>VOL.2760
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