今週は、敬語のうっかりミスについて取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語の勘違い(5)
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「省かさせていただきます」

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敬称は省かさせていただきます。
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相手の許可・承認のもとに
自分が何かをすることを謙遜して伝えるとき
助動詞「させる」「せる」を用い
「~させていただく」「~せていただく」
とします。

どちらも
動詞の未然形に付きますが、
「~させていただく」は上一段、下一段、カ変動詞の未然形
「~せていただく」は五段、サ変変動詞の未然形
という区別があります。

上記の「省く」は五段活用の動詞なので
その未然形「省か」+「せていただく」で
「さ」は入りません。

正しい表記は次のようになります。

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敬称は省かせていただきます。
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同様に、その他の五段活用の動詞も下記のようになります。

「休む」→ ○ 休ませていただきます
× 休まさせていただきます

「書く」→ ○ 書かせていただきます
× 書かさせていただきます

「急ぐ」→ ○ 急がせていただきます
× 急がさせていただきます

五段活用動詞の未然形は、
動詞を「ない」の形にしたとき、
「ない」の前の語の母音が「あ」になるのが特徴。

一方、未然形の母音が「あ」以外の動詞は
「~させていただく」とし、
「さ」を入れます。

上一段活用「見る」 → 見させていただく

下一段活用「考える」→ 考えさせていただく

カ変動詞「来る」  → 来させていただく

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