
今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < ヘンな敬語(5)>
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「苦言を呈させていただく」
今週は、気になる敬語の使い方について、例を挙げて紹介してきました。
「先方の管理体制について、○○と苦言を呈させていただきました」
上記は、客先の管理体制のまずさを指摘したことを
上司に報告するという状況での一文です。
「苦言」とは、文字通り、苦い言葉。
相手にとっては、あまりいい気はしないだろうと思われる
内容のアドバイスや注意などを指します。
相手のためを思って、言いにくいことを敢えて口にする行動が
「苦言を呈する」です。
この表現は、会話よりも書き言葉に使われることが多く
当事者としてよりも、第三者として
「○○について苦言を呈することも、時には必要です」
といった使い方をします。
冒頭の文例は、上司に報告するにあたり
客先に「苦言を呈した」と表現しているのですが
もっと適した言い回しがあります。
「諌言(かんげん)する」です。
「諌言」の諌は「いさめる」という意味で
主に目上の人に対して、その過ちや悪い点を指摘し、
改めるように忠告することを指します。
この場合、「苦言を呈する」よりも
「諌言する」を使うほうが適切と考えます。
したがって、上記の例文は
「先方の管理体制について、○○ということを諌言いたしました」
と、書き換えることができます。
その他の使い方としては、このような用法もあります。
「会長は、わたくし共の諌言に耳を貸してくださいません」
自分が目上の相手に「苦言を呈する」ような状況にあるとき
「諌言する」「諌める」という言葉を使ってみてください。
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