今週は、適切な表現や言い回しについて取りあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる表現(2)
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                 「しょっちゅう来られるんですか?」

「広島にはしょっちゅう来られるんですか?」

日常会話でもよく使われる一文です。
意味も通じますし、日本語としてもまちがってはいません。

ですが、やや口語的な感じがするので
書き言葉として整えてみましょう。

「広島には頻繁にお越しになるのですか?」

「頻繁に」がかたく感じられる場合は
「よく」「何度も」と書き換えることができますし、
「どのくらい」と回数を尋ねてみるのもよいでしょう。

「来る」に「~られる」を付けた尊敬語「来られる」とは別に
尊敬語独自の動詞(敬語動詞)「お越しになる」「いらっしゃる」
などを使うとスマートです。
ほかに「おいでになる」「お見えになる」などの語を覚えておくとよいでしょう。

「来られるんですか?」の「ん」を「の」に変えるだけでも
会話調のくだけた表現がきちんとした印象になります。

ちなみに「しょっちゅう」の語源はこちら

※関連記事
「しょっちゅう」の意味< 先輩からのアドバイス >VOL.1257

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今週は、適切な表現や言い回しについて取りあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                < 気になる表現
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                         使い分けできてる?
メールの文章は
書き言葉が主体でありながら
会話調のくだけた表現も使われることが多く
書き言葉と話し言葉がミックスされている印象を受けます。

ビジネスメールでは対外的なやり取りをすることも多く
敬語を使い、適切な表現を意識して使いますが

プライベートな使用がメインになる携帯メールでは
表現もがらりと印象が変わり、
より口語的で会話に近い表現が用いられます。

どちらが良い悪いということではなく
状況や場面によって
使い分けさえできていれば問題ないことなのですが

学生時代に携帯メールのやり取りしか経験がないと
社会人になってから、ビジネスメールのやりとりに苦労することも…。

例えば、仕事の依頼などを受けるときに使う
「引き受けさせていただきました」。

この場合は
「お引き受けいたしました」
とすればよく、

「~させていただきました」が必ずしも適切な表現ではないことは
当メールマガジンでもしつこく述べてきました。

(参考バックナンバー)

今週は、上記のように
会話と同じ感覚でうっかり使ってしまいがちな言い回しを
ピックアップしていきたいと思います。

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今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 表現の応用(3)
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「させていただく」
—————————–

新刊が発売された折には
ぜひとも購入させていただき、
読まさせていただきます。

—————————–

上記の例文のように「~させていただき」が重なることがあります。

「~させていただく」は本来、相手の許可を得て行為におよぶ際に使う表現。
相手に対してへりくだる気持ちを伝えます。

例)お預かりした品を確認させていただきます。

それが、単に相手に対してへりくだる謙譲表現として
使われていることが多くあります。

上記の例文では、新刊を「購入する」ことも、それを「読む」ことも
相手に許可を得てすることではありません。ですから…

—————————–

新刊が発売された折には
ぜひとも購入し、
拝読します。

—————————–

「購入させていただき」は「購入し」
「読まさせていただきます」は「拝読します」
と、不要な「させていただき」をとってしまいましょう。

ただし、著者から贈呈された本を読む場合は
「ご著書を読ませていただきます」とします。

「~させていただきます」は、
相手から許可を受ける場合のほか、何かしらの恩恵を受ける場合にも
使う謙譲の表現だからです。

相手の許可を得ない「~させていただきます」は、ほとんどの場合
「いたします」と書き換えることができます。

例)○○フェアを開催させていただきます。  → 開催いたします。
詳細は後ほど、お伝えさせていただきます。→ お伝えいたします。
先日、お会いさせていただきました。   → お会いいたしました。

「~させていただきます」は使えば丁寧な表現になるのではなく
丁寧そうに見えているだけのこともあるので、注意が必要です。

 
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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 敬語の勘違い(4)
◆─────────────────────────────────◆
「反省させていただきます」

今週は、間違えて使いやすい敬語表現について取り上げてきました。

「このたびの件につきましては大変ご迷惑をかけ、
深く反省させていただきます」

これまで何度か取り上げてきましたが
「~させていただく」は、
相手の恩恵や許可によって利益を得ることを表すフレーズ。

上記の例文のように、相手に詫びる場面で
「~させていただく」を使うと
自分では丁重にお詫びの気持ちを示したつもりでも
相手には高飛車に映り、反省の意が伝わらず反感を買ってしまうことも。

なんにでも「~させていただく」を使えば
敬語的な表現になるわけではありません。

この場合は
「このたびの件につきましては大変ご迷惑をかけ、
深く反省しております」
とする方が適切でしょう。

「反省しております」は「反省いたしております」と
書くこともできます。

「~させていただく」は「~いたします」に
置き換えられることが多いので、
うっかり使いそうになるときには意識してみてください。

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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 敬語の勘違い(3)
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                       「お間違えやすいので」

今週は、間違えて使いやすい敬語表現について取り上げています。

 「お間違えやすいのでご注意ください」

上記は、相手に丁寧な表現を使おうとするあまり、失敗している例です。

この一文では、文末の「ご注意ください」に
尊敬の意が含まれているので、相手への敬意は伝わります。

ですから、文頭の「間違えやすい」に
「お」を付けずに表記しても失礼にはなりません。

⇒「間違えやすいのでご注意ください」

文頭に「お」を付ける場合は
尊敬表現の「お~になる」を使い、「お間違えになりやすい」とします。
後に続く「ご注意ください」は「注意してください」とします。

⇒「お間違えになりやすいので、注意してください」

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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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                             「申し付かる」

今週は、間違えて使いやすい敬語表現について取り上げています。

「弊社総務部長の○○から申し付かりました資料を添付いたします」

通常、上の者が下の者に用を命じることを
「申し付ける」と言います。

上司が客先に対して

「資料をお送りするよう部下に申し付けます

のように使いますが、「部長から申し付かりました」のように
客先に対して、自分の上司から言い渡されたという
意味合いで使うのは適切ではありません。

では、
客先に資料を送付する用事を上司から言い渡された社員が、
客先にその資料を送る際、どのように表現すればよいでしょうか。

その場合は、下記のように表現します。

弊社総務部長の○○の申し付けにより
 資料を添付いたします

「申し付ける」は上司から部下に言いつけるという意味合いを
持ち、謙譲表現に近いニュアンスを持ちますが

「申し付け」という名詞になると、謙譲の意味合いが薄れ
言い付けた内容そのものを指します。

「申し付かりました」という表現より
「申し付けにより」とすれば、すっきりします。

※関連

 

 
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