今週は、同じ言葉の表記の使い分けについてです。◆─────────────────────────────────◆
  仕 事 の メ ー ル 作 法            < 漢字と仮名の使い分け
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                            「事・こと」

メールを含め、パソコンで作成する文章は漢字の使用率が高いと思います。
なぜなら、文字を入力する際に、自動的に漢字に変換されるからです。

漢字表記の方がもっともらしく見えはしますが、
意味を考えると、平仮名表記の方がよい場合もあります。
今週は、漢字と仮名の使い分けについて紹介します。

例えば「事」と「こと」。
使い分けのポイントとしては、
生じた事柄や事態、実質名詞には漢字、
抽象的な内容を表すときや形式名詞は平仮名にします。

<漢字表記>
 事細かに
 事足りる
 事もあろうに

<仮名表記>
 準備しておくこと
 そんなこととは知らずに
 見たこともない

漢字と平仮名の使い分けの例としてはほかに
「所・ところ」や「時・とき」があります。

「所・ところ」の書き分けは、
位置や場所を意味する場合は漢字、
位置・場所以外や誤読の可能性がある場合はひらがなにします。

<漢字表記>
 行く所がある
 至る所に
 被害のあった所

<仮名表記>
 考えどころ
 正直なところ
 法律の定めるところ

「時・とき」の書き分けは
主に時期、時間、時刻そのものを示す名詞は漢字表記、
「~の場合」に置き換えられる形式名詞は仮名表記、
が使い分けの目安です。

<漢字表記>
 書き入れ時
 時として
 時と場合によっては

<仮名表記>
 いざというとき
 社員を採用するときは
 事故が起こったとき

 
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今週は、気になる表現について解説します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < どっちの表現を使う?(5)
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 「かいてい」

今週は雑学的に、どちらを使うのか判然としない言葉に注目して
その成り立ちや違いを解説してきました。

読者のかたから、次のような質問をいただいたので、ご紹介します。

<読者からの質問>————————————————

「改訂」と「改定」の使い分けが辞書を調べても分かっていません。
特に、規定書や標準書のようなルール文書の修正をした場合には、
どちらを使用すべきか?いつも迷っています。

また、「~と」と「~および」の使い分けも分かっていません。

もし、今週のテーマで触れられそうでしたら、
話題にしていただけると幸いです。
(読者 M.O 様)
—————————————————————-

「改定」は、一度決めたものを定め直すこと。
例)運賃の改定、給与改定、学習指導要領の改定

「改訂」は、書籍や文書の内容の一部を直すこと。
例)改訂版、旧版を改訂する

全体的に新たに改めるのが「改定」で、一部をあらためるのが「改訂」
ということでしょうか。

一般的に用いられているのは「改定」で、
法令文でも「改定」で統一されています。

質問にある「規定書や標準書のようなルール文書の修正をした場合」は、
部分的な修正であれば「改訂」ということになりますね。

次に「~と」と「~および」について。

これは意味としては、どちらも同じです。
複数の事物や事柄を並列して挙げたり、別の事物・事柄を付け加えて言ったりするのに
用いる接続詞です。

法令文や文書に使われているのが「および」のため、
改まった文書には「および」がよく使われていますが、
堅苦しい言葉でもあるので、メールでは「と」を使う方がよいと思います。

このように、「どちらの表記を使うのか分からない」という場合におすすめの
基準となる用語集があります。

これまで何度か当メルマガでも紹介してきましたが、
私の場合は次の2冊を併用しています。

共同通信社の「記者ハンドブック」

「朝日新聞の用語の手引」

どちらか1冊でいいので、手元に置き、すぐ調べるようにしておくと、
今週取り上げたような用語の違いを確認できます。

辞書よりハンディなので、持ち歩く時にも便利。
手すきの時に目を通すだけでも、勉強になりますよ。

 
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今週は、気になる表現について解説します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法         < どっちの表現を使う?(3)
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                            「ねんれい」

今週は雑学的に、どちらを使うのか判然としない言葉に注目して
その成り立ちや違いを解説しています。

「年令」と「年齢」。

あなたは、どちらを使っていますか?

パソコンの文字変換でも両方が出てきます。
便宜的に広く使われているのが「年令」ですが、
法令・公用文など、正式な文書には「年齢」が用いられています。

新聞の統一表記も「年齢」となっているので
どちらか迷った場合は「年齢」を使うとよいでしょう。

では、年齢を表す
「才」と「歳」。

こちらも、パソコンの文字変換で両方出てくる文字で
便宜的に「才」が多く使われていますが
正式には「歳」を用います。

新聞の統一表記も「歳」が使われます。

手書きする時には「年令」や「才」が書きやすいですが
パソコンで文字を入力する際には「年齢」「歳」を
意識して使うようにするといいですね。

 
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今週は、気になる表現について解説します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < どっちの表現を使う?(3)
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 「きじゅん」

今週は雑学的に、どちらを使うのか判然としない言葉に注目して
その成り立ちや違いを解説しています。

「基準」と「規準」。

一字の違いですが、意味も微妙に異なります。

文字通り、「基礎」となる「標準」が「基準」。
「規範(手本)」となる「標準」が「規準」です。

ただ、実際には「基準」と「規準」の違いを
はっきりと示しにくいため、
特に必要のある場合を除いては
「基準」が用いられています。

こうした微妙な違いを持つ言葉には
下記の例があります。

○「依嘱(他人に任せて頼む)」
●「委嘱(一定期間、特定の仕事を他の人に任せる)」

○「強剛(意志などが強くて不屈)」
●「強豪(勢いが盛んで強い)」

○「自修(自分で身を修める)」
●「自習(自分で学習・練習する)」

いずれも●の「委嘱」「強豪」「自習」が用いられており
新聞表記でも統一されています。

 
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今週は、気になる表現について解説します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < どっちの表現を使う?(2)
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 「さいしょうげん」

今週は雑学的に、どちらを使うのか判然としない言葉に注目して
その成り立ちや違いを解説しています。

「最小限」と「最少限」。

あなたはどちらを使っていますか?

「さいしょうげん」の反対語は「最大限」ですね。
ということは、「大」に呼応する「小」を使う
「最小限」が適切な表記ということになります。

パソコンで入力するときも
「最小限」しか出てきません。

同様に「縮小」と「縮少」も
反対の意味が「拡大」なので
「大」に呼応する「小」ということで
「縮小」を用います。

このように反対の意味を考えると、判断がしやすいというわけです。

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 「いっしょうけんめい」

今週は雑学的に、どちらを使うのか判然としない言葉に注目して
その成り立ちや違いを解説していきたいと思います。

「一所懸命」と「一生懸命」。

あなたはどちらを使っていますか?

「一所懸命」は、中世に、主として武士が「一カ所の領地を、命にかけて
生活の頼みとする」意味で用いられた語。

それが後に、「命がけで事を行うこと」の意味に転じ「一生懸命」と
書かれるようになったものです。

現在では「一生懸命」の方が一般的で、
新聞表記や教科書でも「一生懸命」が採用されています。

けれど、元の意味を知っている人は、好きな言葉などに
「一所懸命」を挙げるかたもいます。

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