今週は、気になる言い回しや表現について取りあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 気になる言葉遣い(4)
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                         「~されてください」

「手順に従い、ご自分で手続きをされてみてください」

「される」は「する」の尊敬語ですが、
「してください」と相手に動作を促すときの尊敬語として
「~されてみてください」とする表現は
敬語としてしっくりきません。

この場合は「する」の尊敬語「なさる」を使い、

「手順に従い、ご自分で手続きをなさってみてください」。

あるいは、依頼型の文にして

「手順に従い、ご自分で手続きをお願いします」

と書き換えることができます。

似たような間違いに
「必要事項を書かれてください」
「交流会に参加されてください」
といった言い回しがあります。

この場合も下記のように書きかえましょう。

「必要事項をお書かきになってください」
「交流会にご参加ください」

<追記>
「手順に従い、ご自分で手続きをなさってみてください」は
「手順に従い、ご自分で手続きをしていただけますか」と
 問いかける形にしてもよいでしょう。

 
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【しごび】の お 知 ら せ
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「日経ビジネスアソシエ」2011年3月1日号 に掲載中の
「即効! スキルアップ講座」の連載、最終回です。

今回のメール作法のテーマは・・・
「真意が伝わる正しい敬語の使い方」です。

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 3/1号 [雑誌]


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今週は、注意したい敬語表現についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる敬語(2)
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                              「やる」

「すみません」と同様に
様々な場面で使える言葉に
「やる」があります。

「やる」は「する」よりも口語的なくだけた表現です。
親しい間柄の相手に使うには差し支えありませんが、
ビジネスメールでは「する」に置き換えて使うことをお勧めします。

例えば…

「あの試みは部外者にも大変興味深かったので、
ぜひ、またやってください」

ここでの「やってください」を
「してください」または「お願いします」に
書き換えてみましょう。

「あの試みは部外者にも大変興味深かったので、
ぜひ、またしてください」

「あの試みは部外者にも大変興味深かったので、
ぜひ、またお願いします」

私なら、品良く収まる「お願いします」の一文を使います。

「会長が社長をやられていた時期のことですが・・・」

上記の一文は、下記のように書き換えます。

「会長が社長をなさっていた時期のことですが・・・」

「やる」自体がくだけた言葉なので
尊敬の「られる」を付けて「やられる」としても
敬語としてはちぐはぐな印象を残します。

上司に尋ねる場合も
「部長はゴルフをおやりになるんですか?」ではなく
「部長はゴルフをなさいますか?」
とします。

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