今週は、メールに書かない方がよいひと言についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 余計なひと言(2)>
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「読み流してもらっていい」
今週は、相手に嫌な感じを残すひと言を
取り上げています。
「読み流してもらっていいのですが」
で始まる、余計なお世話メール。
「読み流す」=「別に気に留めなくていいので」
という意味合いが含まれているのでしょうが
それなら、最初から書かねばよいだけのこと。
結局、何かひと言、忠告なり、おせっかいなりが
したくて書かずにおれない
という相手の意図が透けて見えてくるのです。
日本では、直接的な物言いより
遠回しにそれとなく伝える
婉曲な表現が好まれますが
相手に対して助言や忠告があるのであれば
「読み流してもらっていいのですが」
などというどっちつかずの言い回しではなく
「○○の件で気になったのですが」
と用件を切り出した方が
よほど気持ちがいいと思います。
「読み流してもらっていいのですが」
で始まる文に限って
長々と細かいことが書かれていることも多く
「大したことではなんいですが」というニュアンスで
前置きしつつも
結局、もっと早く言ってくれればいいのに
というような過去形のアドバイスや指摘だったりします。
会話でも
「聞き流してもらっていいのですが」と
余計なことを耳打ちしたがる人がいますが
こうした前置きのメールや会話は
文字通り「読み流す」「聞き流す」に限ります。
いちいちまともに読んだり聞いたりしていたら
時間を無駄に奪われるだけで、よいことにはなりません。
伝える方も
遠回しな表現は避け
改善点を的確に伝えることが大事ではないでしょうか。