今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる敬語(4)
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                           「ご不安な方」

——————————————————
○○についてご不安な方は、その旨をご記入されてください。
——————————————————

という一文。

「ご不安な方」という表現は、
不安を抱いている相手を気遣うと共に
相手に対する敬意から「ご不安」としていると思われますが、

その後の「方」が敬った言い方なので、
「不安」の前に尊敬の「ご」は不要。
「不安な方」として差し支えありません。

文末の「ご記入されてください」も
敬語が過剰です。

「する」の尊敬語は「される」ですが、
「ご記入されてください」と「される」を付け加える必要はなく
「ご記入ください」として敬意は伝わります。

したがって、上記の文例は
——————————————————
○○について不安な方は、その旨をご記入ください。
——————————————————
とします。

一文に幾つも敬語を用いる必要はなく
相手の動作に直結する言葉が敬語になっていれば
失礼にはなりません。

それよりも、過剰な敬語表現で
うわべだけ丁寧な慇懃無礼な文になったり
本来伝えたい内容が分かりにくくなることの方が
問題です。

<追記>
上記の「ご不安な方は」は
「不安」に「ご」を付けるより
「不安をお持ちの方は」のように
「不安」の後にくる動詞を敬語にする方が
文章の流れは良いのではないでしょうか。

 

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今週は、読者の方からの質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(3)
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                     畳に座ってもらうときの敬語

<読者からの質問>————————————————

今1つ気になっている表現があり、
神垣さんの意見を伺ってみたいと思いました。

質問は、
「人に、畳や床に直に座ってもらうときの敬語表現」についてです。

「お掛けください」や「お座りください」では違和感があります。

「お掛けください」は椅子に座るときに使うもの、
「お座りください」はペットに対する言葉のようで
不快に思う方がいる…と考えます。

私は、人を床に直に座らせることに「お座り…」「お掛け…」などと
敬語表現を使うのは、ちぐはぐな印象であると感じています。

座布団をすすめて「おあてください」は納得できますが、
座布団もないのに言葉だけ敬語でもな~…う~ん、と思います。

そこで、
「どうぞ座って『ください』」とか
「どうぞ座って『お待ちください』」などと、
座る以外の部分を敬語にするという事で敬意を表現できないでしょうか。
なかなかはっきりとした答えが見いだせず、悩んでおります。
(読者 T.Nさん)
——————————————————————

動作として「座る」ことを相手に勧めるわけですから、
「座ってください」の尊敬語
「お座りください」
で差し支えないと考えます。

ペットには「お座り」とは言っても
「お座りください」とは言いませんよね。

同じ「お座り」という言葉を使ってはいますが、
対象も、意味あいも、使い方も異なるので、
人に対して「お座りください」を使うのは
別段問題ないと思います。

それでも気になるという場合は
尊敬語「お~になる」を用いた
「お座りになってください」
とするとよいでしょう。

「どうぞ」という言葉を添え、

「どうぞ、お座りください」
「どうぞ、お座りになってください」

とすると収まりがよいのではないでしょうか。
他に言葉を添えるとしたら、
T.Nさんが書いている一文を

「どうぞ、座ってお待ちになってください」

としてもよいと思います。

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今週は、読者の方からの質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(2)
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                      相手の文章の引用は失礼?

<読者からの質問>————————————————

「インラインにて失礼します」
という書き出しで、相手のメールの引用文を貼り付けて、

それに対して回答するようなメールの書き方をするのですが、
それは「失礼」なのでしょうか?

引用することが、ビジネス上では丁寧な作法ではないと捉える方
がいるのでしょうか?

[例]——–
>打合せの件、ご都合のよい日時をお知らせ願います。

2/21(月)午後、または2/23(水)終日で調整可能ですが、
2/21(月)15時から16時でいかがでしょうか?
——–

私は、相手から受信したメールの「この部分に対して回答しています」
が明確になり、むしろ丁寧なのではないかと考えています。

また、相手がいくつかの質問を記載していた際に、
回答漏れを防止することも期待できます。

やはり、相手との関係(クレーム客、顧客、上司など)で
引用文を使うかどうか判断するのが適切なのでしょうか?
(読者 T.Mさん)
——————————————————————

質問にある「インライン」とは、
メールの返信をする際、相手の文章を全文引用して、
応答文を数行おきに挟んでいくような書式を指します。
(IT用語辞典 E-wordsより)

相手のメール文を引用することが失礼に当たるか否かは
会社や個人により、捉え方が異なると思います。

返信のたびに全文引用を繰り返した場合
メールの文字量が無用に増えるため、
それを相手に対して失礼と捉えるケースは実際にあり

私の客先でも、相手のメール文は引用しない
と社内で徹底している会社があります。

ただ、このように引用しないケースより
引用しているケースの方が
実感としては多いです。

理由はT.Mさんの質問にあるように
相手から受信したメールの「この部分に対して回答しています」
ということが明確になり、分かりやすいからでしょう。

このように
相手のメール文を引用して返信する利点もあるので
「引用は失礼」とは一概に言えないと思っています。

私自身は、引用するかどうかは
相手のルールや習慣に合わせるようにしています。

 

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今週は、社名や商品名、ことわざなど本来の表記についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 正式な名称・表記(3)>
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略称と略語

今週は、名称の正式な表記について
取り上げています。

4月に広島に「デジハリ」が開講すると
ニュースで知りました。

「デジハリ」とは、
IT関連およびデジタルコンテンツの人材養成スクール・大学・大学院を
運営する「デジタルハリウッド株式会社」の略。

広島に開講するのは
「デジタルハリウッドSTUDIO広島」で、
略称は「STUDIO広島」。

このように正式名称が書くのも読むのも長い場合は
略名、略称で書いたり読まれたりすることが多いです。

生活協同組合の略称は「生協」
日本経済団体連合会の略称は「経団連」
といった具合です。

しかし、
デジタルハリウッド株式会社を「デジハリ」と言うのは
語形の一部を省いて簡略化した「略語」。

プレゼンテーションを「プレゼン」
ステルスマーケティングを「ステマ」と
言ったり書いたりするのに近いと思われます。

略称は「生協」「経団連」として新聞でも使われますが
略語の方は、うっかりそのまま使うと
相手に伝わらないことがあります。

ネットや若い人の間で使われている
「JK」が女子高生の略で
「スクショ」がスクリーンショットの略とは
人に教えてもらうまで分かりませんでした。

日常会話で使われる略語のほかに
同じ社内や職場で使われている
専門用語に近い言葉となると
外部の人には分からないこともあるので
そのまま使わず、意味を補足したり、言い換えたりする必要があります。

余談ですが「ダントツ」は何の略かご存じですか?
答えはこちら。

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今週は、社名や商品名、ことわざなど本来の表記についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 正式な名称・表記
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                       間違えて使ってない?
広島市内に
「ひろしまこくさいほてる」
というホテルがあります。

聞いたまま表記すれば
「広島国際ホテル」ですが、
ホテルの正式名称は
「ひろしま国際ホテル」。

創立50年の地元ではよく知られるホテルなのですが、
正式名称を意外と知らないもので
表記に気を付けなければ、と改めて思いました。

このように
気を付けたい社名の表記については
過去に取り上げているので参考にしてください。

▼社名の表記 < 先輩からのアドバイス(3)> VOL.1259

日本最大のコンベンション施設として知られる
「東京ビッグサイト」。

「ビッグ」とするのが正式ですが
「ビック」と書いている誤りも多くみられます。

「ベッド」を「ベット」
「バッグ」を「バック」
と書く間違い同様、注意が必要です。

今週は、このように
名称の正式な表記について取り上げていきたいと思います。

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異動や離退職時に使う言葉シリーズです。

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今日は、異動や離退職時に使う言葉シリーズです。
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    仕 事 の メ ー ル 作 法              < 別れの言葉(4)
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                     「後ろ髪を引かれる」のは?

心残りがして、なかなか思い切れないことを
「後ろ髪を引かれる」
と言います。

別れに際し、心残りで
その場を離れがたい気持ちを伝えるとき

「10年間、在籍した広島支社を去るのは
後ろ髪を引かれる思いです」

のように使います。

しかし、

「部長がもうすぐ定年退職されるかと思うと
後ろ髪を引かれる思いです」

のように使うのは、誤りです。

「後ろ髪を引かれる」とは、
心をそこに残しながら、去る人の心境を表す言い回しで
残る人の気持ちを表す場合には使いません。

「後ろ髪を引かれる」のは去る人で、
見送る人ではない、と区別して使いましょう。

見送る側の心残りや未練を示す言葉としては
「名残惜しい」
が適切ではないでしょうか。

 

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