今日は、異動や離退職時に使う言葉シリーズです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 別れの言葉
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「はなむけ」の使い方

世は卒業シーズン。
会社では離退職する人が多く見られる時期でもあります。

人との別れがあり、
送る人、送られる人、それぞれの立場で
気持ちを伝える際に使われる言葉に着目し、
取りあげてみたいと思います。

卒業や送別の際に使われる
「はなむけ」という言葉。
意味を理解して、正しく使っていますか?

「はなむけ」とは、「馬の鼻向け」の略。

かつて、旅立つ人のために
道中の無事を祈り、その人の馬の「鼻」を
これから向かう目的地の方向に「向け」てやる習慣を
「鼻向け」と言いました。

この習慣から転じて、
旅立ちや卒業といった送別の際に贈る言葉や金品のことを
「はなむけ」と言います。

漢字では「鼻向け」「餞(餞別の餞と同じ)」と書きますが、
新聞表記では「はなむけ」と平仮名表記で統一されています。

文字からイメージしにくいせいもあるのか、
「はなむけ」を送る人に対してではなく、
勘違いして、新たに迎える人に対して使っているケースがあります。

× 社長が新入社員にはなむけのあいさつをしました。

○ 来月、独立する山田さんにはなむけの言葉を贈りました。

「はなむけ」は、会社では
異動する人や離職、退職する人に対して使う言葉。

異動してきた人や新入社員には使わないので
注意しましょう。

「まぐまぐ!ニュース」でこの記事が取り上げられました。

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今週は、使い分けに注意が必要な言葉についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 間違いやすい言葉(2)
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                            雪をとかす

今週は、混同しやすく、
使い分けに注意が必要な言葉を紹介しています。

「雪をとかす」の「とかす」を
漢字で書くと……?

「とかす」にも
2通りの書き方があります。

自然現象でとけてなくなることを
「解かす」、

熱や液体を加えて人工的に液体にするのは
「溶かす」
と書きます。

「日が当たって雪を解かす」は
日ざしで自然に雪がなくなる(=自然現象)
ので「解かす」。

「水をかけて階段の雪を溶かす」は
水を使って液状にする(=人工的)
ので「溶かす」です。

この違いを知ったのは、
俳句の季語に「雪解け」があったからです。

「雪どけ」と平仮名で書くものと思っていたのですが、
歳時記に「雪解け」と漢字で表記されていて、
意外に思い調べたところ、
「解ける」「溶ける」の違いを知りました。

雪や霜は、晴れて気温が上がっていくと
「解け」ていきます。

一方、砂糖や重曹は水に「溶かし」、
バターは熱で「溶かし」て使います。

自然現象の場合は「解ける・解かす」で、
人工的に液体にする場合は「溶ける・溶かす」
という違いがあります。

 

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今週は、読者の方からの質問に回答します
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(5)
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「させていただく」の行方

<読者からの質問>————————————————

勤め先の会社内で、若手を指導(?)する際にも、
メールマガジンのバックナンバーを参照しながら
「やんわりと」指導しています
(後述の「させていただく」は、会社内で幅広く)。

さて、神垣さんが過去に何度か書かれている
「させていただく」の誤用について、

現在では、日本中、老若男女、特に芸能人が
「させていただく」の誤用を連発しており、
さらには民放のアナウンサーまでもが誤って使うようになり、
そのうち、「らぬき言葉」や
「『情けは人の為ならず』の誤解釈」などのように
「市民権」を得てしまうではないかと心配しています。

社内で指導しても、
「糠に釘」ではないかと思うようになってきました。
(読者 Y.N さん)
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「させていただく」の誤用の広がり、定着に関しては
残念ながら、なす術がないというのが正直な感想です。

最大の原因は
「話し言葉として耳に入ってくる」ことだと
思っています。

テレビやラジオで「させていただく」を
有名人(アナウンサー含む)が使い続ければ、
耳に残り、言葉にして発してしまうのは
自然の流れなのかもしれません。

当メールマガジンで
「新年あけましておめでとうございます」は重言である
と書きましたが

▼新年のあいさつ< 年末年始のあいさつ >VOL.2771

年初のテレビやラジオを注意してみると
これを使う司会者、アナウンサー、パーソナリティーの
何と多かったことか。

言いやすいフレーズ、収まりのよい言い回しは
それが誤りであっても「使いやすい」ために
広がっていくのだと思います。

でも、社内で若い社員に指導する立場の方には
世間の風潮に流されず、正しい使い方を指導していただきたい
と願っています。

言葉の使い方が時代によって変わっていくのは
仕方ないことかもしれませんが、

正しい言い方、使い方を知ったうえで
敢えて使わないのと
全く知らないまま、人が言っているからなんとなく使うのとでは
意味が全く異なると思うからです。

私は「させていただく」の濫用には
未だに違和感を覚えるので
メールマガジンでもしつこく書いていくつもりです。

ささやかな抵抗かもしれませんが、
細い糸でも伝え続ければ、
引き継いでくれる人がいると信じています。

 

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今週は、読者の方からの質問に回答します
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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2人の担当者の宛名に「各位」?

<読者からの質問>————————————————

私は、若い社員の教育に携わって長いのですが、
論文の査読をしておりまして
若い社員から私ともう一人あてに論文が来て、
それを査読して、赤字で追加修正し、
論文の書き方を指導しています。

このメールでの論文提出時に我々に対し、
「○○様、○○様」と宛名を書いて出すのが普通(常識)
だと思うのですが、
中には、「各位」と書いてくる人間がいます。

これは多少不愉快になるのですが、
私の方がおかしいのか、世間の常識をご教授いただきたく
メールを差し上げました。

人数により、「各位」の表現をしてもいいのか?

ご面倒をお掛けします。
よろしくお願いいたします。
(読者 Sさん)
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「各位」は、多くの人を対象にして、
その一人ひとりに敬意を表すために使う言葉(敬称)で、
「各位」という語そのものに「皆様」「皆様方」という意味があります。

質問のケースでは
指導する担当者は2人です。

「ご担当者各位」という書き方はできますが
社内のやり取りで、明らかに担当者名が分かっているのですから、
宛名は「○○様 △△様」と2人の個人名を明記するのが
適切と考えます。

担当者が複数だからといって
個人名が分かっている状況で
宛名を「各位」でひとくくりにするのは

個人名を書くのが面倒だから
と思われても仕方ないでしょう。

指導を受ける側が指導者に対して送るメールの宛名として
敬意が足りないと思います。

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今週は、間違いやすい言葉を取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 紛らわしい言葉(2)
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                 「体」と「隊」・「共同」と「協同」

勘違いしたまま覚えていたり、うっかり入力間違いをしたりする
可能性のある言葉を、今週は取り上げています。

「共同体」と「共同隊」。

正しいのは「共同体」ですが、
「共同隊」と入力していても、うっかりしていると
見過ごしてしまうかもしれません。

「体」は、そのものとしての形のこと、
「隊」は、2人以上が集まった一団のこと
という違いがあります。

「共同体」は、家族や村落など、
血縁や地縁から自然的に発生した社会集団を意味するので
「体」とするのが適切です。

「共同」は同じ読みで「協同」という言葉もあります。

いずれも、一緒に何かするためにつながりを持つことですが

「共同」は、互いに同等の資格で事に関与するためにまとまること
例)共同購入、X社との共同開発、フロアを共同で利用する

「協同」は、心、力を合わせて事を行うためにまとまること
例)協同組合、産学協同、協同一致

という意味の違いがあります。

共に行うのが「共同」で、
協力して行うのが「協同」というイメージでしょうか。

このほかにも紛らわしい言葉を
過去にも取りあげているので、参考にしてください。

▼「招集」と「召集」< 紛らわしい言葉 > VOL.2195

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今週は、読者の方からの質問に回答します
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 読者からの質問
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                  「とりまして」か、「とって」か

<読者からの質問> ———————————————-

年賀状の添え書き(文例)についての質問です。

皆様にとりまして、良い1年となりますよう心よりお祈り申し上げます
皆様にとって、良い1年となりますよう心よりお祈り申し上げます

“とりまして”と“とって”どちらのほうが正しい、
あるいは、ほかにもこのような言い方がある
などがありますか。

個人的には丁寧な言い回しになるとしたら、
“とりまして”なのかなと思っています。
(読者 H.Kさん)
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どちらでも差し支えないと思いますが、丁寧なのは
皆様にとりまして、良い1年となりますよう心よりお祈り申し上げます
です。

この文の前半
「皆様にとりまして、良い1年となりますよう」には
3通りの書き方が考えられます。

1)皆様にとりまして、良い1年となりますよう … 最も丁寧
2)皆様にとって、良い1年となりますよう   … 3)より丁寧
3)皆様にとって、良い1年となるよう

後半の「心よりお祈り申し上げます」に敬語が使われているので
3)の文でも問題ないのですが、
より丁寧に書こうとすれば、1)や2)の書き方もあります。

「とって」を使うことが間違いではないので、
前の文との兼ね合いや送る相手との関係により
バランスがとれる文を使えばよいと思います。

 

◇─────────────────────────────────◇
あ と が き
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2017年ですね。
こうしてメールマガジンを書いていると
新年の始まりを実感します。

2005年1月10日に創刊した
当メールマガジンも12年目を迎えました。

創刊当初から読んでくださっている読者の方、
最近読み始めたという読者の方、
今年も【仕事のメール心得帖】をよろしくお願いいたします。

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