今週は、意味が重複している表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法        < 重なる言葉(5)>
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「懸案」と「内定」

「かねてからの懸案事項」

この一文には、三つの言葉が重なっています。
「かねて」は「予て」と書き、この言葉そのものに「以前から」
という意味が含まれるので、後に「から」は不要です。

さらに「懸案」も「前から問題になっていながら、まだ解決されて
いない事柄」を指すので、この言葉の前に「かねて」は不要。

「懸案事項について述べます」という使い方が適切です。

「内定が決まる」

「内定」は「正式の発表の前に内々で決まること」を意味するので、
「内定」の後に「決まる」が続くと意味が重複します。

「就任が内定しました」
「正式な発表前ですが、就任が決まりました」
と表現します。

ここで取りあげた「懸案」も「内定」も、
本来の意味を知らないと表現の重複にも気づきません。
使い慣れた言葉も、その意味を今一度確かめてみることも
必要ではないでしょうか。

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