今週は、気をつけたい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < メールの失言(5)>
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「理由は後付け」
今週は、相手に失礼にならない“ものの言い方”について
取り上げてきました。
最後に、私自身の失敗談をご紹介します。
ある客先に、名刺のデザインを提案しに行った際
マークの制作意図を伝えるときに、つい
「理由は後づけですが…」
と口にしてしまい、担当者は苦笑い。
これ、「デザインありきで、理由は後から付け加えました」
と言っているのと同じ。
懇意な相手で、
デザイナーの仕事に全幅の信頼を寄せてくださっていたので
私が口走った余計なこともさらっと聞き流してもらえましたが
後で自分でかなり反省しました。
たとえ、相手が
デザイン案に真っ先にとびつきチェックを始めても
その意図や理由をきちんと説明できなければ
提案したことにはなりません。
話し言葉も書き言葉も
ついうっかり言ったり、書いたりしたことが
思わぬトラブルを招くことがあります。
ビジネスメールも
その場の感情や思いつきで書きたてず
一度冷静に伝えるべきことを整理し
そう書くことによって相手に与える効果や影響を考慮してから
送信ボタンを押すようにしたいですね。