今週は、 重複した言い回しについて取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 重ね言葉の言い換え(2)>
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「全てを一任」
今週は、意味が重なっている言葉の
書き換えを紹介しています。
「部下に全てを一任しています」
全てをほかの人に任せることが「一任」です。
「一任」の前に「全て」があると意味が重なるため
「部下に全てを任せています」あるいは
「全て部下に任せています」
または
「部下に一任しています」
と書き換え、意味の重複を避けます。
「家事の一切を妻に一任している」も同様。
「一切」は、全てという意味ですから
「一切を一任」では意味が重なります。
「一切」を取って
「家事を妻に一任している」
とするか
「家事の一切を妻に任せている」
と書き換えるとよいでしょう。
ちなみに、「一任」という言葉は
律令制で地方官の一定の任期を指すことから
生まれた言葉です。
「一任」と書いても「一人に任せる」という
意味ではありません。
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【しごび】 の お す す め
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お願い事をするときには「差し支えなければ」
誘いを断らざるをえないときには「よんどころない事情で」
いつも気に留めてくれる相手には「お心にかけていただき」
といった具合に、大和言葉を使うと
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