今週は、意味が同じ言葉を重ねていないか、についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < ありがちな重言(4)
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重言いろいろ

今週は、知らず知らずのうちに使ってしまう重言(重ね言葉)を
紹介してきました。

例)通用門の施錠がかけられていませんでした。

錠に鍵をかけることを「施錠」というので、
「施錠がかけられる」は明らかな重言です。
⇒ 通用門が施錠されていませんでした。
通用門の錠がかけられていませんでした。

例)私は一営業担当にしかすぎません。

「~にすぎない」と「~でしかない」の「しか」が重なっている。
⇒ 私は一営業担当にすぎません。

例)彼を過大評価し過ぎです。

文字通り、「過大評価」と「し過ぎ」が重言。
⇒ 彼を過大評価しています。
彼を評価し過ぎです。

似たような例では…

例)モバイル決済分野の分野はまだまだ混沌としている模様

「分野」の連続使用に書いた本人が気が付いていないとも言えますが、
これも重言。
⇒ モバイル決済分野はまだまだ混沌としている模様

「モバイル決済分野」とひと固まりで言葉を捉えると、
上記のような重なりに気がつかないものです。読み返して確認してみましょう。

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今週は、意味が同じ言葉を重ねていないか、についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < ありがちな重言(3)
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                         数を表すときの重言

今週は、知らず知らずのうちに使ってしまう重言(重ね言葉)を
紹介しています。

例)約500人ほどの来場者

「~ほど」は「おおよそ~くらい」という意味があるので、
おおよそを指す「約」と意味が重なります。
そのため、「約」と「ほど」はセットでは使いません。
⇒ 約500人の来場者
⇒ 500人ほどの来場者

例)費用としては、およそ千数百円です。

⇒ 費用としては、千数百円です。

「およそ」も「約」も「だいたい千円」という意味で使っているので
「千数百円」と百円単位までの数を示すのであれば
「およそ」や「約」は不要。

例)大別すると、次の2つに分けられます。

⇒ 大別すると、次の2つになります。
⇒ 大きく次の2つに分けられます。

「大別」とは、大まかに分けることなので、「分けられます」を使うと
意味が重なります。

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今週は、意味が同じ言葉を重ねていないか、についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < ありがちな重言(2)
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外来語と日本語の重言

今週は、知らず知らずのうちに使ってしまう重言(重ね言葉)を
紹介しています。

例)過去のバックナンバーを参照してください。

「バックナンバー」とは、雑誌など、定期刊行物の旧号のこと。
バックナンバー自体が過去のものを指します。
⇒ バックナンバーを参照してください。
過去の号を参照してください。

例)一番ベストな選択です。

「一番」と「ベスト」が重言。
同様に「最もベスト」も意味が重なっています。
書き換えると……

⇒ ベストな選択です。
⇒ 一番良い選択です。 
⇒ 最良の選択です。

例)その方がよりベターです。

「ベター」は何かと比較して、より良いことを指すので
「よりベター」は意味が重なります。書き換えると……

⇒ その方がベターです。
⇒ その方がより良いです。

外来語は本来の意味を考えずに使うと、
上記のような重言になることがあるので注意しましょう。

<追記>2021.08.04
 外来語と日本語の重言としては、ほかにも
「思いがけないハプニング」「製造メーカー」
 が挙げられます。
 話し言葉では気づかず使いがちですが、
 文字に書いて読むと意味の重なりが分かりますね。

 
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来週、10月18日(火)に開催します!

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今週は、意味が同じ言葉を重ねていないか、についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法               < ありがちな重言
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                          「刷新」の重言

重言とは、「犯罪をおかす」のように、同じ意味を持つ言葉を重ねて使っ
てしまうことです。

話し言葉で使うと気がつかなくても、
書き言葉にすると「おや?」と思うことがあります。

知らず知らずのうちに使ってしまいそうになる重言を挙げ、
その言い換え例を示しました。

例)全く新しいものに刷新しなければなりません。

全く新しいものにすることが「刷新」なので、明らかに意味が重なって
います。
⇒ 全く新しくしなければなりません。
刷新しなければなりません。

例)工事は未だに未完成です。
⇒ 工事は未完成です。
工事は未だに完成していません

例)あらかじめ予約しています。
⇒ 予約しています。
あらかじめ確保(決めて・約束)しています。

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今週は、同じ言葉の表記の使い分けについてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法       < 漢字と仮名の使い分け(5)
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                           「是非・ぜひ」

今週は、同じ言葉でも意味や用途による、
漢字と仮名の表記の使い分けについて紹介してきました。

「是非」と「ぜひ」

これも、パソコンの文字変換では、漢字の「是非」をそのまま使って
しまいがちなのですが、漢字とひらがなでは意味が異なるので、
使い分けを心がけたい言葉です。

「是非」とは、文字通り「是と非」。正しいこととが「是」で、
正しくないことが「非」という意味です。

正しいか正しくないか、または、物事のよしあしを議論し、判断する
ような場合に使われる言葉です。
「是非を問う」「是非を論じる」「物事の是非をわきまえる」
という使い方をします。

一方、副詞として「どうしても」と、あることの実現や実行を強く希望
する気持ちを表す時には、ひらがなの「ぜひ」を使います。
「ぜひ、ご検討ください」「ぜひ、やり遂げたいと考えています」
といった使い方です。

このように
漢字とひらがなで表記を使い分けることにより、漢字に込められている
意味が引き立ちます。

ひらがな表記は連語や副詞として、補足的に使われることが多いので、
メールを書く時にも使い分けを気に留めておくと、
読みやすいメール文に仕上がります。

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今週は、同じ言葉の表記の使い分けについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法         < 漢字と仮名の使い分け(4)
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                         「及ぼす・および」

今週は、同じ言葉でも意味や用途による、
漢字と仮名の表記の使い分けについて紹介しています。

動詞として使う時は漢字、接続詞として使う時はひらがなで表記する語に
「及ぼす」と「および」があります。

ある作用・影響・状態に達することを表す動詞が「及ぶ」「及ぼす」です。
「甚大な被害を及ぼす」「力及ばず」「お聞き及び」のように使います。

打ち消しの語を伴って「私など及びもつかない」「遠慮するには及びません」
という使い方もします。

一方、接続詞として使う時は
「賞状および記念品」「社長および専務」「金賞、銀賞、および銅賞」
のようにひらがな表記とします。

同様の使い分けをするのが「並ぶ」「ならびに」です。

「居並ぶ」「彼に並ぶ者はいない」のように
動詞として使う時は漢字表記。

前後二つの事柄をつなぐ接続詞として使う時は
「氏名ならびに電話番号を明記」のようにひらがなで表記します。

<追記>
共同通信社「記者ハンドブック」では
「及ぼす」「および」、「並ぶ」「ならびに」と
表記を使い分けて統一していますが

「朝日新聞の用語の手引き」「毎日新聞用語集2020年版」では
接続詞として使う場合も「及び」「並びに」と
漢字表記で統一されています。

共同通信社「記者ハンドブック」

「朝日新聞の用語の手引き」

「毎日新聞用語集2020年版」

 
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