今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < 気になる敬語(5)>
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                       「取材させていただいた」

今週は、気になる敬語の使い方について取り上げてきました。

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先日、○○○○に取材させていただいた。
△△な風格が漂う方だった。
お話を伺いながら、思ったことがある。
————————————————–

上記は、ある有名人を取材したことを伝える記事です。
取材時の相手の印象を導入に、その人が出演した作品について述べる、
という流れの記事でした。

取材した相手はキャリアも年齢も、書き手よりも上であることに配慮する
とともに、相手への敬意から敬語を使って記事を書いたものと思われます。

しかし、この書き手もプロ。
キャリア、年齢に差はあれど、取材される側と取材する側は仕事として相対
しているのだから、立場としては両者対等なはず。

相手に敬意を払って接することは大切と思うのですが、記事中でも取材相手
に敬語を使う必要があるのだろうか、と疑問に感じました。

「○○○○に取材させていただいた」の文には「さん」「氏」などは使わ
れていないのですが、その後に続く文には「取材させていただいた」と謙
譲語が使われていて、チグハグな印象があります。

相手を取材した経緯を導入で使い、文を展開するのであれば
——————————–
先日、○○○○を取材した。
△△な風格が漂う人物だった。
○○の話を聞き、思ったことがある。
——————————–
と、相手への敬語は使わず客観的な文章でも、違和感なく読み進められる
のに、と思いました。

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今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる敬語(4)>
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                      「お知り合いがいたので」

今週は、気になる敬語の使い方について取り上げています。

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去年の6月にニューヨークに滞在したとき、
現地にお知り合いがいたので、案内してもらいました。
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上記の一文にある「現地にお知り合いがいたので」。

「知り合い」が目上の人の場合、その「知り合い」に対する敬意として
尊敬の「お」を使い、「お知り合い」としたのだと思われます。

しかし、その知り合いが自分の友人や知人で、そのことを伝達する相手
(この場合、読み手)とも関係のない人物である場合は、尊敬の「お」
は不要で「現地の知り合い」として差し支えありません。

———————————————–
去年の6月にニューヨークに滞在したとき、
現地に知り合いがいたので、案内してもらいました。
———————————————–

例えば、その知り合いが自分の上司の知り合いであれば
「現地に山田課長のお知り合いがいらして」
とすることで、上司の知り合いへの敬意が表せます。

でも、家族や親戚だけでなく、友人知人など、自分側の人のことを第三者に
伝える場合
「私のお知り合いが医師で」と尊敬の「お」は不要で
「私の知り合いが医師で」として差し支えなく、医師である知り合いに対しても
失礼には当たりません。

 

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今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる敬語(3)>
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                      「お勧めされましたか?」

今週は、気になる敬語の使い方について取り上げています。

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山田さんからどのようにこの商品をお勧めされましたか?
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上記は、すでに商品を購入している山田さんから、商品の良さをどのように
勧められたか、相手に尋ねる一文です。
主語を誰にするかで、下記の2通りの文が考えられます。

1)相手が主語(佐藤さんとします)の場合
佐藤さんは、山田さんからこの商品のどのような点が良いと
勧められましたか?

2)山田さんが主語
山田さんは、佐藤さんにこの商品をどのようにお勧めになりましたか?

冒頭の文例は、1)相手が主語 ですが、「お勧めされましたか?」という
敬語の使い方がしっくりきません。
知りたいのは商品の感想なので、商品にフォーカスした文にしてみましょう。

3)相手が主語
この商品について、佐藤さんは山田さんからどのような点が良いと
勧められましたか?

4)山田さんが主語
この商品について、山田さんが佐藤さんに勧めたのは、
どのような点でしたか?

3)と4)なら、3)の方が文の通りが良いので、相手が主語で、言い回しを変えた
文にすると…

5)この商品を、山田さんから勧められたとき、
佐藤さんが購入する決め手になったのは何ですか?

5)の文章を整理して短くすると

6)佐藤さんがこの商品を購入するうえで決め手になったのは何ですか?

6)を丁寧にすると……
———————————————————————-
佐藤さんがこの商品を購入するうえで決め手になった点をお聞かせください。
———————————————————————-
または
————————————————————
佐藤さんがこの商品をお買い上げになった理由をお聞かせください。
————————————————————

「山田さんのお勧め」という言葉を使わずに文章を組み立ててみました。
佐藤さんに購入理由を答えてもらう場合、山田さんの「お勧め」のどんな
ところが良かったかを尋ねなくても、佐藤さんの口から自然に出てくる、
と考えたからです。

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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる敬語(2)>
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                      受発注の関係で捉えると…

今週は、気になる敬語の使い方について取り上げていきます。

「企画書をご作成いただくことは可能ですか?」

という一文。相手から「企画書を作成してもらえるか」という打診なので
すが、相手は私より年下なため、年上の私に気を遣って敬語を使ったのだ
と思われます。

しかし、仕事の受発注の関係で捉えると、相手は発注者で、それを受ける
自分(=私)は受注者です。ですから、受注者である私に敬語を使う必要
はないのでは? と思いました。

この場合
「企画書の作成をお願いできますか?」
「企画書の作成を依頼できますか?」
とすればよいと考えます。

セミナーなどの講師の依頼のやり取りで

「3月にセミナーの講師をご依頼できないでしょうか」

という一文も「講師=偉い人、先生」と捉え、敬語を使っていると思われ
ますが、セミナー主催者が発注者で、講師は受注者なので

「3月にセミナーの講師をお願いできますか」
「3月にセミナーの講師を依頼できますか」
でよいと考えます。

「ご作成いただく」「ご依頼できないでしょうか」も
敬語の使い方としては微妙で、とってつけた感じが否めません。

 

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                          「さん」付けの謎

最近、とても気になる敬語の使い方があります。

それは「さん」付け。

彼女さん、彼氏さん。
農家さん、生産者さん、消費者さん。

会社や店舗の場所を示す図にも近所にある主な建物名として
「セブンイレブンさん」とか「吉野家さん」など、
「さん」付け表記がされています。

「さん」は人名や人を表す言葉に付いて、尊敬の意を表します。

人の名前を呼ぶとき、「田中さん」「佐藤さん」のように使うのが一般的
ですが、「お嬢さん」「お医者さん」のように親しみを込めて使われるこ
ともあります。

「山田さんの彼女さん」とか「白菜農家さん」というのは、親しみという
より、相手に対する敬意や丁寧に言おうとする気持ちから「さん」付けし
ていると思われます。

では、「山田さんの彼女」「白菜農家」という呼び方は、相手に対して失礼
なのでしょうか?

山田さんのガールフレンドの名前が分からなければ「山田さんの彼女」と
するしかなく、「白菜農家」という呼び方が丁寧さに欠けると思うのであれば
「白菜農家の方」「白菜の生産者」として差し支えないのでは?

店舗や建物は人名ではないので、「さん」を付けなかったからと言って
呼び捨てにしているわけではなく、呼称として当然のことと考えます。

「さん」を付ければ、とりあえず丁寧、「さん」を付けないと呼び捨てに
しているようで失礼、相手に悪い気がする、と人を指す言葉にやたらと
「さん」を付ける風潮に疑問を感じます。これも一種の過剰な敬語と思え
てなりません。

自分の娘や息子のことを人に言う時「娘ちゃん」「息子くん」と呼ぶのも
個人的に不思議に思っています。

人に対して自分の子のことは「娘」「息子」でよく、「ちゃん」「くん」
付けするのは本人を呼ぶときだけでよいのでは? と感じています。

今週は、こうした気になる敬語の使い方について取り上げていきます。

 

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今週は、気をつけたいメールの敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < うっかり敬語(5)
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                       「社内におりましたら」

今週は、うっかり間違えてしまいがちな
敬語について取り上げてきました。

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社内におりましたら、総務部までご連絡ください。
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上記は
社内にいるなら、総務部へ連絡してください
と目上の相手に呼びかける一文です。

「いる」の謙譲語は「おる」ですが、
この場合、自分ではなく、相手が社内にいるかどうかを
尋ねる文なので、

「いる」の尊敬語「いらっしゃる」を使います。

したがって
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社内にいらっしゃいましたら、総務部までご連絡ください。
——————————————————
とするのが適切です。

「いる」の丁寧語は「います」ですが、
「おります」は「いる」の謙譲語で、
自分がそこにいることを目上の相手に言うときに使います。

例)午前中は社内におります。

しかし、目上の相手がそこにいると言う場合は
「いる」の尊敬語「いらっしゃる」を使います。

例)部長、午前中は社内にいらっしゃいますか。

目上の相手に在・不在を確認する場合は
——————————
明日、会長は社内におりますか。
——————————
ではなく
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明日、会長は社内にいらっしゃいますか。
————————————–
と尋ねるのが妥当です。

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