今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < メールの敬語
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主語は誰?

聞き覚えて、正しいと思い込んでいる敬語が
実は間違っていたということがあります。

間違えやすい敬語を今回は取り上げ、紹介します。

 ———————————-
 年齢をご記入する必要はありません。
 ———————————-

上記の文例はどこが間違っているでしょうか?

「ご~する」は謙譲表現ですが
謙譲語は「自分の行為」に使って敬意を表します。

しかし、上記の文例の主語は「自分」ではなく「相手」です
(自分の年齢ではなく、相手の年齢)。

「相手の行為」に敬意を表すのは尊敬語です。
尊敬語であれば、「ご~になる」とします。
正しく書き換えると、次のようになります。

 ————————————
 年齢をご記入になる必要はありません。
 ————————————

尊敬語を使うべきところに謙譲語を使っている間違いには
次のような例もあります。

 × 部長がそうご説明されました。
 ○ 部長がそうご説明になりました。

・「ご~になる」…相手の行為に対して使う尊敬表現
・「ご~する」 …自分の行為に対して使う謙譲表現

と覚えておきましょう。

謙譲の「ご~する」を丁寧語の感覚で捉え、混同しているケースで
上記のような間違いが起こるようです。

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今週は、メール表現のグレードアップについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 好感度アップの表現法(5)
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                          否定を肯定に

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 に続いて、今週もご紹介してきました。

 否定的、マイナスな印象を与える表現を
 肯定的、プラスな印象の表現に替える
 「ポジティブ・ライティング」を
 このメルマガでは提唱しています。

 例えば、次のような一文も…

  —————————–
  5月11日以降は受け付けません
  —————————–

 肯定的な表現に書き換えると、次のようになります。

  —————————–
  5月10日までにご提出ください
  —————————–

 「までにご提出ください」を
 「まで受け付けています」としてもよいでしょう。

 「~できません」という否定表現ではなく
 「~できます」という肯定表現に替えるには? 
 と考えて一文を書くようにすると
 相手にも受け入れられやすくなります。

  ————————————————
  貸出はできません。ただし、閲覧と複写は可能です。
  ————————————————

 上記の一文も「できません」を先に述べるのではなく
 「できる」ことを先に述べるようにすると…

  ————————————————
  閲覧と複写は可能です。ただし、貸出はできません。
  ————————————————

  ————————————–
  閲覧と複写の際はお知らせください。
  貸出はできませんので、ご遠慮ください。
  ————————————–

 といった肯定表現ができます。

 否定や禁止から始めるのではなく
 可能や肯定で相手に伝えることを意識すると
 メール表現がワンランクアップします。

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今週は、メール表現のグレードアップについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法         < 好感度アップの表現法(4)
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                           「すべからく」

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知り合いに「なかんずく」という言葉を好んで使う人がいました。

「なかんずく」とは、多くの物事の中で「とりわけ、中でも」
という意味で使われる言葉で
もともとは「中に就(つ)く」という漢文訓読から転じたもの。

その人が「なかんずく」を使うたび
分かるような分からないような妙な感じで
あいまいな受け答えしていたことがあります。

このように、文語調の古めかしい表現をいくつか挙げてみましょう。

——————–
けだし、名言ですね。
——————–

「けだし」は「確かに、思うに」という意味で使われるほか
「あるいは、もしかして」という意味でも使われます。
この場合は「確かに、名言ですね」と書き換えるほうが分かりやすいです。

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社会人たるもの、すべからく守るべし
———————————-

「すべからく」は、漢文訓読に由来する語で、
「すべくあらく(すべきであることの意)」の訳だとか。
「すべからく~べし」というのが一つの型になっています。

これは「当然」とか「ぜひ」と書き換えることができ、
この場合は
社会人であれば、当然、守るべきです
となります。

語感から「すべて」と意味を取り違えられやすいので
注意が必要です。

 
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今週は、メール表現のグレードアップについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 好感度アップの表現法(3)
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                          「かねてから」

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  ————————————
  かねてから案内申し上げておりました
  ————————————

 上記の一文、ごく普通に使われているように思いますが…。

 「かねてから」は「かねて」と「から」が合わさった重複表現です。
 「かねて(予て)」の一語に「以前から」という意味が込められているので
 「から」や「より」を付ける必要はありません。

 「御」は「ご」と平がなで表記します。

 上記の一文は次のように書き換えることができます。

  —————————-
  以前からご案内しておりました
  —————————-

 ・かねてからの懸案事項についてですが
  ↓
 ・以前からの懸案事項についてですが

 「かねてから」は上記のように「以前から」と書き換えるとよいほか
 「あらかじめ」「前もって」と言い換えることもできます。

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今週は、メール表現のグレードアップについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 好感度アップの表現法(2)
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敬語の使いすぎ

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社内の皆様のご協力を賜りたいと存じます
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過度な敬語は、
使っている本人の気持ちとは裏腹に
相手には「慇懃無礼」な印象を与えることも。

使いすぎている敬語表現を
すっきり書き換えてみましょう。

—————————————-
社内の皆様のご協力をお願い申しあげます
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・佐藤様のご臨席につき、特段のご配慮を賜りますようお願い申し上げます

敬語が多すぎると、上記の文例のように
結局何を述べているのか、よく分からないことになりかねません。
各局、伝えたいのは……

・佐藤様のご出席をお願いします

ということ。過剰な敬語を取り払うと、文字数も約半分で用件は伝わります。

平素より格別のご尽力、ご高配を賜り衷心より厚くお礼申し上げます

日ごろからご協力いただき、誠にありがとうございます

・つきましては、引き続き役員として委嘱いたしたく
ご多忙のところ誠に恐縮に存じますが
5月15日までにご承諾いただきますようよろしくお願い申し上げます

・つきましては、引き続き役員として委嘱したいので
5月15日までに、ご承諾をお願いします

上記の文例も過剰な敬語を取り払うと、スッキリ分かりやすくなります。

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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < 好感度アップの表現法
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                        「より」と「から」

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  —————————————-
  営業会議は5月7日(月)15時より行います。
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 時間の起点を表す言葉として「より」がよく使われますが
 「より」は、比較を示す場合と混同されることもあるため
 「から」を使うと適切・確実です。

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  営業会議は5月7日(月)15時から行います。
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 ほかにも下記のような文例もあります。

 ・平成24年4月より5月まで ⇒ 平成24年4月から5月まで
 
 ・10時よりご利用いただけます。 ⇒ 10時からご利用いただけます

 上記のような「時間」の起点以外に
 「場所」の起点を表す場合も同様です。

 ・本社より支社へは ⇒ 本社から支社へは

 ・広島より西方面へ ⇒ 広島から西方面へ

 格助詞「より」には、動作・作用の起点を表す意味があるため
 「より」の使用が間違いというわけではありませんが

 「比較」の意味に混同されやすいことから
 「より」を「から」に書き換えて使用すると
 混同によるトラブルを避けることができます。

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 【しごび】 の お す す め
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 今回のテーマは
 「車とオトコ」の話。

 私情もろ出しで、私の嫌いな車(に乗るオトコ)について
 赤裸々に語っております。
 
 一回、書いてみたかったんだよなぁ。

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