今週は、読みやすい文章を書くための5つのポイントを紹介
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 読みやすい文章を書くコツ(3)
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修飾語に注意

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読みやすい文章を書くためのポイント
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3)修飾語に注意
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3日前に部長から指示のあった資料を提出しました。
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上記の文では
「3日前に」という修飾語が
「指示のあった」にかかるのか
「提出した」にかかるのか
がはっきりしません。

1)「3日前に指示のあった」のであれば…

部長から3日前に指示のあった資料を提出しました

2)「3日前に提出した」のであれば…

部長から指示のあった資料を3日前に提出しました

このように、
修飾語は「修飾される語」の近くにもってくると
意味の取り違えがなく、読みやすい文章になります。

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3冊のテキストと副読本を購入しました。
————————————-

この場合の
「3冊の」という修飾語も
「テキスト」だけにかかるのか
「テキストと副読本」にかかるのか
が分かりません。

このように
先頭の語にだけ修飾語を付け、
2つ目以降の語に修飾語を付けないと
意味の取り違えが生じます。

1)「テキスト」だけ3冊ならば…

3冊のテキストと1冊の副読本を購入しました。

2)「テキストと副読本」がそれぞれ3冊ならば…

3冊のテキストと3冊の副読本を購入しました。
あるいは
テキストと副読本を3冊ずつ購入しました。

とします。

修飾語は「修飾される語」の近くに
「修飾される語」が複数あるときは、それぞれに付けると
読みやすく分かりやすい文章になります。

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【しごび】 の お す す め
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わたしは、間や沈黙がいたたまれなくて
つい、いらんことをしゃべってしまうことが多いです・・・。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

第111号 気をめぐらせる
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 【 営業マン河村操はコミュニケーションする 】
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今週は、読みやすい文章を書くための5つのポイントを紹介。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 読みやすい文章を書くコツ(2)
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                            スリムな表現

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読みやすい文章を書くためのポイント
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2)スリムな表現
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スリムな表現とは
意味の重複やだぶつきといった
「ぜい肉」のない表現を指します。

ところが、
無意識に同じ意味を繰り返して使っているものです。例えば……

「共に共有して」 →  「共に」あるいは「共有して」のどちらか

「広島に来広して」→ 「広島に来て」あるいは「来広して」のどちらか

「鍵を施錠する」 → 「鍵をかける」あるいは「施錠する」のどちらか

「挙式を挙げる」 → 「結婚式を挙げる」または「挙式をする」のどちらか

本来の意味と重なる言葉を付け加えてしまっていることもあります。
例えば……

「海外輸出」   → 海外へ自国のものを出すことが「輸出」なので
「海外」は不要

「甘いスイーツ」 → 「甘いもの」の総称が「スイーツ」なので
「甘い」は不要

「いまだ未完成」 → 「未完成」が「未だ完成してない」ことなので
「いまだ」は不要

「将来に向けた計画」→ 事前に方法や順序などを考えることが「計画
なので、「将来に向けた」はなくてよい

こうした意味が重複した表現を
知らず知らずのうちに使っていることがあります。

読み返して、「ぜい肉」表現がないか、チェックする
習慣をつけましょう。

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今週は、読みやすい文章を書くための5つのポイントを紹介。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 読みやすい文章を書くコツ
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読点を入れる

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読みやすい文章を書くためのポイント
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1)読点を入れる
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当然と言えば当然、基本と言えば基本ですが
「読点をどこで入れていいか分からない」
という声も聞かれます。

一つの目安は、息つぎするところに読点を使うことです。

書いた文書を一度、声に出して読んでみると
息つぎする箇所が分かりやすいです。

(文例)————————————————————
そのため弊社で扱うすべての資材には安全性検査や経年劣化検査を実施して、
さらにはそれを使用する従業員の教育によって施工の危険・予知・防止、
改善活動に取り組んでいます。
——————————————————————–

上記の文例に「読点」を入れると
下記のようになります。

—————————————————
そのため、弊社で扱うすべての資材には、
安全性検査や経年劣化検査を実施。
さらには、それを使用する従業員の教育によって、
施工の危険・予知・防止、改善活動に取り組んでいます。
—————————————————

メール文の場合、
改行することが読点の役割を果たします。

ただ「職場で声を出して読み返すのは、ちょっと……」という場合は
・接続詞の後
・「には」「よって」といった語の後
を目安にしてもよいでしょう。

息つぎの代わりに「ね」を入れて
読点を入れる箇所を見極めるという方法もあります。

しかし、この方法では読点を入れすぎる傾向にあるので
注意が必要です。

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今週は、気をつけたい敬語表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語レッスン(4)
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更新させていただく

今週は、おかしな使い方をしている敬語の文例を挙げつつ、
正しい敬語表現について紹介しています。

「ブログを更新させていただきました

ブログを更新する際に添えられていた一文です。

ブログを運営する本人は
「このブログの記事が更新できるのも
読んでくれている、あなたたのおかげです」
という気持ちを込め、謙虚に
「~させていただく」
を使っているのだと思われます。

「~させていただく」は
・相手や第三者の許可を得て、自分が何かする
・相手や第三者のおかげで、自分が何かできる
ことに感謝の意を込めて使う「謙譲語」です。

しかし、上記の文例のケースでは
ブログを開設し、日々更新しているのは
その人自身。

確かに読む人がいなければ、ブログを更新する意味も見いだせないし
モチベーションも上がりませんが

あくまで、ブログを更新し、運営している主体は自分なのですから
「更新させていただく」
とまでへりくだる必要はないと考えます。

「ブログを更新しました

として、何ら問題はなく
「~させていただく」が使われていないからと言って
「謙虚さが足りない」と咎める人はいません。

同様に

「下記の場所へ移転させていただきます

という表現も、移転する主体は自社(自分)であり
誰かの要請や、資金を出してもらって移転するわけではないので

「下記の場所へ移転いたします

として、表現として問題はありません。

「おかげさまで」という気持ちを持つことは大切ですが
その感謝の念が
「~させていただく」という表現で代弁されるわけではありません。

相手の許可や恩恵を得て行っているわけではない行為にまで
「~させていただく」を使うのは
「どうです? 私はこんなに謙虚なんですよ」
という押し売りになりかねないことも気に留めておきましょう。

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今週は、気をつけたい敬語表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語レッスン(2)
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                       「お会いしていただく」

今週は、おかしな使い方をしている敬語の文例を挙げつつ、
正しい敬語表現について紹介しています。

「まずは一度、当方とお会いしていただけますか?」

上記の文例で問題なのは
「お会いしていただけますか」
の箇所です。

ここでは
「お会いして」の「して」が不要で
「お会いいただけますか」
が適切です。

「会う」は自分でも相手でも行うので、敬語を混同しやすいです。
整理してみましょう。

▼自分が人に「会う」場合
主語は自分なので、謙譲語「お~する」を使い
「お会いする」

▼相手が自分に「会う」場合
主語は相手なので、尊敬語「お~いただく」を使い
「お会いいただく」

となります。

「お会いしていただけますか」は謙譲語と尊敬語を混同しています。
この場合、自分に会ってくれる相手が主語となるため、尊敬語で

「まずは一度、当方とお会いいただけますか?」

とします。

同様に、誤って「して」を使っている例として
「ご契約していただき、ありがとうございます」
「こちらにご記入してください」
「早急にご連絡していただけますか」
がありますが、

「ご契約いただき、ありがとうございます」
「こちらにご記入ください」
「早急にご連絡いただけますか」

のように「して」を外すことで尊敬語とするのが適切です。

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今週は、気をつけたい敬語表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法     < 敬語レッスン
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読者の投稿から

今週は、おかしな使い方をしている敬語の文例を挙げつつ、
正しい敬語表現について紹介します。

まずは、読者のかたからいただいた
「おかしな敬語」事例をご紹介します。

<読者のお便りから>———————————————-

先日とある家具メーカーに修理の依頼をして
その日程確認の電話を受けた時のことです。

「・・・おうかがいしていたご携帯の番号を
間違わせていただいておりまして・・・・」

ご携帯? 間違わせていただく!?

「ご自宅」とか「お電話」「ご住所」という言い方があるので
「ご携帯」もおかしくないのでしょうか?

でも「間違わせていただく」にはぶっ飛んだので、
神垣さんのネタになるかと思ってメールしてみました。
(読者 M.M さん)
——————————————————————

M.M さん
ネタ提供、ありがとうございます。

「ご携帯」も「間違わせていただく」も
行き過ぎた敬語表現もまっています。

「ご携帯の番号」の前に「おうかがいしていた」と敬語を使っているので
「携帯の番号」として差し支えありません。

客である相手に対して、丁寧な表現にするのなら
「ご携帯」ではなく、「ご」の代わりに「お客様の」とする方が
適切です。

ちなみに
「おうかがいしていた」という表現は定着した二重敬語の一つ。

「うかがう」は「聞く」の謙譲語なので
「うかがう」に謙譲の「お~する」を添えると二重敬語になるのですが
「おうかがいする」は習慣・慣例として使われるようになり
敬語として定着したものです。

ただ、上記の文例では「うかがっていた」の方がすっきりします。

「間違わせていただく」は
自分の行為である「間違う」に謙譲の「~いただく」を使っているのですが
そこまでへりくだる必要はなく
「間違って(間違えて)おりまして」
とします。

したがって、上記の文は

「・・・うかがっていた携帯の番号を間違えておりまして・・・・」

と言い換えることができます。

「間違えて」は「誤って」としてもよいでしょう。

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