今週は、 登録商標の一般名称への言い換えについてです。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法           < 登録商標の言い換え(2)
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                             「プチプチ」

今週は、登録商標と一般名称の違いとその言い換え
について取り上げています。

昨日配信したメルマガに
読者の方から、早速、追加情報をいただいたので紹介します。

<読者からの情報>————————————————

例に挙げていただいた以外で
ほとんど普通名詞化している代表的なものに
「キャタピラ」があります。
これなど「無限軌道」と言われた方が何のことか
分からないのではないでしょうか?

「ホチキス(ステイプラ)」なんかも有名かも。

商標登録されているのが「えっ?」というものもありますね。
「弾丸ツアー」はJTBの、
「着メロ」はビジュアルアーツ社の登録商標。

指先でつぶして遊んだ人も多いであろう気泡緩衝材を
「プチプチ」と呼んでますが、
実はこれも川上産業と言う会社の登録商標です。

(読者 星のおじ様)
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補足しますと……

「キャタピラー」とは、
ブルドーザー、トラクター、戦車などに用いられている
帯状に繋げた銅板を前後の車輪に掛け、回転させて走行する装置のこと。
米国キャタピラー社 (Caterpillar Inc.) の登録商標ですが、
一般名称は「無限軌道」のほか、「走行用ベルト」とも言います。

「ホチキス」は実は使用可能な名称でして
登録商標は「ホッチキス」。
一般名称は「書類とじ器」、
JIS規格上の名称は「ステープラ」なのだそうです。

商標登録「弾丸ツアー」の一般名称は「弾丸旅行」で、
同じく「着メロ」は「着信メロディー」と言い換えます。

梱包材「プチプチ」は川上産業株式会社の商標登録品。

これは私も知りませんでした。
一般名称の言い換えが共同通信社の「記者ハンドブック」にもなく、
「気泡緩衝材」が妥当な名称でしょうか。

 

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今週は、 登録商標の一般名称への言い換えについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法      < 登録商標の言い換え
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                      「万歩計」は「歩数計」

 先週、「あとがき」で
 万歩計を使い始めたことを書いたら、
 読者の方から

  「万歩計」はヤマサの登録商標なので、
  一般的に書くときは「歩数計」です。

 と指摘がありました。

 このように一般名称と思いこみ、
 登録商標を使っていることがあります。

 登録商標は、特許庁に登録され、
 商標権者が独占的に使用できる商品名などの
 標識を指します。

 そこで、今週は
 登録商標と一般名称の違いとその言い換え
 について取り上げてみたいと思います。

 大ヒット商品やロングセラー商品は
 商品名が記憶に残りやすく、
 登録商標なのにそのまま
 他社商品を指す場合も使ってしまいがちです。
 例えば(※左が登録商標、右が一般名称)

 「味の素」は「うま味調味料」

 「アロンアルファ」は「瞬間接着剤」

 「ウォシュレット」は「温水洗浄便座」

 「宅急便」は「宅配便」

 「シーチキン」は「ツナ缶」

 などは比較的よく知られた
 登録商標の一般名称への言い換えです。

 登録商標の商品そのものを紹介したり宣伝する場合は
 そのまま使えばいいのですが、そうでない場合は
 一般名称に言い換え、文章に使うことをお薦めします。

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今週は、 気をつけたいメールの敬語の使い方についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < うっかり敬語(5)>
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                         「了解しました」

 ビジネスメールだけでなく、
 電話や対面での対応でも
 うっかり使ってしまいがちな敬語の間違いについて
 今週は取り上げてきました。

「分かりました」という意味で用いる
「了解しました」という言い回しについては

 ・「了解しました」でも「承知しました」でも、どちらでもよい

 ・ 相手に合わせて、好きな方を使えばよい

 という見方もありますが
 改めて、言葉の違いを確認したいと思います。


 「了解しました」と「承知しました」の違いについては
 当メールマガジンでも過去に何度か取り上げてきました。

 ▼バックナンバーの一例
 「了解しました」< 敬語注意報(5)>VOL.1674
 

 上記のバックナンバーにも書いていますが
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  「了解」とは、相手の事情や伝達内容を理解して“承認”すること。
  認めるという意味合いが含まれる言葉なので
  本来は、上司が部下に了承の意を伝えるときに適した表現です。
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 したがって
 上司が部下からの連絡に返信する際、
 「○○の件、了解しました」
 のように使うほか

 自分が上司の承認を得ることを相手に伝えるときも
 「○○の件については上司の了解を得てから、ご連絡します」
 のような使い方もします。

 対して、「承知」は
 相手の事情を知ること、分かっていること。
 相手からの申し入れや頼みをききいれるときに用いる言葉です。

 「了解」「承知」それぞれの言葉の意味をたどると上記のようになるので、
 言葉の意味の違いを理解したうえで
 使い分けることをお薦めします。

 通常のやり取りで「分かりました、理解しました」という意で使うなら
 「承知しました」「承りました」
 とすればよいのですが

 目上の相手に「分かりました」と伝える場合は
 「了解しました」は避け
 「承知しました」「承りました」
 とする方が適切です。



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今週は、 気をつけたいメールの敬語の使い方についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < うっかり敬語(2)>
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                      「頂戴する」の代わりに

 ビジネスメールだけでなく、
 電話や対面での対応でも
 うっかり使ってしまいがちな敬語の間違いについて
 今週は取り上げています。


 対面のやりとりで、
 自分の名前を書いたり言ったりすることがあります。

 そんなとき、相手から
 「お名前を頂戴できますか」
 と言われることが多くあります。

 「頂戴する」は、もらうとか、あげるという意の謙譲語ですが、
 名前はあげたり、もらったりするものではないので
 「頂戴する」を使うのはNGです。

 名前を相手に尋ねる場合は
 「お名前を伺えますか」

 名前を相手に書いてもらう場合は
 「お名前をお書きいただけますか」
 「お名前をご記入いただけますか」
 とするのが適切です。

 「お名前をお願いします」
 とすれば、尋ねるときも書いてもらうときも使えます。


 「頂戴する」は、こんな使われ方もしています。

 相手に社内の担当者が休みであることを伝える時
 「山田はお休みを頂戴しております」。

 休みは社外の相手に許可を得てとるものではないので
 「頂戴する」を使うのは適切ではなく、

 自社の社員が休んでいることを伝えるのに
 「お休み」と「お」を付けて丁寧語にするのもNGです。

 この場合は
 「山田は休んでおります」
 「山田は現在、休暇中です(ございます)」
 のように書きます。

 担当者や上司が休みで、代わりに自分がメール対応するようなときは

 「担当の(課長の)山田が休みのため、
  代わりに○○(自分の名前)が承ります」

 と対応するとよいでしょう。



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今週は、 同じ読みで意味が違う言葉についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 言葉の違い(5)
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                         「局限」と「極限」

今週は、同じ読みでも漢字と意味が異なる言葉を取り上げてきました。

「局限」と「極限」。

この2つの言葉の意味の違いを
確認してみましょう。

「局限」は、範囲を限ること。

「局」には仕切るとか、限られた場所という意味があり、
「局限」は、ある一定の部分に範囲を限ることを指します。
「一部の地域に局限されている」「問題を局限する」のように使います。

「極限」は、限度がギリギリのところ
という意味。
「緊張が極限に達する」「極限状況」のように
日常的ではない状況、環境を表すときに使います。

場や状況の範囲を限定するのが「局限」で、
限度を超え、極まった状態が「極限」
と捉えることができます。

ギリギリの状況にも段階があり、
許容できる範囲内で最大の状態が「限度」、
可能性が最大限のことを「限界」、
限界をさらに強めた言葉が「極限」です。

「限度」にはまだ我慢できたり、余裕があったりしますが、
「限界」となると、我慢がきかない、追い詰められた状況となります。

「極限」は、限界を超えるような
あまりにも程度が普通ではない状況を指すときに用います。

今週取り上げた言葉は
入力後、変換ミスに気づかず使ってしまいやすい
似通った言葉です。

意味を知って、文意に沿う言葉かどうかを判断し
使い分けできるようになりたいですね。

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今週は、 同じ読みで意味が違う言葉についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 言葉の違い(4)
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「主幹」と「主管」

今週は、同じ読みでも漢字と意味が異なる言葉を取り上げています。
今一度、違いを確認してみましょう。

「主幹」と「主管」。

この2つの言葉の意味、どう違うのでしょう。

「主幹」は、ある仕事を中心となって行い、まとめていく人。
「主管」は、主導的な立場で、ある仕事を管理すること、
または、それをする人。

中心になってとりまとめや仕事をする人が「主幹」で、
さらに大きな組織や団体などの管理や管轄をすることが「主管」
といえます。

児童や生徒の教育のほか、校長・副校長・教頭の補佐も行う先生のことを
「主幹教諭」といいます。
そのほか「環境分野の研究主幹」「広報誌の編集主幹」のように
役職を指して使われることが多いようです。

「主管」は、「○○協議会の主管事業」「△△連盟主管のイベント」
のような使い方をします。
「主管部署」「主管官庁」という言葉もあり、公的機関などで
多く使われています。

「主幹」が中心となる人の役職を指すのに対し、
「主管」は主に管理・管轄するところ
という違いがあるのではないでしょうか。

 

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