今週は、丁寧な表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 丁寧な表現(5)
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丁寧語と美化語

丁寧語から派生したと言えるのが「美化語」です。
丁寧であると同時に上品な印象を与える言い回し、言葉遣いとして、主に
接頭語の「お」や「ご」を付ける言い方を指します。

例えば
お礼、お話、お食事、お車、お手洗い

ご挨拶、ご参加、ご出席

原則として、和語(訓で読む語)につくのが「お」、漢語(音で読む語)
につくのが「ご」とされますが、「お電話」「お会計」のような例外もあ
ります。

これも程度の問題で、何にでもつければいいというものではありません。
昨今よく耳にする「お受験」なども、過度に美化した言葉の一つではない
でしょうか。

これまで挙げてきた丁寧語にもいえることですが、改まって丁寧な表現に
なる一方で、かしこまった堅苦しさが感じられるのものでおあります。
話し言葉と書き言葉でも印象が変わります。

相手との立場の違いや、親密度により使い分けることも必要でしょう。

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2007《 美 し い 文 様 》カレンダーの感想です。

「今年もいいね~、あのカレンダー。
ウチはお年賀で送ろうと思ってるんよ、
お年賀風のの絵手紙つけてね」(神奈川県・0様)

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書家・ヤマモトテルミによる筆文字カレンダー2007
《 美 し い 文 様 》
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今週は、丁寧な表現について取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法            < 丁寧な表現(4) >
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                          形容詞を丁寧に

「うまい」より丁寧な表現が「おいしい」です。
「よい」の丁寧な表現が「よろしい」です。

文章にするときは「おいしいです」「よろしいです」と言ったり書いたり
しますが、本来、形容詞は動詞につかないとされ、「形容詞+です」は誤っ
た表現とされていたとか。

では、どう表していたかと言うと…
「おいしい」「よい」などの形容詞を受けるのは「ございます」で、
「おいしゅうございます」「よろしゅうございます」と表現するのが、か
つては正しいとされていたそうです。

戦後、「形容詞+です」という表現が認められ、「おいしいです」「よろ
しいです」という言い方が一般化しましたが、「おいしゅうございます」
「よろしゅうございます」も古めかしいですが雰囲気のある上品な言葉です。

▼ より感じ良く表現するには…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「おいしいです」でも問題はないにせよ、「おいしいお茶ですね」と
「おいしい」対象を表すようにすると文として落ち着く場合もあります。

気をつけたいのが「いいですか」。
人に確認や打診する時は「よろしいですか」とするほうが丁寧できちんと
した印象が残ります。

おいしいです   ⇒ おいしいお菓子です

おいしかったです ⇒ おいしくいただきました

いいですか ⇒よろしいですか

うれしいです ⇒ うれしく思っています

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2007《 美 し い 文 様 》カレンダーの感想です。

「とっても素敵な文字にびっくりしました。
真似しながら、楽しんでちょっと書いてみようかと思いました。
素敵な一年になりそうです」(東京都・K様)

表情の異なる12の筆文字、お楽しみください!
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《 美 し い 文 様 》
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仕 事 Begin の メ ー ル 作 法           < 読者からのおたより
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                       読者の「気になる言葉」

■「~でよろしかったですか?」 ————————————–

最近、ファストフードなどで時々レジの子に言われます。
「ホットコーヒー一つ」
「はい、ホットコーヒーをお一つ。…ご注文は以上でよろしかったですか?」
なんでここで過去形なんでしょう? 「以上でよろしいですか?」で問題ない
と思うんですが。

あるいは
「お召し上がりは店内でよろしかったですか?」
と、まだこっちがどちらとも言ってないセリフを先回りされた上に過去形で聞
かれます。

これは過去形にした方が丁寧になると思っているためなのでしょうか? ある
いは、実際この方が丁寧で、目くじら立ててる私の方がおかしいのでしょうか?
(読者 T.T様)
———————————————————————-

ファストフードやファミリーレストランなど、チェーン系の飲食店で、この
「~よろしかったですか?」を聞かない店舗はないといっても過言ではないで
しょう。この過去形攻撃にうんざりしているかたは他にも多くいらっしゃると
思います。私もそのひとりです。

本来、確認や念をおす時に使う表現ではありますが、対面して注文しているの
に過去形での確認は違和感を覚えますよね。注文後、時間が経過してからの確
認なら、いざ知らず。

こちらが何の意思表示もしていない段階で「お召し上がりは店内でよろしかっ
たですか?」と確認されるのも、押し付けがましさを感じます。

一見、丁寧なようで、暗に行動を強いている表現といえます。客との前後の対
応に基づく「よろしかったですか?」ではなく、一律に言っているのが不快の
もと。

この「~でよろしかったですか?」に限らず、言葉はその場の状況に応じて考
え、話したり書くようにしたいですね。

NHK放送文化研究所のサイトに参考事例として、「よろしかったでしょうか
?」の解説がありましたのでご紹介します。

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今週のテーマは「気になる言葉」です。
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仕 事の メ ー ル 作 法       < 気になる言葉(4)
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                メールで気になる言葉づかい

▼ 「ご返事」に反響あり
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
気になる言葉についてのおさらいをしてみましょう。

1) メルマガ配信解除をあおるフレーズに見る余計なお世話
2) 報・連・相は主観をはずして事実や状況を伝える
3) 「お」と「ご」の使い分け。
訓読みの和語の前につくのが「お」、音読みの漢語の前につくのが「ご」。
お返事ではなく「ご返事」
4) 直截的な言い方をやわらげる枕詞的表現
「お手数をおかけしますが」
「お願いします」
「すみません」より「ありがとう」

特に、3)の お返事ではなく「ご返事」には反応が多かったです。
「日ごろから気になっていたので違いがわかりスッキリした」
「社内で徹底させた」という感想をいただきました。

▼ 気になる「お世話になります」「あげる」の使い方
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そのほか、日常的に使っている言葉で気になるのが、「お世話になります」。

ビジネスメールの常套句ではありますが、初めてメールする相手に「お世話に
なります」はどうなのかな、といつも思います。継続したやりとり、取り引き
があってこそ「お世話になります」という言葉が生きると思うので、私は初め
てメールする相手には使いません。

個人的に気になって仕方ないのが「あげる」という表現。

書き言葉というより話し言葉ですが、服を買うとき「ここのボタンを一つはず
してあげるときれいですよ」と言われたり、美容院で「この部分は毎日、ブロ
ウしてあげてくださいね」と言われたり……。

自分の子どものことを言うのに「着せてあげたいので」「食べさせてあげたい
んです」と使うのにも、私は違和感があります。「着せる」「食べさせます」
でいいと思うのですが。

丁寧な表現、愛情を込めた表現として「あげる」が使われているようですが、
「やる」「する」で通用するような場面でも「あげる」が過剰に使われていて
違和感を覚えます。

<追記>
この記事で取り上げている「あげる」問題についての参考記事はこちら

最近気になる放送用語「~してあげる」? (NHK放送文化研究所)

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